2054年・・・テクノロジーの進化と荒廃が混在する近未来のパリ。世界中に手を広げる多国籍企業アヴァロン社に勤務する美貌 と知性を兼ね備えた若き天才科学者イローナ(ロモーラ・ガライ)。アヴァロン社の輝かしい象徴でもあった彼女が何者かに誘拐 され、副社長のダレンバック(ジョナサン・プライス)は、地方検事を通じ、誘拐事件専門の凄腕捜査官カラス(ダニエル・クレイ グ)に彼女の捜索を依頼する。 全てが不可解に交差し、深まっていく数々の謎。誘拐事件に隠された驚愕の真実に触れたとき、カ ラスは全人類の未来を左右する恐るべき陰謀を知る。
クリスチャン ルネッサンスとは“再生”を意味します。15世紀頃のイタリアの文化復興運動を思い浮かべる日本の方も多いでしょう。私は、この映画が目指した映像的・芸術的革新性はルネッサンスと呼ぶにふさわしいものだと思います。そして、作品の根底にある“不老不死”というテーマにも“再生”というタイトルが合うと考えました。
クリスチャン 人間は誰も肉体的な衰えや死が必然的に訪れます。しかし、それを受け入れることをしたくない、できれば回避したいと考えるのが現代人ではないでしょうか。欧米のアンチエイジング医学に対する関心の高まりはそれを示しています。しかし、自然に四季があるように、人生も刻々と変化していくものです。それに逆らって、生や死をコントロールできるようになったら、果たしてどうなるのか…。限られた生のなかで葛藤し、自分のアイデンティティを確立していくことに私は人生の意味があると思います。そんな問題提起を『ルネッサンス』から感じてもらえると嬉しいですね。
クリスチャン 今から47年後ですから、私もまだ生きているかもしれない。そして、科学の進歩は老化をくい止め、不老不死を実現しているかもしれない。そんな可能性がリアルに受けとめられる時代を想定しました。
クリスチャン まず50年代、60年代のアメリカのノワール映画に対するオマージュがありました。ギャングが跋扈した当時の闇の世界とこの作品の設定とは重なりますから。さらに、生と死、陰と陽、善と悪といった対照的なテーマを視覚化するには白黒映像が不可欠だと考えたのです。モノクロ映像は無駄を排し、ものごとの本質をとらえる上でとても有効です。絵画におけるデッサンも、日本や中国の書道も白と黒の表現でしょう。それはシンプルだけど、究極の世界でもあるのです。
クリスチャン いろんな俳優の声を聞いて最もキャラクターの雰囲気に合った声を選びました。そのときはクレイグがボンド候補だということも知らなかったし、彼の知名度が欲しかったわけでもありません。
クリスチャン 日本は世界でも稀な、大人向けの良質なアニメが数多く創られてきた国です。そんな国の映画ファンにとっても体験したことのない視覚世界が『ルネッサンス』には広がっています。そこに描かれるのは郷愁を誘う美しい都ではなく、世界で最も科学や技術の発達した都市であるパリの一面です。そんなところも是非見てほしいですね。
──洋画アニメ初のアフレコ挑戦。これまでの吹替えと違って、いろいろと苦労されたようですね。
平野綾(以下、綾) 洋画アニメの吹替えと聞いて、もうそれだけで緊張しましたね。まず台本ですけど、これまでのアニメ作品は細かいカット割りにト書きがびっしり。でも、『ルネッサンス』の台本は書き込みが少なく、ていねいに読み込まないと、どのシーンを演じているかがわからなくなるので、そのチェックが大変でした。
──念入りに下準備をしたわけですか?
綾 それがですね、ちょっとした手違いがありまして、私がいただいたビデオからは声優さんの音声が聞こえてこなかったんです(笑)。どうも家のTVモニターに原因があったようですが、音声なしビデオ。洋画は初めてだったので、吹替え用の資料はこういうものかと思って、口の動きを見てタイムを計りながら台詞の練習。後ろ向きのシーンや台詞がかぶるシーンは、どうするのだろうと疑問に思いながら(笑)。
──それは大変でしたね。本番では音声が聞こえてきたのですから。
綾 はい。ヘッドフォンから外国の声優さんの声が聞こえてきて、その声が出る瞬間に合わせて演じるわけですから、もうパニック状態(笑)。最初から最後まで緊張の連続でした。姉役の朴(ロミ)さんをはじめ、ベテラン声優さんからいろいろとアドバイスをいただいて、なんとかこなすことができましたが、これほどドキドキした吹替えは初めて。私の中で生涯忘れることのない作品ですね。
平野綾(以下、綾) 洋画アニメの吹替えと聞いて、もうそれだけで緊張しましたね。まず台本ですけど、これまでのアニメ作品は細かいカット割りにト書きがびっしり。でも、『ルネッサンス』の台本は書き込みが少なく、ていねいに読み込まないと、どのシーンを演じているかがわからなくなるので、そのチェックが大変でした。
──念入りに下準備をしたわけですか?
綾 それがですね、ちょっとした手違いがありまして、私がいただいたビデオからは声優さんの音声が聞こえてこなかったんです(笑)。どうも家のTVモニターに原因があったようですが、音声なしビデオ。洋画は初めてだったので、吹替え用の資料はこういうものかと思って、口の動きを見てタイムを計りながら台詞の練習。後ろ向きのシーンや台詞がかぶるシーンは、どうするのだろうと疑問に思いながら(笑)。
──それは大変でしたね。本番では音声が聞こえてきたのですから。
綾 はい。ヘッドフォンから外国の声優さんの声が聞こえてきて、その声が出る瞬間に合わせて演じるわけですから、もうパニック状態(笑)。最初から最後まで緊張の連続でした。姉役の朴(ロミ)さんをはじめ、ベテラン声優さんからいろいろとアドバイスをいただいて、なんとかこなすことができましたが、これほどドキドキした吹替えは初めて。私の中で生涯忘れることのない作品ですね。
──吹替えで特に難しかったところは?
綾 相手がいるシーンが難しいですね。2人の会話にしても外国の声優さんの声、吹替えしている私たちの声と、4人の声がヘッドフォンから聞こえてくるので、冷静に聞き分けることを心がけました。
──イローナ役の声はずいぶんと大人っぽい感じですね。
綾 22歳の天才科学者という設定ですけど、容姿や動作はもっと大人びていますよね。なるべくクールな声、しゃべり方にしてみました。ストーリー的には、最初は誘拐される被害者。次に誘拐犯との対話。最後は前半とは異なる別の顔と、声にメリハリをつけて演じました。ちょっと冷徹な大人の女性は、前から一度は挑戦したいキャラクターだったので、演じることができてとても光栄です。
──作品中で印象の残るシーン、台詞は?
綾 イローナとカラス警部がからむラストシーン。天才科学者の素顔が出る衝撃のラストは、サスペンス好きの私にはたまりません。心に残る台詞はカラス警部とムーン博士の会話にある「死がなかったら生の意味はない」ですね。
──ファンの方にメッセージを。
綾 最初にビデオを見た時に、「これって本当にアニメ!」と思ったほど人物の動きが素晴らしく、モーションキャプチャーの技術と迫力あるモノトーン映像に驚くばかり。クリスマスシーズンですから、プレゼントに『ルネッサンス』のDVDをおすすめします!
綾 相手がいるシーンが難しいですね。2人の会話にしても外国の声優さんの声、吹替えしている私たちの声と、4人の声がヘッドフォンから聞こえてくるので、冷静に聞き分けることを心がけました。
──イローナ役の声はずいぶんと大人っぽい感じですね。
綾 22歳の天才科学者という設定ですけど、容姿や動作はもっと大人びていますよね。なるべくクールな声、しゃべり方にしてみました。ストーリー的には、最初は誘拐される被害者。次に誘拐犯との対話。最後は前半とは異なる別の顔と、声にメリハリをつけて演じました。ちょっと冷徹な大人の女性は、前から一度は挑戦したいキャラクターだったので、演じることができてとても光栄です。
──作品中で印象の残るシーン、台詞は?
綾 イローナとカラス警部がからむラストシーン。天才科学者の素顔が出る衝撃のラストは、サスペンス好きの私にはたまりません。心に残る台詞はカラス警部とムーン博士の会話にある「死がなかったら生の意味はない」ですね。
──ファンの方にメッセージを。
綾 最初にビデオを見た時に、「これって本当にアニメ!」と思ったほど人物の動きが素晴らしく、モーションキャプチャーの技術と迫力あるモノトーン映像に驚くばかり。クリスマスシーズンですから、プレゼントに『ルネッサンス』のDVDをおすすめします!
