漢方薬店で働く母(キム・ヘジャ)は、不安そうな面持ちで今日も店に佇む。
店の前でたむろする息子のトジュン(ウォンビン)と、その友だちのジンテ(チン・グ)。そこに、突然、猛スピードの車が横切り、トジュンを突き飛ばし走り去っていった。咄嗟に駆け寄る母であったが、トジュンは母を振り切りジンクと走り去った車を追いかける。
町外れのゴルフ場で車を見つけた二人は、車に向かって飛び蹴りを喰らわし、走り去った連中を見つけ襲いかかった。
しかし、二人は警察署へと連行される。刑事のジェムン(ユン・ジェムン)は、ひき逃げをした四人の男たち、そして、トジュン、ジンテの二人に、きつい灸を据える。一向に反省の様子の無いトジュン。ジンテはトジュンが車を壊したと刑事に伝えるが、トジュンは曖昧な記憶で自分の行動に記憶が無い。
引き取り人として迎えに来た母は、もうジンテと付き合わないようトジュンに忠告するが、その晩もジンテと会うため待ち合わせ場所のバーへと向かった。
純粋すぎるトジュンの将来に不安を抱く母であったが、そんな心配をよそに、トジュンはバーで待ちぼうけをくらい酔いつぶれる。酒代をゴルフボールで支払い店を去り、ふらつきながら帰途につくトジュンであったが、突然目の前にある少女が現れる。「どこへ行くの?」、トジュンが声をかけると、少女は石を投げつけた。驚き狼狽えたトジュンは、急いで家へと向かった。
その翌日のこと、あるビルの屋上で凄惨な死体が見つかる。街は騒然とし、警察の捜索開始から数日がたったある日、母は店の前でトジュンが連行される姿を目撃する。店を飛び出た母は必至にパトカーを追いかけるも、トジュンは警察署へと連れられてゆく。
取り調べを受けるトジュンは、その晩の出来事をなんとか説明しようとするが、警察は聞く耳を持たない。なぜなら、証拠品として遺体のそばで発見されたゴルフボールにはトジュンの名前が書かれていたのである。やがてトジュンは、詰め寄る警察に言われるがまま、供述書に自ら拇印を押してしまう。
面会室にやってきた母は「本当に殺したの?」と戸惑いながらトジュンに尋ねる。「何もしていないよ!」子どものように否定するトジュンは、ただ母を見つめていた。
ジェムン刑事に掛け合い、息子の無実を訴える母。しかし、ジェムン刑事はもう終わったことと一蹴。母は腕利きと言われる弁護士を雇い、無実を証明するため奔走したが、その弁護士すら真剣に取り組む様子は無い。その晩、待ち合わせ場所に現れなかったジンテを疑う母は、事件の再捜査を依頼したが、警察は受け入れようとしない。誰一人頼ることができなくなった母は、自分の手で無実を晴らそうと決意するが…
主な作品
1995年 White Man
1995年 フレームの中の記憶
1995年 支離滅裂
2000年 ほえる犬は噛まない
2003年 殺人の追憶
2004年 Sink and Rise
(『20のアイデンティティ/異共』の中の1話)
2004年 インフルエンザ(『三人三色』の中の1話)
2006年 グエムル−漢江の怪物−
2008年 TOKYO!〈シェイキング東京〉
(『TOKYO!』の中の1話)
2009年 母なる証明(原題 『mother』)
1969年9月14日、大韓民国出身。延世大学社会学科卒業後、95年、16ミリ短編映画「White Man」などを監督する。シノン青少年映画祭では奨励賞を受賞。同年、韓国映画アカデミーの第11期生として卒業。卒業作品「支離滅裂」では、独特のユーモアとセンスが大きな話題を呼び、バンクーバー国際映画祭、香港国際映画祭に招待され、その名が知れ渡った。
2000年、劇場映画長編デビュー作『ほえる犬は噛まない」を発表。監督・脚本を務め、高い評価を受けて注目を浴びる。2003年、実在する未解決事件をテーマに『殺人の追憶』を手がけ、大ヒット。完璧な構成力と才能が評価され、カンヌ国際映画祭を始めに、世界中でその名が知れ渡るようになる。
2006年には、本国で動員数1位を記録した『グエムル−漢江の怪物−』を発表。カンヌ国際映画祭を筆頭に、世界各国の映画祭で絶賛され、韓国を代表する監督して不動の地位を確立した。
その後、ハリウッドから寄せられた多くのオファーを断り、2008年には『TOKYO!』を、ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックスと共作。3部作の中の『TOKYO!〈シェイキング東京〉』を東京にて撮影。日本のみならず、韓国・アメリカでヒット作となった。
1941年10月25日、大韓民国ソウル出身。京畿女子高等学校卒業後、梨花女子大学生活美術学科へ。1963年にKBSタレント1期生としてデビューし、現在では“韓国の母”と称されるほどの国民的大女優となる。
1969年、MBC専属タレントとなり、1971年にテレビドラマ『捜査班長』に出演後、テレビドラマを主軸に本格的に女優へと進む。1976年には、テレビドラマ『新婦日記』で、第12回百想芸術大賞TV部門 女性最優秀演技賞を受賞。その後、1980年までに多くのテレビドラマに出演。1980年から23年の間出演した『田園日記』で、農村の暖かく忍耐強い母親をを演じ、“韓国の母”という代名詞的存在になるほどの人気女優となった。以降も多数のドラマで主演に抜擢され、2006年の『宮〜Love in Place』は、日本でも放映され韓流ドラマファンの心を掴んだ。2008年『母さんに角が生えた』では、同年のKBS演技大賞、および、翌年の第45回百想芸術大賞、それぞれで大賞を受賞する。百想芸術大賞では3度目の大賞となり、史上過去最多の受賞となった。
1977年9月29日、大韓民国江原道旌善郡出身。本名、キム・ドジン(金道振)。春川機械工業高校、百済芸術大学を経て、龍仁大学校演劇映画科に編入。卒業後、同大学芸術大学院映画科へ。
1996年、ケーブルテレビ局開催のオーディションに合格しデビュー。韓国のファッションデザイナー、アンドレ・キムの目にとまり、モデルとして活躍。1997年、テレビドラマ『プロポーズ/私たちの話』で注目を集め、その後もドラマ出演を続け、2000年の『秋の童話』でブレイクし、国内だけではなく韓流ブームの日本でも人気となった。又、2002年には深田恭子と共演となる、日韓合作ドラマ『friends フレンズ』で話題となり、韓流ブームの先駆け『韓流四天王』の一人として、ペ・ヨンジュン、チャン・ドンゴン、イ・ビョンホンと並びファンを熱狂させた。
映画では、『ガン&トークス』、『マイ・ブラザー』に出演、2004年の『ブラザーフッド』では、チャン・ドンゴンとの兄弟役を演じ、公開時、韓国史上興行記録1位となる大ヒットとなった。その後、兵役義務を経て、除隊後初の出演作として、本作が公開された。
1980年7月20日、大韓民国出身。海軍での兵役を経て、2003年、テレビドラマ『オールイン』でデビュー。その後もテレビドラマで活躍し、2005年、イ・ビョンホン主演の『甘い人生』、2006年、チョ・インソンと共演の『卑劣な街』、2007年『愛なんていらない』などの話題作に出演する。
チョン・シク、チョン・ボムシク監督のホラー映画『奇談』では、死体女性とのベッドシーンが話題となり、2008年第31回黄金撮影賞授賞式 新人男優賞を受賞。2009年6月からNHK総合で放映されている『スポットライト』では、主人公のソン・イジェンの後輩役として、にわかに注目が高まる今後目の離せない俳優である。
1970年大韓民国出身。ソウル芸術大学校演劇学科卒業。現在、舞台や映画を中心に活躍中。主な出演作は、2004年、キム・サンジン監督『天国からのメッセージ』、同年、ポン・ジュノ監督と初めての撮影となる『Sink and Rise』(『20のアイデンティティ/異共』の一話)、2005年、イム・ピルソン監督『南極日誌』、パク・チンピョ監督『ユア・マイ・サンシャイン』、2006年、ムン・スンウク監督『ロマンス』、ユ・ハ監督『卑劣な街』、ポン・ジュノ監督作品出演2作目となる『グエムル−漢江の怪物−』、2007年、イ・オニ監督『肩ごしの恋人』、イ・ウヨル監督『少年監督』、2009年、キム・ジウン監督『グッド・バッド・ウィアード』など。2000年には、東亜演劇賞演技賞を受賞している演技派俳優。
1972年12月28日、大韓民国出身。ソウル芸術大学校放送演芸科卒業。1989年テレビドラマ『土地』でデビュー。以降、多くのテレビドラマ、映画に出演。テレビドラマでは、2000年『太祖王建−ワンゴン』、2002年『野人時代』、2003年『スクリーン』、2006年の『真伊 ファン・ジニ』では、KBS演技大賞女優助演賞を受賞し、日本でも大ヒットした。次いで、2008年『エデンの東』、2009年『ただ見守っていて』など、コンスタントに人気作での出演を果たす。
映画への出演では、1998年、ホ・ジノ監督作『八月のクリスマス』、2001年、キム・デスン監督作『バンジージャンプする』、2004年、ポン・ジュノ監督での初出演となる『殺人の追憶』、2005年、オ・ソックン監督作『恋愛』、2006年、アン・ジヌ監督作『よい暮らしをして見よう』、2008年、キム・ドンウォン監督作『残念な都市』など。
ポン・ジュノ監督は、『グエムル−漢江の怪物−』撮影時、既に構想があった本作のために、母親役としてキム・ヘジャへの出演を交渉していた。ポン・ジュノは、キム・ヘジャへの国民的母親像とは別に、繊細な感情と潜在的な破壊力に焦点を当て、本作へと投影した。
ポン・ジュノが手がける映画はの多くは、あるカテゴリにおける固定観念を覆す手法で、映画ファンを魅了してきた。本作に登場する母も又、人々が思い描くキム・ヘジャのイメージを覆すかのように、沸き上がる心の高ぶりを描くことで、激しく揺れ動く感情のアウトラインを描き出している。そして、ポン・ジュノ監督は、本作における、母の心情をこう語っている。「『母なる証明』は太陽の光を焦点へと向ける虫眼鏡のようである。つまり、強く大きな力を原動力にストーリーが展開していくドラマであり、母であることの原始的な本質を根源とする物語なのである」
キャスティングは、早い段階から監督自らがオファーをかけたキム・ヘジャをはじめ、息子役であるウォンビンも又、監督のイメージと作中の人物が一致する配役となった。この二人の目のはまるで真の親子であるかのように似ていると、撮影中のスタッフの間でも話題となったほどである。そして、二人の周辺で淡々と動く共演者たちは、それぞれの役柄を的確に演じることができる役者のみを抜擢し、より自然な世界観を描くことに成功している。
撮影の舞台となるロケーションは、自然な世界を映し出すことを主眼に、ありふれた場所での撮影が行われた。しかし、撮影中に変化するロケーションや、天候、交通など、予想外の問題を解決するために奔走したスタッフの努力によって、一つの完全につながった町が劇中に作られたのである。さらに、その劇中の美術や衣装にも多くの注意が払われ、徹底したリアルさを追求し、地元の人々が本物の家屋と思う程の作り込みがなされた。
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品番:BIBF-7840
発売日:2010.4.23 発売予定
スペック:カラー / 129分 / 片面2層 / 2枚組
価格:3,990 円(税込) / 3,800 円(税抜)
画面:16:9LBシネスコ
字幕:1.日本語字幕 2.日本語吹替用字幕 3.コメンタリー用字幕
音声:1.韓国語ドルビーデジタル5.1chサラウンド
2.日本語ドルビーデジタル2.0chステレオ
3.韓国語ドルビーデジタル2.0chステレオ(製作スタッフコメンタリー)
公開日:2009年10月 公開 (一般)
製作国:韓国 製作年:2009 年
© 2009 CJ ENTERTAINMENT INC.&BARUNSON CO.,LTD.
ALL RIGHTS RESERVED
●特典
★初回限定3大特典★
◎初回限定ボーナスディスク(約30分)
(キム・ヘジャ、ウォンビン、ポン・ジュノ監督による来日時記者会見
&来日時先行プレミア上映会舞台挨拶&来日時インタビュー)
◎デジパック仕様
◎豪華外箱仕様
■特典映像
<本編ディスク>
日本版劇場予告編
本国版予告編
スタッフ&キャストプロフィール(静止画)
製作者コメンタリー(プロデューサー、撮影監督、
美術監督、音楽監督、助監督)
<特典ディスク>片面2層(約200分)
メイキング
ポン・ジュノによるシーン解説
ポン・ジュノ、キム・ヘジャ対談
未公開シーン
ポン・ジュノ、キャストインタビュー
スタッフインタビュー
静止画スライドショー
※初回生産終了後は、本編ディスク&特典ディスクの2枚組、
トールケース仕様になります。
品番:BIBF-7840
発売日:2010.4.23 発売予定
スペック:カラー / 129分 / 片面2層 / 2枚組
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&来日時インタビュー)
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