ニューヨークのギャラリーに勤めるキャリアウーマンのドーラ(グウィネス・パルトロウ)と、CMのために曲を書いている作曲家のゲリー(マーティン・フリーマン)は、同棲生活をはじめて長い時間が経っていた。かつてはヒットメイカーとして名を馳せた人気バンドのメンバー、ゲリーも今ではぱっとしない日々を送っている。ドーラと恋に落ち、イギリスからニューヨークに移住してからはゲリーの運が尽き、支えになりたいと思っているドーラも今の仕事に落ち着いてしまっている彼に苛立を感じる。バンド解散後も成功している他のメンバーを引け目に、ドーラはつい愚痴をこぼしてしまう。結婚と別れという選択肢の中で、どっちつかずの生活に二人はストレスを感じ始める。
そんな毎日を吹き飛ばすかのように、一人の美しい理想の女性、アンナ(ペネロペ・クルス)が、ゲリーの前に現れる。完璧なルックスと優しさを持つアンナに引込まれて行くゲリー。バンド仲間であったポールにも自慢げに話すゲリーだが、アンナは夢の中にしか現れない女性だったのだ。
ゲリーの様子に違和感を感じはじめたドーラは、ゲリーへの疑いの気持ちを晴らすため、イタリアへ長期の出張へとでかける。夢の中のアンナの姿に興奮するゲリーは、睡眠の研究をするメル(ダニー・デビート)のセミナーに参加し、アンナとの充実した時間を過ごすことに邁進する。しかし、ある日、街をあるいていたゲリーはアンナそっくりの姿が写る写真を目にし、目を疑う。アンナは現実に存在すると確信したゲリーは、足早にアンナを探し始めた。
ゲリーはアンナを見つけることができるのか?そして、ドーラとの関係は?二人の男女に新たな決断の時が訪れた。
90年代、人気バンドのメンバーだったミュージシャン、ゲリーは、今ではCMに曲を書くだけの一介の作曲家。恋人はギャラリーに務めるキャリアウーマンのドーラ。情熱的に愛し合い、同棲生活を始めた彼らも、倦怠期を迎え、すれ違いやケンカの日々を送るようになる。このまま結婚か?別れるか?迷うゲリーの前に現れた女性アンナは完璧な美しさと優しさを備える理想の女性だった。彼の変化に気づいたドーラがとった行動とは?そして彼らが新たな関係を気づくために選択した答えとは?
倦怠期や、苦い別れを経験したことのある人たち、そして、もっと素敵な出会いを待っている人たちにオススメする大人のラブストーリー。なかなか言葉にだせない男女の本音がいっぱいのこの作品を見て、思わず相槌をうつこと間違い無し。恋愛下手だと思っている人も、この作品を見ればなにか気づくことがあるはず。
本作には、選りすぐりのキャストが集結。ドーラ役には、『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したグウィネス・バルトロウ。アンナ役には、『それでも恋するバルセロナ』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したペネロペ・クルス。ドーラの恋人であるゲリーには、『ラブ・アクチュアリー』『レンブラントの夜警』で注目の演技を見せたマーティン・フリーマン。監督は、グウィネス・パルトロウの実弟であるジェイク・パルトロウ。真実味のある脚本とソリッドな映像で期待が集まる。
本編中、グッチ、ラフル・ローレン、ステラ・マッカートニーなどリュクスなブランドを身にまとうグウィネスとペネロペのファッションにも注目である。
ゲリーが夢の中で出会った理想の女性、アンナ役
1974年4月28日生まれ。スペイン・マドリード出身。14歳からモデルとして活動し、TVなどにも出演。92年制作の『ハモンハモン』でデビューし、官能的な演技が話題に。『美しき虜』(98)ではゴヤ賞主演女優賞を受賞。ペドロ・アルモドバル監督の『オール・アバウト・マイ・マザー』(98)で世界的に注目を集めるようになる。『オープン・ユア・アイズ』(97)と、そのリメイクである『バニラ・スカイ』(01)では、同じ役柄を演じ、トム・クルーズとの共演で、ハリウッドの話題をさらった。アルモドドルの秀作『ボールベール<帰郷>』(06)でスペイン女優として初のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、08年ウディ・アレン監督の『それでも恋するバルセロナ』では、スカーレット・ヨハンソンとの共演で過激な演技が話題となり、アカデミー賞助演女優賞を受賞。
ドーラとアンナの間で揺れる恋をするミュージシャン、ゲリー役
1971年9月8日生まれ。イギリス・ハンプシャー出身。演劇学校を卒業し、テレビを中心に活躍。イギリスの大ヒットコメディ『THE OFFICE』(01?03)の主人公役として人気を集め、映画界へと進出。『ラブ・アクチュアリー』(03)で注目される。07年『レンブラントの夜警』では、レンブラント役に抜擢され、役者としての新境地を開拓。さらに三谷幸喜の傑作芝居『笑の大学』の英訳版『The Last Laugh』に主演し、来日公演も果たす、ワイドレンジなタレントの持ち主である。
倦怠期に悩むキャリアウーマン、ドーラ役
1972年9月27日生まれ。アメリカ・ロサンゼルス出身。プロデューサーである故ブルース・パルトロウと女優であるブライス・ダナーの間に生まれる。『過ぎゆく夏』(91)でスクリーンデビューし、多数の映画、TV番組に出演。デヴィット・フィンチャー監督の『セブン』(95)で注目を浴び、98年の『恋におちたシェイクスピア』では、アカデミー賞主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)などを受賞。以降も多くの作品で活躍し、最近では08年に公開された人気コミックの映画版『アイアンマン』で好演している。
<明晰夢>の研究家、ゲリーへ人生のアドバイスを贈るメル役
1944年11月17日生まれ。アメリカ・ニュージャージー州出身。ニューヨーク・アメリカン演劇アカデミー卒業後、ブローウェイへと進出。盟友マイケル・ダグラス製作『カッコーの巣の上で』(75)で注目を集める。同監督作『ロマンシング・ストーン/秘宝の谷』(84)、『ローズ家の戦争』(89)にも出演し、個性的な演技を見せつける。監督としては『鬼ママを殺せ』(87)、ジャック・ニコルソン主演『ホッファ』(92)などで評価を得た。製作者としても、クエンティン・タランティーノ監督『パルプ・フィクション』(94)、ジュリア・ロバーツがアカデミー賞主演女優賞を受賞した『エリン・ブロコビッチ』(00)などを手掛け、素晴らしい功績を残す。
1975年9月26日生まれ。アメリカ・ロサンゼルス出身。本作で主演するグウィネス・パルトロウの実弟であり、プロデューサーである父親と、女優である母親の血を引くショービズ界のサラブレッド。94年のテレビ番組『ホミサイド/殺人操作課』でアシスタントとしてキャリアをスタート。アレン&アルバート・ヒューズ兄弟監督『ダークストリート/仮面の下の憎しみ』(96)、ポール・トーマス・アンダーソン監督『ハードエイト』(96)に参加。自身による脚本・監督作『An Eviction Notice』(95)は、サンダンス映画祭で上映され話題を呼んだ。テレビシリーズ『NYPDブルー』(97?04)では、7シーズン中、9エピソードを監督。姉であるグウィネス・パルトロウが華やかに注目されてゆく中、姉の存在に隠れていた彼であるが、本作ではグウィネスを主演に抜擢し、長編映画として初の監督デビューを果たした。アーバンで洗練されたセンスと、ソリッドなフィルムメイクは映画界で高い評価を受ける。
エレン・ペイジ(『ジュノ』)、ジェームズ・マカヴォイ(『つぐない』)、マリオン・コティヤール(『エディット・ピアフ?愛の賛歌?』)など、旬の俳優を起用した短編ドキュメンタリー『Breakthrough』(08)では、監督・撮影を手掛ける彼は、現在具体的な公表はないものの、最新作を執筆中とのこと。彼のセンスから飛び出てくる新しいテーマに期待が高まる。