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コッポラ胡蝶の夢
 

映画界に多くの功績を残しながら、長い間、現場から離れていたフランシス・フォード・コッポラが、ミルチャ・エリアーデの著「若さなき若さ(Youth Without Youth)」に共感し映画化を決意する。「レイン・メーカー」以来、10年ぶりに監督・脚本に着手した「コッポラの胡蝶の夢」が、ドミニクという人間の数奇な運命を通じ、不思議な世界へと誘う。

第二次大戦前のルーマニア。言語学者ドミニクは、人生の折り返し地点も過ぎながら研究を全う出来ないことに焦りを感じていた。かつて恋人であった女性ラウラのことばかりを思いながら、孤独に耐えられない日々を送り、自殺を決意することになる復活祭の夜、雨の町中で落雷を受ける。瀕死の状態で搬送された病院で、彼の身体は奇跡的な回復力により蘇る。肉体も頭脳も若返り、超人的な知的能力を得た彼の謎をめぐり、黒い影がつきまとう。そんな中、愛するラウラに生き写しのヴェロニカという女性と出会う…。
主演は、コッポラ監督との仕事を熱望していたというティム・ロス。26歳から101歳までのドミニクの知性を孤独を見事に演じる。ドミニクが愛するヒロインを担うのは、「ヒトラー 〜最期の12日間〜」で印象深い役を演じた、ルーマニア出身のアレクサンドラ・マリア・ララ。その「ヒトラー 〜最期の12日間〜」で共演したブルーノ・ガンツや、特別出演しているマット・デイモンなども見逃せない。

ハリウッドから遠く離れたルーマニアで撮影された今作では、現地の才能を多く起用。撮影に携わったミハイ・マライメアJr.は、第23回インディペンデント・スピリット賞の撮影賞にノミネートされた。

 

第二次大戦へと近づく1938年のルーマニア。復活祭の夜、ブカレストの駅に一人の年老いた男が降り立つ。恋人であったラウラと別れ、全てを捧げて来た研究を全うできず、愛するラウラを思い、孤独を味わう日々を過ごしながら遂に自殺を決意する。雨の降るブカレストの街で、彼は突然落雷に打たれる。しかし、瀕死の状態で搬送された病院で、彼の肉体と精神は奇跡的に回復する。
わずか10週間で健康状態へと戻ったドミニクの肉体は、まるで30代の身体のように若返っていた。さらには超人的な知的能力を得て、新しい人格の出現をも可能にしていた。ドミニクは、主治医のスタンチュレスク教授に自分自身についての真実を告白し、架空の身元を作ってもらうよう考える。

入院中、短期間に様々な言語をマスターしていくその超常的なドミニクに、やがてヒトラーの関心の的となり、ゲシュタポに追われる。偽名を手に入れた彼は、スイスのジュネーブへと逃亡する。
祖国ルーマニアとドイツが同盟を結んだ翌年、ゲシュタポの尾行が止むことは無かった。1942年、カジノで生活費を稼ぎながら執筆活動を続ける彼に、亡くなったスタンチュレスク教授について研究をしているという、モンローと名乗る男が接近。しかし、その正体はヒトラーに仕えたルードルフ博士であった。

終戦後のスイスの山間で、ドミニクは愛するラウラに生き写しの女性、ヴェロニカに道を尋ねられる。嵐の前触れを恐れた彼が警告をするも、彼女を乗せた車はそのまま山頂へと向かう。落雷を見たドミニクが、その元へと急ぐと、車は落雷に遭い、ドライバーの女性は死亡、落石に閉じ込められたショックで記憶喪失となったヴェロニカは、古代言語を話すようになっていた…。

 

1939年、アメリカ・デトロイト生まれ。20世紀初頭のニューヨークに移住してきた南イタリア人の末裔。父親のカーマインはフルート奏者兼作曲家で、恵まれた音楽環境で育つ。9歳の時ポリオのため入院。1年以上の闘病生活の後、8ミリフィルムで映画を撮り始める。その後カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院の映画学科に進み、在学中にコメディ「グラマー西武を荒らす」(62)を監督。その後ロジャー・コーマンの下で働き始め、低予算の映画現場で経験を積み「ディメンシャ13」(63)を監督する。

また「雨のニューオリンズ」(66)、「パリは燃えているか」(66)、「禁じられた情事の森」(67/クレジットなし)などの脚本を担当し、脚本家としてのキャリアもスタートさせた。ラディスラス・ファラーゴの原作を基に脚本を執筆した「パットン大戦車軍団」(70)がアカデミー賞で作品賞、主演男優賞など7部門に輝き、エドマンド・H・ノースと共に脚本賞を受賞。1960年代にはジョージ・ルーカスと共にインディペンデント・プロダクションのアメリカン・ゾエトロープ社を設立、ルーカスの初期の監督作「THX-1138」(71)と「アメリカン・グラフィティ」(73)を製作。そしてこの2作品の資金回収のために監督した「ゴッドファーザー」(72)がアカデミー賞の作品賞、主演男優賞(マーロン・ブランドは受賞を拒否)、脚色賞を受賞。続く「ゴッドファーザーPARTII」(74)でもアカデミー賞の作品賞、監督賞、脚色賞など6部門を受賞し、続編がアカデミー賞を総なめにするという快挙を成し遂げる。また「カンバセーション…盗聴…」(74)ではカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞。そして「地獄の黙示録」(79)では製作費が増大、公開が大幅に遅れるもカンヌ国際映画祭でパルム・ドール、国際批評家連盟賞を受賞する。

1980年代にはハリウッド・ジェネラル・スタジオス社を買収し、ゾエトロープ・スタジオス社に改名。革新的なミュージカル映画「ワン・フロム・ザ・ハート」(82)を監督するが興行的に失敗に終わり、続いて「アウトサイダー」(83)と「ランブルフィッシュ」(83)を監督しヒットするも費用は回収には至らず、スタジオの所有権は負債者の手に渡る。80年代後半になるとサイドビジネスのワイン事業に力を入れるが、その間も「ペギー・スーの結婚」(86)、「タッカー」(88)など上質な作品を残す。そして90年代に入ると再度スポットライトを浴び、「ゴッドファーザーPART III」(90)ではアカデミー賞で監督賞を含む9部門でノミネート、「ドラキュラ」(92)は4部門にノミネートされ、3部門で受賞。そして前作「レインメーカー」(97)は新世代の俳優としてマット・デイモンを起用し、興行的にも成功を収めた。本作は「レインメーカー」から約10年振りにメガホンをとった渾身の作品となっている。次回作にはヴィンセント・ギャロ、マリベル・ベルドゥ出演の“Tetro”(09)が控えている。

 

1961年イギリス・ロンドン生まれ。ロンドンの芸術大学で彫刻を学ぶが、途中俳優の道へ。TV映画“Made in Britain”(82)でデビューを飾る。その知的な容貌と高い演技力で90年代に頭角を現し、「コックと泥棒の妻と愛人」(89)、「ゴッホ」(90)、「リトル・オデッサ」(94)などに出演。またクエンティン・タランティーノと親交が深く、「レザボア・ドッグス」(92)、「パルプ・フィクション」(94)、「フォー・ルームス」(95)と3作連続で出演している。「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」(95)ではBAFTA賞の助演男優賞を受賞、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされる。その後は「世界中がアイ・ラヴ・ユー」(96)、「海の上のピアニスト」(99)、「神に選ばれし無敵の男」(01)、「アメリカ、家族のいる風景」(05)など、名監督からのオファーが絶えない。新作には“Funny Games U.S.”(07)、「インクレディブル・ハルク」(08)、“King Conqueror”(09)など。2010年にはタランティーノ監督“Inglorious Bastards”に出演予定。

1978年ルーマニア・ブカレスト生まれ。父親が設立した演劇学校で幼少の頃から演劇を学び、子役として多くのTVドラマなどに出演。アカデミー賞にノミネートされた「ヒトラー 〜最期の12日間〜」(04)では、ヒトラーの秘書トラウドゥル・ユンゲを演じて一躍脚光を浴び、2005年にドイツの大衆紙<ビルト>に“ドイツで最も美しい50人”に選ばれる。その後、日本が舞台の「漁師と妻」(05)、“I Really Hate My Job”(07)、「コントロール」(07)、“The City of Your Final Destination”(07)などに出演。最新作はテオ・アンゲロプロス監督“The Dust of Time”(07)ほか、アカデミー賞5部門ノミネートのスティーヴン・ダルドリー監督「愛を読むひと」(08)が6月19日の公開を控える。

1941年スイス・チューリッヒ生まれ。映画デビューは60年代、70年代には演劇集団シャウビューネでも活躍。注目されるきっかけとなるのは「O侯爵夫人」(76)からで、ドイツ映画賞を受賞。ヴィム・ヴェンダース「アメリカの友人」(77)、ヴェルナー・ヘルツォーク「ノスフェラトゥ」(79)など、独自路線を切り開く監督の仕事が多くなる。主な作品には「ベルリン・天使の詩」(87)、「永遠と一日」(98)、「ベニスで恋して」(00)、また、「ヒトラー 〜最期の12日間〜」(04)ではタイトル・ロールのアドルフ・ヒトラーを演じ、ヨーロッパ映画賞の主演男優賞にノミネートされるなど、今現在もコンスタントに活躍し続ける俳優である。最近の出演は“The Dust of Time”(07)、“Baader Meinhof Komplex, Der”(08)などでアレクサンドラ・マリア・ララと共演するほか、6月19日公開の話題作「愛を読むひと」でもマリア・ララとともに出演している。

1959年旧東ドイツ・ヨハンゲオルゲンシュタット生まれ。80年代からTVドラマに数多く出演し、その風貌からか、軍人や裁判官など冷徹な役が多く、性格俳優としての地位を確率する。主な作品に、70年から続く刑事ドラマ“Tatort”(95〜02)、「サバイバル・ゲーム」(00)、「9000マイルの約束」(01)。その後、「ヒトラー 〜最期の12日間〜」(04)、「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」(05)などに出演。「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」(97)では製作にも携わっており、多彩な活躍を見せる。新作は“Buddenbrooks, Die”(08)、“The Countess”(09)、“King Conqueror”(09)。

ルーマニア生まれ。本作が映画デビュー作となる。9歳でブカレストのエリート・バレエ学校フロリア・カプサリに入学、芸術的なトレーニングに従事。16歳の時、ウィーン国立オペラ・バレエからの3年間のスカラシップを授与され、現代舞踊のトレーニングを受ける。その後は、ブカレストの演劇映画国立大学で振付けを勉強し、ブカレスト、アムステルダム、ウィーンなどでフリーランスの振付師として活躍。本作の他にレイチェル・タラレイ監督のTV映画“The Wind in the Willows”(06)などに出演。女優業をしながらダンスの振付けとパフォーマンスも続けている。

1951年ルーマニア・プイレシア生まれ。70年代から映画キャリアをスタート。“Balanta”(92)、“Un été inoubliable”(94)などに出演。ルーマニアを中心に活動していたが、90年代後半からハリウッドへ。「インタビュー・ウィズ・バンパイア」(94)、「ミッション:インポッシブル」(96)、「ピースメーカー」(97)などの大作に出演。その他、「ホロコースト - アドルフ・ヒトラーの洗礼 -」(02)、「ジャスティス」(02)、“The Tulse Luper Suitcase, Part2: Vaux to the Sea”(04)、「レイヤーケーキ」(04)、「地獄の変異」(05)、「GOAL!」(05)、「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」(07)。新作は“The Code”(08)。

1954年ルーマニア・ビホル生まれ。1970年代からルーマニアのTVドラマ、映画に出演。“Vulcanul stins”(87)と、“Padureanca”(88)での演技で、ルーマニアフィルムメーカーズ組合より、最優秀男優賞を受賞。出演作は「ノストラダムス」(94)、「デッド・リミット」(99)、「VLAD ブラド」(03)、「7セカンズ」(05)。近年は“Femeia visurilor”(05)、“Natasha”(06)やTVドラマに出演していたが、2007年7月、肝硬変の合併症により逝去。

 
商品詳細
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品番 BBBF-7359
発売日 2009.3.27 発売予定
スペック カラー / 124分 / 片面2層 / 2枚組
価格 3,800 円(税抜)
画面 16:9LBシネスコ
字幕 1.日本語字幕
2.吹替用字幕
3.コメンタリー用字幕
音声 1.オリジナル英語ドルビーデジタル5.1chサラウンド
2.日本語吹替ドルビーデジタル2.0chステレオ
3.コッポラ監督コメンタリー ドルビーデジタル2.0chステレオ
公開日 2008年8月 公開 (一般)
製作国 米・独・伊・仏・ルーマニア
製作年 2007 年

●特典
■本編ディスク 片面2層
・コッポラ監督コメンタリー
■特典ディスク 片面1層
約50分にわたる豪華特典映像を収録!
【特典映像】
・音楽で語るコッポラの世界(27分)
・ドミニクができるまで(18分)
・メイキング(9分)
・オリジナル予告編(2分)

※予定

品番 BBXF-0004
発売日 2009.3.27 発売予定
スペック カラー / 124分 / 片面2層 / 2枚組
価格 4,700 円(税抜)
画面 16:9
字幕 1.日本語字幕
2.吹替用字幕
3.コメンタリー用字幕
音声 1.オリジナル英語ドルビーTrueHD5.1chサラウンド
2.日本語吹替ドルビーデジタル2.0chステレオ
3.コッポラ監督コメンタリー ドルビーデジタル2.0chステレオ
公開日 2008年8月 公開 (一般)
製作国 米・独・伊・仏・ルーマニア
製作年 2007 年

●特典
■本編ディスク 片面2層(Blu-ray Disc)
・コッポラ監督コメンタリー
■特典ディスク 片面1層(DVD)
約50分にわたる豪華特典映像を収録!
【特典映像】
・音楽で語るコッポラの世界(27分)
・ドミニクができるまで(18分)
・メイキング(9分)
・オリジナル予告編(2分)

※予定