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ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、ジョン・マルコヴィッチ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントンの豪華5大キャストが、アカデミー賞受賞監督コーエン兄弟のもとに集結！やり過ぎとも思える、ブラックな笑いとユーモアに溢れたクライム・エンターテイメント「バーン・アフター・リーディング」が完成。
アメリカ政治の中心であるワシントンDCを舞台に、極秘情報が記録された一枚のディスクをめぐり、筋肉バカ、色ボケのエリート、CIAをクビになった局員といった面々が、壮絶怪奇な争奪戦を繰り広げる。

監督は、映画「ノーカントリー」でアカデミー賞作品賞ほか４冠を受賞した、ジョエル・コーエン＆イーサン・コーエン。今、最も注目を集める二人の監督が、豪華5大キャストを共犯に迎え、得意のクライム・コメディを披露。第65回ヴェネチア国際映画祭の開幕作品として大きな評価を得た本作は、全米オープニング成績で１位を記録する、大ヒット作品。

共犯者としてキャスティングされた豪華俳優陣は、iPodジャンキーのフィットネスセンター従業員を演じるブラッド・ピット、色ボケの財務省エリート役人、ジョージ・クルーニー、アルコール依存症のCIA局員、ジョン・マルコヴィッチ、「フィクサー」ではオスカー助演女優賞を受賞しているティルダ・スウィントン、「ファーゴ」でオスカー主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンド。

アメリカ政治の中心地ワシントンDC。エリートがこぞって通うスポーツジム“ハードボディーズ・フィットネス・センター”の更衣室で一枚のCD-ROMが見つかる。フィットネスセンターで働くチャド（ブラッド・ピット）は、このディスクの情報がCIAの機密情報だと気づき、このディスクを利用して大金を稼ごうと思いつく。全身整形を夢見ていた同僚のリンダ（フランシス・マクドーマンド）は、チャドとこの計画に浮かれ小躍りしていた。リンダに想いを寄せるも気づいてもらえない上司のテッド（リチャード・ジェンキンズ）は、彼らを心配そうに見つめる。

見つかったCD-ROMの中身は、CIA局員であるオズボーン・コックス（ジョン・マルコビッチ）の回想録であった。オズボーンは高度のアルコール依存症であることを局に知られ、CIAを解雇される。その怒りの矛先は暴露本執筆へと向けられ、機密情報やかつての上司の悪口を書きなぐっていた。 オズボーンの妻ケイティ（ティルダ・スウィントン）はCIAを解雇された夫に激怒しながらも、内心嬉々としていた。ケイティは、財務省連邦保安官ハリー・ファラー（ジョージ・クルーニー）と不倫の仲であり、夫の解雇は正に離婚のきっかけとして好都合だったのである。彼女は夫のパソコンの情報を盗みとりCD-ROMに保存。そのCD-ROMを渡された弁護士は、チャドの働くフィットネス・センターでそれを落としてしまったのである。

出会い系サイトでパートナー探しに必死なリンダは、ある日デートの約束をとりつける。待ち合わせに現れた相手は、なんとケイティと不倫中のハリー。財務省のエリートとして働くその裏の顔は、出会い系サイトで女をあさりまくっているセックス・マシーンだったのだ。

チャドはディスクの持ち主であるオズボーンを突き止め、脅迫をしてせまるも、逆に大けがを負うことになる。ロシアならこの機密情報を欲しがると考えたチャドは、リンダと共にロシア大使館へ売り込みに走った。
しかし、事態は予想もつかない方向へ、そして衝撃の結末へと話は展開してゆく。

スポーツドリンク好きのiPod中毒。筋肉バカを地でいく残念なフィットネスセンター従業員

1963年12月18日、オクラホマ州出身。
ミズーリ州スプリングフィールドで育ち、ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。卒業を目の前にしてLAへと向かい役者の道へと進む。「テルマ＆ルイーズ」（1991）のJD役として脚光を浴び、「リバーランズ・スルー・イット」（1992）で、その演技と美男子としての魅力で人気が急上昇。主な出演作は「12モンキーズ」（1995）、「セブン」（1995）、「セブン・イヤーズ・イン・チベット」（1997）、「ファイト・クラブ」（1999）、「オーシャンズ」シリーズ、「Mr & Mrs.スミス」（2005）、「バベル」（2006）、「ベンジャミン・バトン　数奇な人生」（2008）他多数。

財務省連邦保安官。出会い系サイトにハマり、複数不倫生活満喫中。

1961年5月6日、ケンタッキー州出身。
大学在学中より親族の影響を受けて俳優の道へ。1994年から5シーズン出演したテレビシリーズ「ER　緊急救命室」で人気を獲得。「フロム・ダスク・ティル・ドーン」（1996）、「バットマン＆ロビン/Mr.フリーズの逆襲」（1997）、「アウト・オブ・サイト」（1998）、「オーシャンズ11」（2001）、「オーシャンズ12」（2004）、「オーシャンズ13」（2007）など多数。コーエン兄弟作品には「オー・ブラザー！」（2000）、「ディポース・ショウ」（2003）で主演。スティーブン・ソダーバーグと共同設立のセクション・エイト製作「コンフェション」（2002）では監督としてデビューしている。 2006年のアカデミー賞では、「グッドナイト＆グッドラック」（2005）で監督賞、脚本賞を受賞、「シリアナ」（2005）で助演男優賞にノミネートされ、「シリアナ」ではオスカーを受賞。

アル中でCIAをクビになり、目下、暴露本を執筆中。

1953年12月9日、イリノイ州出身。
イースタン・イリノイ大学とイリノイ州立大学に学ぶ。1976年からは、ゲイリー・シニーズ主宰、ステッペン・ウルフ劇団に参加。サム・シェパードの戯曲「トゥルー・ウェスト」でオビー賞を受賞。1984年、ロバート・ベントン監督「プレイス・イン・ザ・ハート」で映画デビューし、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされる。その後は、クリント・イーストウッドと共演の「ザ・シークレット・サービス」（1993）でアカデミー賞、ゴールデン・グローヴ賞にノミネートされる。 代表的な出演作は、「キリング・フィールド」（1984）、「太陽の帝国」（1987）、「シェルタリング・スカイ」（1990）、「コン・エア」（1997）など。スパイク・ジョーンズ監督「マルコヴィッチの穴」では自身が自身を演じ、NY批評家協会賞助演男優賞を受賞して話題を呼ぶ。最近の作品では、クリント・イーストウッド監督「チェンジリング」に出演。

全身整形願望で頭がいっぱいなチャドの同僚

1957年6月23日、イリノイ州出身。
ジョエル・コーエン監督の妻。イエール・ドラマ・スクール卒業後、コーエン兄弟作品である「ブラッド・シンプル」（1984）でスクリーンデビュー。「ファーゴ」（1996）では、アカデミー賞主演女優賞を受賞し、個性的な演技が脚光を浴びるようになる。その他「ミシシッピ・バーニング」（1988）、「あの頃ペニー・レインと」（2000）、「スタンドアップ」（2005）でアカデミー賞にノミネートされている。又、舞台では「欲望と言う名の電車」でトニー賞にノミネート、テレビ映画「アメリカの片隅で 〜幸せのかたち〜」で、エミー賞にノミネートされる実力派。

神経過敏な女医。ハリーと不倫中。離婚を有利に運ぶため、日々画策。

1960年11月5日、イギリス・ロンドン出身。
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで演劇を学び、舞台女優へ。その後、ジャーマン監督「カラヴァッジオ」（1986）で映画デビュー。その後もジャーマン監督作、８作に出演。イギリス女流作家ヴァージニア・ウルフ原作の「オルランド」（1992）で主人公オルランドを演じ、世界的に高い評価を得る。ジョージ・クルーニーとの共演作「フィクサー」（2007）では、アカデミー賞助演女優賞、英国アカデミー賞助演女優賞を授かるという、名実共に評判の高い女優である。

「ノーカントリー」（2007）で、アカデミー賞作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞（ハビエル・バルデム）の４部門を受賞。それまでインディーズ映画の雄として知られていたコーエン兄弟は、一気にアメリカ映画界の雄へと躍進した。兄であるジョエルは、1954年11月29日、弟のイーサンは1957年9月21日に、ミネソタ州ミネアポリスで生まれる。映画製作は、少年時代、二人で８ミリ映画を作り始めた頃にまで遡る。初の長編映画「ブラッド・シンプル」（1984年）より「ディポース・ショウ」（2003）まで、ジョエルが監督名義、弟のイーサンが製作とクレジットとされていたが、実質的な監督、脚本、製作は二人によるものであり、2004年の「レディ・キラーズ」以降は二人の名を連ねることになる。1991年の「バートン・フィンク」ではカンヌ国際映画祭パルムドール、および、監督賞を受賞。2001年の「バーバー」でも監督賞を受賞している。「ファーゴ」（1996）ではアカデミー賞7部門候補となる他、脚本賞を受賞。ジョエルの妻でもあるフランシス・マクドーマンドは主演女優賞を受賞した。 その他の代表作には「赤ちゃん泥棒」（1987）、「ミラーズ・クロッシング」（1990）、「未来は今」（1994）、「ビッグ・リボウスキ」（1998）、「オー・ブラザー」（2000）など。

本作でコーエン兄弟は、新たな境地に挑戦した。弟のイーサン・コーエンはこう語る。「コメディは今までにも撮っているけれど、ワシントンDCの世界や、スパイに誘惑がはびこっている世界を描くのは初めてだよ」そして、兄のジョエル・コーエンは「実はかつて『野望の系列』を8ミリで作ったことがあったんだ、でも政治ものを撮ろうと思ったことは、それ以来なかったけれどね」と意外な過去を振り返る。
イーサン曰く、「バーン・アフター・リーディング」は、オットー・プレミンジャー監督『野望の系列』のような日常と政治が入り交じるメロドラマで、爆破シーンの一切ない“ボーン”シリーズであると例える。ジョエルからすれば「5月の7日間」的でもあると言う。ジョージ・クルーニーは「ワシントンの物語なのに、おバカなキャラクターがセックスやトラブルに巻き込まれていく。彼らは政治家じゃないのにね。この映画は連絡をもらってすぐに出演を決めたんだ。コーデン兄弟だよ？他になにも望むものはないだろう？彼ら二人はいつもチャレンジしたいと思える難しい役を与えてくれるんだけれど、今回はおバカな役をくれるとのことだったんで、心配だったよ」イーサンは「ジョージが年を重ねるにつれ、僕らが作るキャラクターも年を取っていく。でも、年を取ったからといって賢くなるわけじゃないからね」と言う。
なんにせよ、クルーニーはハリー役を楽しんだ。「ハリーは、僕が他のコーエン作品で演じたマヌケなキャラとは違うんだ。どうしようもない男だし、「オー・ブラザー！」のエヴェレットが持っていないタチの悪さもある。脚本を読んで叫んでしまったほどにイカれたキャラだったから、乗り気になったんだ。念願だったフラン（マクドーマンド）との共演も実現したしね」

ブラッド・ピットは、コーエン兄弟が企画した「To The White Sea」に出演するはずであったが実現ならず、今回やっと念願のコーエン組への参加が決まった。「正直言って、何も考えていない、筋肉バカなんて役が来るとは思わなかったよ。コーエンの二人には『なんてバカなんだ！」と思わず言ってやった程にね。だけど、チャドは優しい心を持っているんだよ」というピットも、「今まで築いてきたキャリアが崩れ落ちるかもしれない役だね」と苦笑する。しかし、ピットが公私共に仲の良いクルーニーは「ブラッドに全部もっていかれたね」と褒め言葉を漏らす。フランシス・マクドーマンドも「ブラッドが変なことをするから、笑わないではいられなかったわ」と言うほど、ブラッドのチャド役は、はまり役であった。

ジョン・マルコヴィッチも又、コーエンの兄弟を待ち望んでいた。「僕の役のことについて電話をもらったときは、本当に嬉しかったよ。オジーは皮肉なやつで、たちが悪い酔っぱらいなんだ。CIAをクビになった腹いせに暴露本なんて書いているけれど、文才なんて全く無いんだ」 ジョージ・クルーニーは「自分の作品を監督する時は、コーエン兄弟を参考にしている。彼らの製作スタイルはとってもやりやすいんだ。二人は役者の言うことを聞いて色々試させるけど、結局彼らのやりかたに戻ることになるんだ。つまり、彼らはよく考えて綿密に計画しているっていうことだね。あの二人がリハーサルをしているのを未だに見たことないんだよ」
しかし、ジョエルの妻で、イーサンの義姉のマクドーマンドは意見を異にする。「私の役の初めのシーンについてはこう、『女性の尻のアップ、白い、裸、中年』って。これ以上のことは読まなくていいわね、って思ったわ」
イーサンはフランについて、「彼女は素晴らしい女優だから、彼女のための役を書くのは楽しいんだ。でも、そのあと脚本を見せるのは憚られる。怒られちゃうからね」しかし、ジョエルは心配せず「脚本に何ヶ月もかけているのに、それを手にした彼女はこう言うんだ「これだけなの？」ってね。だけど最終的にはお互いが納得するから問題ないんだ」

DVD

品番：BIBF-7780
発売日：2009.9.11 発売予定
スペック：カラー / 96分 / 片面2層 / 1枚組
価格：3,800 円(税抜)
画面：16:9LBビスタ
字幕：1.日本語字幕
2.吹替用字幕
音声：1.オリジナル＜英語＞5.1chドルビー
2.日本語吹替5.1chドルビー
公開日：2009年4月 公開　(一般)
製作国：アメリカ
製作年：2008 年

Blu-ray

品番：BIXF-0006
発売日：2009.9.11 発売予定
スペック：カラー / 96分 / 片面1層 / 1枚組
価格：4,700 円(税抜)
画面：16:9LBビスタ
字幕：1.日本語字幕
2.吹替用字幕
音声：1.オリジナル＜英語＞ドルビーTrue HD
2.日本語吹替5.1chドルビー
公開日：2009年4月 公開　(一般)
製作国：アメリカ
製作年：2008 年

特典

＜特典映像＞
■オリジナルトレーラー(特報&劇場予告)
■【メイキング・オブ・バーン】
本編映像を交えた、コーエン兄弟のインタビューとメイキング映像(5分28秒)
【ワシントンDCで大暴れ】
それぞれの役と役者を紹介するオールスターキャストならではの豪華映像!(12分21秒)
【戻ってきたジョージ!】
コーエン兄弟と、ジョージ・クルーニーの関係が明らかに…。(2分48秒)
【初回限定特典】アウターケース