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ワン・ミス・コール

 

オリジナル版『着信アリ』は、2004年に日本で劇場公開され大ヒットを記録し、テレビシリーズや続編を生むなど伝説的作品となった。その<携帯電話+呪い>の着想はハリウッドをも魅了し、全ての面でパワーアップした、リ・イマジネーション版=最恐のハリウッド・バージョンが、今度は『着信アリ』誕生の地・日本を襲った!本作は、物語の展開やテーマ性はオリジナル版を尊重しつつも、恐ろしい怨念が生まれた背景とラストに大胆な脚色が加わり、よりエンタテインメント性溢れる作品に仕上がっている。しかも、呪いの着信を受け取った者だけが見える幻想怪奇な死神たちの映像が盛り込まれ、その恐怖は更に倍加された。全ては、オリジナル版を超える作品を創造しようと集まった優秀なスタッフの成果である。数々の映画賞を受賞してきたフランス人監督エリック・ヴァレットをはじめ、脚本には脚本家兼アメリカ探偵作家クラブ賞受賞のサスペンス作家で、クリント・イーストウッドも惚れ込んだアンドリュー・クレイヴンが、撮影監督は『ランボー/最後の戦場』(08)のグレン・マクファーソンが務め、音楽は『パフューム ある人殺しの物語』(06)などで国際的に活躍するラインホルト・ハイル&ジョニー・クリメックが出色の恐怖旋律を奏でている。

 

オリジナル版『着信アリ』の最大の魅力は、他人と連絡を取り合う最も身近で<現代最高のツール>といえる携帯電話を、逆に呪いが伝染する<現代最恐のツール>に変えてしまったところにある。呪いは携帯電話のメモリー・アドレスから次々と広がり、阻止することはできない。今や携帯電話は一人一台の時代を迎え、手離すことができない存在だ。皮肉にも携帯電話がなければ日常生活に支障をきたす時代になってしまった。ハリウッド版を含めた『着信アリ』の世界には、恐怖スリラーとしてのエンタテインメント性はもちろんのこと、携帯電話というキーワードから<現代社会と人間の関係性>をも考えさせる魅力が盛り込まれている。

フランス人監督エリック・ヴァレットは、オリジナル版『着信アリ』の魅力を抽出しつつ、アメリカ映画として世界に通用する映像を盛り込むことを考えた。そこで、死の着信コールを受けた者の精神的不安と恐ろしい呪いの力を視覚化しようと、オリジナル版にはない幻想怪奇な映像を創造した。その映像とは……ありふれた日常空間ながら、突如、木の幹を大きな虫が這っていたり、顔だけが異様に白い人間たちが現われる。現実とも幻想とも思える彼らの顔が変形したり歪んだり、まるでシュールな絵画のような雰囲気さえ醸し出す。監督ヴァレットのヨーロピアン感覚が発揮された秀逸な場面といえるだろう。実はこの映像は、単純に恐怖を醸成するだけの場面ではなく、ドラマにも関わってくる要素の一つになっている。

若手の実力派シャニン・ソサモン。共演は安定した演技が定評のエド・バーンズそして、デーブ・スペクターがハリウッド・デビュー!!友達が次々と変死し、自らも死の着信を受ける女子大生ベス役を演じたのは、シャニン・ソサモン。『ルールズ・オブ・アトラクション』(02)でその存在感をアピールし、スタイリッシュなホラー『カタコンベ』(07)では神経症のヒロインを繊細に表現し観客を圧倒した。妹の変死事件の謎を追い、ベスの死を阻止しようと彼女と一緒に奔走する刑事ジャック・アンドリュース役には、スピルバーグ監督の『プライベート・ライアン』(98)に出演しつつ、数々の映画賞を受賞した『マクマレン兄弟』(95)、キャメロン・ディアスと共演したコメディ『彼女は最高』(96)などで監督としても異才を放つエド・バーンズ。主演2人を脇で盛り上げるのが、魅力溢れる共演陣。『アマロ神父の罪』(02)のアナ・クラウディア・タランコン、「24 TWENTY FOUR シーズン5」(06)出演の渋い演技派レイ・ワイズがあたった。そして日本のTV番組で大活躍のデーブ・スペクターが、TV番組「アメリカの奇跡」のスタッフ役でハリウッド・デビュー!!本編では、我々がTVで見る普段の彼とは違うクールな演技を披露している。

 
 

理学専攻の大学生ベス・レイモンド(シャニン・ソサモン)は、友人シェリーの急死を悲しんでいた。それはレアンも同じだった。シェリーは聖ルーク病院で研修経験があるのに、なぜか自宅の池で口から赤いキャンディー吐き出し、溺死していた。しかも亡くなる直前に奇妙な話ばかりをしていたという。そんな話をベスとしているとレアンの携帯電話が鳴った!

その着信内容を聞くと、そこにはレアン自身の悲鳴のような声が録音されていた。以来、レアンは精神的不安に陥っていた。あの不気味な着信日時、〈月曜日、午後10時17分〉が迫っていたからだ。そして、レアンは自分の周囲に身の毛もよだつほど恐ろしい顔をした不気味な人の気配を感じ取るようになる。恐怖に陥ったレアンはベスに電話した。ベスは、レアンの声から異常な事態を感じ取り、彼女の元へ走るが既に遅かった。レアンは踏み切りの歩道橋から飛び降り、そこに走ってきた列車に轢かれて死んでいた。

ベスは、数日の間に友人が2人も変死したことで、精神的ショックを受けていた。亡くなった2人の友人は携帯電話に不気味なメッセージを受け取っていたこと。現実にありえないのは、そのメッセージが未来からの着信で、しかも死んだ本人が最期の瞬間を伝えるメッセージだったこと。そして、シェリーに電話をかけてきた看護師も既に死んでいるという事実が分かったこと。レアンの元彼だったブライアンは、呪いの着信を2日前に受けていたことをベスに白状した。 死んだ彼らに共通した事実、それは、死の数日前に携帯電話に着信を受け、留守電に残された自らの断末魔を聞いていたことだ。そして同じ叫び声をあげて死んでいった。やっと手がかりをつかんだ彼らだが、まもなくベス自身が“死の予告=呪いの着信”を受けてしまう……。

 
 

製作のジェニ−・ルー・トゥジェンドは、日本のヒット映画『着信アリ』について、こう語った。「ゴースト・ストーリーは世界共通だと思うの。誰かが現世に未練を残して亡くなって……というアイデアは国や文化を越えて理解できるものだわ。」『着信アリ』をアメリカ版の脚本にするため、製作者たちは小説家で脚本家のアンドリュー・クレイヴンに目をつけた。Jホラーのファンでもあるクレイヴンがこう回想する。「製作のスコット・クルーフが日本版のDVDを送ってくれたんだ。その時は旅先だったから、パソコンで鑑賞したよ。途中で怖くて思わず両手で目を塞いだんだ(笑)……。でも指の間から観ていたけどね。早送りしたい気持ちはあったけど、マジに魅了されてしまったね。」クレイヴンのチャレンジのひとつは、オリジナルに忠実にしつつ西洋的なストーリー構成に修正することだった。『オリジナル版着信アリ』のテーマは、言葉や文化の壁を超えている一方で、日本の都市伝説や独特な超常現象を知っている観客を対象にしている。これだとアメリカ人には分からないんだ。」これにクルーフがつけ加えた。「日本版のテーマに忠実に沿いながらも、アメリカの観客を楽しませる感覚が必要で、その両方を汲み取れる監督を探すことが必要だった。」「監督を探している最中、『マレフィク 呪われた監獄』のフランス人監督エリック・ヴァレットを知ったの。この映画は、監獄の囚人たちが一冊の呪いの本を見つけ、それを脱獄に利用しようとする。でも予定通りいかないのよ。シンプルな設定でストーリーを巧妙に展開させるエリックの才能に驚いたわ。」とトゥジェンドが語ってくれた。アメリカ映画を初監督するフランス人エリック・ヴァレットは言う。「本作には僕が愛する70年代のホラー映画の感触があった。キャラクター重視のストーリーで予想できない展開が待ち受けている。と同時にストーリーは、誰もが持っている携帯電話をテーマにした現代的なもの。携帯電話と怨霊、このアイデアは非常にシンプル。でも僕がこの企画に魅かれたのは、ストーリーの奥深さとそこにある普遍的なテーマだったんだ。」

監督のヴァレットは本作のヴィジュアル面のアプローチをこう語った。「ザラザラしていてリアル、ダークで虐げられた感じだ。微妙な音響効果と照明の変化でソッとするような抑制感を出しているよ。肌で感じるようなキメの細かな雰囲気を作りたかったんだ。」監督は一番重要な怨霊のような幻覚のデザインにも入念な注意を払い、幾つものアイデアを出し、デザイナーと共に数ケ月をかけて最高に恐ろしい幻覚作りに挑戦した。特殊メイクのプライアン・ウォルシュが語った。「この映画のメイクアップ効果は重要な要素。僕らが作ったキャラクターのほとんどが徹底的にグロテスクではないけど、その代わり、他のどんなものよりもショッキングで身の毛もよだつ姿をしているんだ。」 製作のジェニー・ルー・トゥジェンドがつけ加えた。「監督のエリックは、幻覚の姿にソンビや悪鬼のようなものは求めなかったの。く過去になくて不気昧なもの、それで不快を感じさせるもの〉を強調していたわ。」
監督は、幻覚の姿にアンティークの磁器人形のような様相を醸し出すことで超常現象の具現化を実現させた。ウォルシュは、「磁器人形には特有の不気味さがある。ゾッとするほど滑らかで青白い。さらに顔の表面の下に動きをつけて怖さを出し、そのうえ表面に亀裂を作って広がるようにしたのさ。」と語った。撮影は2006年7月後半からスタートし、ジョージアエ科大学のキャンパスを含むアトランタ各地で撮影した。監督のヴァレットがこう締めくくった。「あとは、この映画が観客を飛び上がるほど怖がらせることができて、そのうえ着信を取り損なうたびに、この映画を思い出してくれることを祈っているよ。」

 
 

高校時代から放送作家として頭角を現し、『ザ・ベストテン』など数々の番組構成を手がける。83年以降、作詞家として、美空ひばり『川の流れのように』をはじめ、中島美嘉『WILL』、EXILE『EXIT』、CHEMISTRY 『最期の川』ほか、数多くのヒット曲を生む。91年には、松坂慶子、緒形拳主演『グッバイ・ママ』で映画監督デビュー。企画・原作の映画に『 着信アリ』シリーズ、『伝染歌』など。05年4月、京都造形芸術大学教授就任。07年4月、同大学副学長就任。TV番組『おしゃれイズム』『うたばん』とんねるずのみなさんのおかげでした』などの企画構成、ラジオ『秋元康のMature style』(TOKYO FM)のパーソナリティー、新聞・雑誌の連載など、多岐に渡り活躍中。07年10月、著書の小説『象の背中』(扶桑社)は映画化され、大きな話題となる。

67年フランス、トゥルーズ出身。本作でハリウッド・デビューを飾った、フランスの気鋭監督。トゥルーズ・フィルム・スクール大学を卒業後、短編映画『Samedi、Dimanche etaussi Lundi』(99・英題『Saturday、Sunday and Monday』)がアヴィニョン映画祭プリ・パナヴィジョン賞、コニャック映画祭最優秀短編賞、アヴィニョン・ニューヨーク映画祭ル・ロジエ賞短編賞を受賞『Il est difficile de tuer queiqu’un, meme un Lundi』(00)でルクセンブルク国際映画祭最優秀ヨーロピアン短編映画賞を受賞し、その演出テクニックと稀有な映像センスが評価された。またフランスのTVドラマの監督・脚本も手がけている初の長編映画『マレフィク 呪われた監獄』(02・V)で世界的に注目を集め、ファンタジア映画祭の最優秀インターナショナル・アワード、ジェラルメール映画祭で審査員特別賞を受賞。08年に人気ビデオ・ゲームの映画化『Clock Tower』が予定されている。

 

78年ハワイ、ホノルル出身。キャスティング・ディレクターの目にとまったことで、プライアン・ヘルゲランド監督のROCK YOU! (ロック・ユー!) では、CDでヒース・レジャーと共演し注目を集めた。続いて恋する40days (02・V)でジョシュ・ハートネットと共演、ロジャー・エイヴァリ一監督の『ルールズ・オブ・アトラクション』(02)にも出演。そしてヘルゲランド監督の『悪霊喰』(03)で再びレジャーと共演。他に『キスキス、パンパン』(05)、『いけにえ』(05・V)、『カタコンペ』(07)などがある。インディぺンデント作品では、ナンシー・マイヤーズ監督の『ホリデイ』に出演し、ジャック・ブラック、ケイト・ウィンスレット、キャメロン・ディアスらと共演。新作はサスペンス物『The Heavy』(08)。

68年ニューヨーク、ウッドサイド出身。俳優・鱒本家・監督・製作として高い評価を得る、ニューヨークのハンター大学で映画を学ぶ。監督デビュー作『マクマレン兄弟』(95)は批評家および観客から高い評価を受け、95年のサンダンス映画祭審査員特別賞を受賞、製作費わずか2万5千ドルで監督・出演した同作は米国だけで1000万ドルの興行収入を得る結果となった。さらに同作は96年のインディペンデント・スピリット賞新人作品質に輝いた、他に「彼女は最高」(96)『ノー・ルッキング・バック』(99)『サイドウォーク・オプ・ニューヨーク』(01)など。監督としての新作はロマンティック。コメディ『27Degrees』(08)出演のみの作品は、スティーヴン・スビルバーグ監習の『プライベート・ライアン』(98)、アンジェリーナ・ジョリー共演の『ブロンド・ライフ』(02)、ジェームズ・フォーリー監督の『コンフィデンス』(03)など。現在はヴァージンコミックのために、20年代のギャングスターを描くコミック・シリーズ「Dock Woloper」を創作中。

81年ロサンゼルス、ノースリッジ出身。97年に女優デビューし、映画デビューは同年に出演したSHOWTIME製作のTV映画『Alone』(97)で、その後、映画に出演するようになり、『バンディッツ』〔01〕、『レッド・ドラゴン』(02)などに出演。TVドラマでは『BONES ボーンズ』(07〜)、『Dr.HOUSE』(04〜)、ダグ・リーマン監督『Mr. and Mrs. Smith』(07)のパイロット版などがある。さらに『CSI:マイアミ』(02〜05)にも準レギュラーで出演。最近は、ティモシー・ハットン、リリー・ソビエスキー共演の実録裁判ドラマ『Heavens Fall』(06)、実在のドイツ人歌手ダービー・クラッシュの生涯を描いた『What We Do Is Secret』(07)がある。

80年メキシコ、カンクン出身。メキシコの幾つかの学校で演技を学び、メキシコ、アルゼンチン、ブラジルのTVに出演し経験を積んだ。99年に『The Comet』で映画デビューを果たし、この演技でメキシコのアリエル賞新人女優賞を受賞。初めて国際的に注目を浴びたのは、アカデミー賞ならびにゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネートを果たし、ナショナル・ボード・オブ・レビューが02年の外国語映画ベスト5のひとつに拳げた、ガエル・ガルシア・ベルナル共演の『アマロ神父の罪』(02)である。同作はメキシコ本国で映画史上最高の興行成績を記録した。他には、アレファンドロ・ロサーノ監督の『カクタス・ジャック』(04)、リチャード・リンクレイター監督のJ『ファストフード・ネイション』(06)などがある。

47年オハイオ出身。彼の名を世界的に注目させたのは、ディヴィッド・リンチが手がけた人気TVシリーズ「ツイン・ピークス」(90〜91)だろう。彼の個性は瞬く闘に映画業界やTVドラマ業界に知れわたる。30本を越える映画出演の代表作には、「ロボコッブ』(87)、『ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄』 (92)、『'ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日問』(92)、『ライジング・サン』(93)、『レインメ一カー』(97)、『ヒューマン・キャッチャー』『 Jeepers Creepers II』(03)、『less[レス]』(03)、『グッドナイト&グッドラック』(05)、『消えた天使』(07)などがある。TVドラマの代表作には、『ザ・ホワイトハウス』(05)『CSI:6科学捜査班』(05〜)、『24 TWENTY FOUR シーズン5』(06)『BONESボーンズ』(06〜)など。最近は、ヒットコメディ『Reaper』(07)でザ・デビル役を演じる。

シカゴ出身。TVプロデューサー、タレント、俳優として活躍。アメリカで子役として数々のCMや芝居で活躍して20代の頃より、DJ、雑誌編集、TV番組の脚本を担当。83年にアメリカABC放送のプロデューサーを務め、番組の買い付けと取材の為に再来日し現在にいたる。豊富な知識から繰り出される辛ロコメンテーターとして、また駄洒落を連発するアメリカ人としてTV番組の人気者に。TVの情報&バラエティ番組では、TBS系『サンデージャポン』、フジテレビ系『とくダネ!』、テレビ朝日系『やじうまプラス』等、俳優としては、TVドラマ『離婚弁護士』(04)や岩井俊二監督の『ゴーストスープ』、映画『日本以外全部沈没』(06)、『ゲゲゲの鬼太郎』などがある。東京スポーツで長年のコラムも人気。

 

品番:BBBF-7385
発売日:2008.12.21 発売予定
スペック:カラー / 88分 / 片面2層 / 1枚組
価格:3,800 円(税抜)
画面:16:9スクイーズ(ビスタサイズ)
字幕:
1.日本語字幕
2.日本語吹替用字幕
音声:
1.英語ドルビーデジタル5.1chサラウンド
2.英語DTS5.1chサラウンド
3.日本語ドルビーデジタル5.1chサラウンド(吹替)
公開日:2008年7月 公開 (一般)
製作国:アメリカ
製作年:2008 年
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