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――お二人とも原作の大ファンだったそうですね。出演は一も二もなくといったところだったんでしょうか。

やべ 僕は出演が決まって感無量でしたが、蒼甫は最初、出たくなかったんですよ。

高岡 とにかく原作の大ファンで主人公の坊屋春道を演じられるのは役者では俺しかないくらいに思っていましたから。でも、脚本を読んだら、坊屋春道が登場する以前の話だし、主役は小栗旬。その相手役が山田孝之でしょ。二人とも役者としてもプライベートでもよく知っている間柄ですからね。お前らじゃあ、絶対無理だよと言ったんですよ(笑)。

やべ お前ら、ホントにケンカした経験あるのかよって(笑)。

高岡 俺なら、お前ら二人まとめて倒せるよって感じですよ(笑)。で、失礼な話かもしれないけど、これじゃあ、いいものはできないと思って断ったんです。でもプロデューサーの山本又一郎さんから一度会おうという話があって、会ったんです。又さんは笑顔で言うんですよ。「旬も孝之も知っているんだって?じゃあ仲間じゃないか。若い奴らばっかりで、こんな楽しい仕事ないぜ」って。

やべ 脚本の内容より、地方ロケだし、みんなで仕事して飲もうぜって(笑)。

高岡 又さんのペースで完全に乗せられてしまいましたね。しかも、俺のことを必要としているんだと面と向かって言われると、やっぱり嬉しいですから。当初は、オレのやる伊崎瞬という役なんてまったく眼中になかったんですけど(笑)。

――実際の撮影現場はどうでしたか。

やべ 顔合わせの後、僕は小栗旬と山田孝之のアクションの練習に一度だけ付き合ったんですよ。正直、こりゃあダメだと思いました。蹴りは女の子蹴りだし(笑)。だから、すごく不安だったんだけど、いざ撮影が始まると凄いわけですよ、二人とも。2週間の練習でどうやったら、ここまで成長するんだろうっていうくらい。俺の芸歴17年はいったい何だったんだろうって思いました(笑)。しかも、旬なんて最初からこんなにやって撮影50日間もつのかなっていうくらい気合いが入ってる。そのとき、俺はこいつをかついでいかなきゃいけないと思いました。

高岡 もともと役者としての実績はありますからね。それがきっちりアクションを自分のものにしたわけです。最初の撮影の時、小栗旬のアクションを見て、「負けた」と思いました。そのとき初めて俺もこいつをかついでいこうという気持ちになりましたね。

――役者として非常に魅力的な現場だったわけですね。画面からもそうした熱気や勢いは伝わってきます。

やべ 高校3年間が50日間に撮影に凝縮されているような密度の濃さでしたね。クランクインが入学式で、クランクアップが卒業式。クライマックスの土砂降りの雨の中での大乱闘は体育祭ですよ。1日40トンの水を浴びながら6日間。俺はその場面に出ないから見ているだけでしたけどね。だから監督に「俺も学生服残っているなら、エキストラでいいから出演させてください」って言ったんです。でも監督は「ダメ!」(笑)。とにかく、それくらい暴れたいと思わせる撮影現場でした。

――最後にこれからDVDを見るファンにメッセージをお願いします。

やべ 熱い気持ちになりたかったり、気分を奮い立たせたかったりするときに是非見てほしいですね。DVDならいつでも家で見られます。5年、10年たっても熱い気持ちにしてくれる映画ですから。

高岡 不良といっても、この映画には悪い不良や汚い不良は出てこない。少し屈折した不良もいますが、拳を交えることで変わっていく。不良を肯定しているのではなく、男たちが自分のやりたいことに向かって真っ直ぐ突き進んでいく物語です。是非広い世代の人たちに見てほしいですね。

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