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アデル ファラオと復活の秘薬

最愛の妹を救うため、古代エジプト最高の秘宝と言われる≪復活の秘薬≫を追い求める一人の女性、"アデル"。全世界を揺るがす"翼竜プテロダクティルス事件"をきっかけに、彼女の冒険はエジプト"王家の谷"からパリ"ルーヴル美術館"へと導かれていく――。リュック・ベッソンが構想10年、満を持して放つかつてないヒロイン×アドベンチャー超大作がいよいよBlu-ray&DVDでリリースに!

『ニキータ』(アンヌ・パリロー)、『レオン』(ナタリー・ポートマン)、『フィフス・エレメント』『ジャンヌ・ダルク』(ミラ・ジョヴォヴィッチ)と時代の女神<ミューズ>を発掘してきたリュック・ベッソンが白羽の矢を立てたのは、新生ルイーズ・ブルゴワン。見る者をたちまち虜にするその魅力で冒険の路を華麗に突き進む、女性版インディ・ジョーンズともいえるニュー・ヒロイン"アデル"を誕生させた。最高にタフでキュートな新ミューズの大冒険が、この夏を最高に熱くする!

妹の命を助けるため、古代エジプトに伝わる≪復活の秘薬≫を追い続けてきたアデルは、秘薬に繋がるカギが、エジプト第19王朝ファラオ ラムセス2世にあることを突き止める。

同じころ、パリでは、国家を揺るがす"翼竜プテロダクティルス事件"が勃発!ジュラ紀の化石から翼竜プテロダクティルスが孵化、パリの空を飛びまわり、人々を脅かしていた。だがその異変は、単なる序章に過ぎなかった……。"プテロダクティルス事件"と"復活の秘薬"の重大な関係に気付き、ルーヴル美術館に駆けつけたアデルを待っていたのは――。

アデルは復活の秘薬を手に入れられるのか? 最愛の妹を救うことができるのか? 幻の秘薬を求め突き進むアデルに、かつてないアドベンチャーが待ち受ける!!

アデルは、20世紀のパリジェンヌながら現代の女性に通じるリベラルで自立した精神をもち、ゴージャスな羽飾りの帽子と襟巻がトレードマークの若手美人ジャーナリスト。

キュートでユーモラスな一面もありながら、強い好奇心で目的のためなら手段を厭わない。アデルの真の目的は、生死の狭間にいる双子の妹アガットの命を救うこと。最愛の妹へのなによりも強い愛が、どんな苦境にも立ち向かう智恵と勇気となり、アデルを強く突き動かしていく。

弁護士、尼僧、看護婦……に変装、敵地に潜入するのもお手の物。"生と死をつなぐ"とされる幻の秘薬をもとめ、エジプトからパリを股にかけ、ミイラ、翼竜、悪漢を物ともせず突き進む姿は、まるで女性版『インディ・ジョーンズ』!

物語に奥行きを出すため、プロダクションデザインに徹底的にこだわったベッソン監督。大量の資料をもとに、エジプト王家の谷や、当時のルーヴル美術館、コンコルド広場をはじめとするパリの街並みを忠実に再現。そのパリの街に、1億3500万年の時を超え、ジュラ紀の卵が孵化。突如、翼竜プテロダクティルがパリの空を飛びまわる異変が起こる。なぜ卵は孵化したのか?

アデルが追う≪復活の秘薬≫との関係は?

そして物語最大のカギを握るのは、武勇と治世によってファラオの中のファラオと呼ばれるエジプト第19王朝ファラオのラムセス2世。アデルが導かれるルーヴル美術館でのラストシーンには、まさかの驚きが待ち受けている。

監督、プロデューサーと世界に名を轟かす名匠リュック・ベッソン。本作では脚本・監督をつとめ、優秀な戦友たちとともに本プロジェクトに挑んだ。撮影監督は『ニキータ』以来タッグを組むティエリー・アルボガスト。衣装に『アーサー』シリーズのオリヴィエ・ベリオ。プロダクションデザインに『ジャンヌ・ダルク』、『アーサー』シリーズのユーグ・ティサンディエ。音楽には『最後の戦い』以降タッグを組み信頼の深いエリック・セラ。

ヒロイン アデルには、フランスのテレビ局Canal+のお天気キャスターで「ミス天気予報」として注目を浴び、「La fille de Monaco」で第34回セザール賞有望若手女優ノミネートと、期待の新星ルイーズ・ブルゴワンを抜擢。「彼女は『アメリ』でブレイクする前のオドレイ・トゥトゥ、『エディット・ピアフ』でブレイクする前のマリオン・コティヤール!絶対的な魅力をもつ女優だ」というベッソンの言葉の通り、ルイーズは『ニキータ』のアンヌ・パリロー、『レオン』のナタリー・ポートマン、『フィフス・エレメント』『ジャンヌ・ダルク』のミラ・ジョヴォヴィッチを見い出し、光り輝くスターダムへ登りつめたリュック・ベッソンの新たなミューズとして世界中からの注目を浴びている。さらに、アデルの行く手を阻む宿敵、デュールヴーとして、『007/慰めの報酬』のマチュー・アマルリックが登場。並はずれた演技力と特殊メイクで、惨忍冷徹なマッドサイエンティストを演じている。

1911年、エジプト。アデル・ブラン=セックは、いま砂漠を越えている。世界中の"不思議"を追い"秘宝"を集める彼女は、最新の冒険のルポタージュ「氷の怪物」を出版した後、インカ帝国の生き残りの謎を解明するためにペルーに向かうはずだった。だが彼女は、不慮の事故で死に瀕している妹アガットを救うために、一刻も早く≪復活の秘薬≫を手に入れなければならなかった。灼熱の砂漠を越え、アデルはとうとうラムセス2世に仕えたミイラを発見する。だが、黄金を横取りしようと狙う盗賊の襲撃をかわしたのもつかの間、アデルは、いつも彼女の行く手を阻む惨忍で冷徹なマッドサイエンティスト、デュールヴーに捕えられてしまう。石室に閉じ込められたアデルは、隙を突いてミイラ制作室の油に火を放ち反撃する。火は瞬く間に広がったが、アデルはミイラの石棺に滑り込み、間一髪で炎に包まれた洞窟から脱出。石棺は地下水脈に落ち、アデルはナイル川に辿り着いた。

同じころパリでは、謎の巨大な怪鳥が現れるという事件が起こっていた。パリの空を不気味に飛びまわり、政府の要人も車ごと襲われた……人々は恐怖に陥った。メナール教授と助手のズボロフスキは、博物館に展示されていた卵の化石が割れているのを発見。巷を騒がせている怪鳥は、ジュラ紀に絶滅した翼竜プテロダクティルスだった。事件を担当するカポニ警部は、メナールからジュラ紀の専門家エスペランデュー教授を紹介される。だが、プテロダクティルを甦らせたのは他ならぬエスペランデューであった。「死後に生はあるか?」を著し自ら蘇生法を試しているうちに、1億3500万年前の卵が生き返ってしまったのだ。警部は「翼竜事件」を起こした張本人として、エスペランデューを逮捕する。政府はアフリカに遠征していた著名なハンター、サン=ユベールを呼び戻し、大々的に翼竜掃討作戦を開始。パリは、騒然とした。

エジプトから帰還したアデルは、エスペランデューが逮捕され、死刑を宣告されたと知り驚く。化石を生き返らせるほどのパワーを持つエスペランデューならミイラも甦らせられるはずだ。エジプト王家に伝わる≪復活の秘薬≫を手に入れるためにはミイラとなった医師を生き返らせなければならない。すんでのところでギロチン台から救出されたエスペランデューは、アデルが連れ帰ったミイラを甦らせるが、彼はファラオの医師ではなかった。だが落胆するアデルに、そのミイラが重要な事実を教えてくれた。今、パリではラムセス2世と従者たちのミイラが展示されている。そこにはファラオの医師もいるという。すべての鍵は、目の前のルーヴル美術館にあったのだ。果たしてアデルは、≪復活の秘薬≫を手に入れることができるのか? そして妹を死の淵から救うことができるのか?!


※プテロダクティルス ジュラ紀(1億9500万年~1億3500万年前)後期に生息していた翼指竜亜目の翼竜で、世界で最も古く報告された翼竜である。エスペランデュー教授によると、成体の翼長は約6メートル。肉食で、食料は巣に持ち帰るという習性を持つ。

美人ルポ・ライター。ミステリーハンターとして世界中の謎を探求し、その冒険を本にして出版している。近作「氷の怪物」はベストセラーに。次はペルーで"インカ帝国の生き残りの謎"を解明する予定だったが、双子の妹の病を治すため、秘薬をもとめて急遽エジプトへ。 強い好奇心をもち、直感に従う。冒険心があり、なにごとも恐れない。目的のためなら勇気と智恵で突き進む。20世紀初頭の女性でありながら21世紀の自由な精神を持つ。大胆なフェミニスト、オシャレでウイットがあり、コスプレで敵地に潜入するのもお手の物。トレードマークはゴージャスな羽飾りの帽子。男性同様に煙草やスコッチをたしなむなど、時代を先取りするリベラルで自立した女性である。

1981年11月28日、フランスのレンヌ生まれ。04年に美術学校卒業直後に、Filles TVで娯楽番組を担当。06年、Canal+の「ミス天気予報」に抜擢、毎回趣向を凝らしたファッションで登場、人気コーナーとして一躍脚光を浴びる。"Sweet Valentine"(08/エマ・ルチーニ監督)、"Le petit Nicolas"(09/ローラン・ティラール監督)等に出演、アンヌ・フォンテーヌ監督作"La fille de Monaco"(08)では第34回セザール賞有望若手女優にノミネートされる。

アデルの行く手に常に立ちはだかる、アデルの宿敵。残忍冷徹なマッドサイエンティスト。

1965年10月25日フランスのオー・ドゥ・セーヌ生まれ。84年にオタール・イオセリアーニ監督作"Les favoris de la lune"で映画デビュー。87年のルイ・マル監督作『さよなら子供たち』ではアシスタントとして撮影にかかわる。アルノー・デプレシャン監督作『そして僕は恋をする』(96)に出演し、セザール賞最有望男優賞受賞。『キングス&クイーン』(04/アルノー・デプレシャン監督)と『潜水服は蝶の夢を見る』(07/ジュリアン・シュナーベル監督)でもセザール賞主演男優賞を受賞した。
『ミュンヘン』(05/スティーヴン・スピルバーグ監督)、『007/慰めの報酬』(08/マーク・フォースター監督)など、ハリウッドでもその演技力を轟かせている。映画監督にも進出し、97年に長編処女作"Mange ta soupe"を発表、ジャン=リュック・ゴダール監督に絶賛された。

プテロダクティルス事件を担当する警部。いつもアデルに一歩先を越されてしまう。

演劇学校クール・フロラン卒業後、ショートフィルムを撮り始める一方、俳優として映画に出演し始める。主な映画出演作に『僕の妻はシャルロット・ゲンズブール』(01/イヴァン・アタル監督)、『世界で一番不幸せな私』(03/ヤン・サミュエル監督)、『輝ける女たち』(06/ティエリー・クリファ監督)、『PARIS(パリ)』(08/セドリック・クラピッシュ監督)など。04年には『ナルコ』で監督(トリエタン・オリエと共同監督)、脚本、出演と3役に挑んだ。待機作に、マイケル・マドセンと共演するアメリカ映画"Trader Games"(ファブリス・ジェネスタル監督)、友人であるギョーム・カネの監督最新作"Les petits mouchoirs"が控える。

政府の依頼でプテロダクティルスを掃討するためにアフリカから戻ってきた、偉大なハンター。

1967年1月26日フランス北部のダンケルク生まれ。クール・フロランで演劇を学んだ後、90年代より「女警部ジュリー・レスコー」(92~/TV)シリーズなどのTVドラマに出演し始める。02年に出演した『バティニョールおじさん』(ジェラール・ジュニョー監督)でセザール賞最有望男優賞を受賞。その他の主な映画出演作に『ぼくセザール 10歳半 1m39cm』(03/リシャール・ベリ監督)、『ロング・エンゲージメント』(04/ジャン=ピエール・ジュネ監督)、『エディット・ピアフ~愛の賛歌~』(07/オリヴィエ・ダアン監督)、『アーサーと魔王マルタザールの復讐』(10/リュック・ベッソン監督、声の出演)等がある。

プテロダクティルスの卵を見守ってきた科学者。専門は白亜紀。

1938年12月24日、フランス、パリ生まれ。フィルム・ノワールの名作『いぬ』(61、ジャン=ピエール・メルヴィル監督)でスクリーン・デビューを飾る。フランスのTVシリーズなどへの出演が多いが、『カルネ』(94)、『カノン』(98)、『アレックス』(02)など一連のギャスパー・ノエ監督作で日本でも知られる。その他、主な映画出演作に『憎しみ』(94)、『クリムゾン・リバー』(00/共にマチュー・カソヴィッツ監督)、アレクサンドル・アジャ監督作『ハイテンション』(03)、ファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督作『変態村』(04)、アラン・コルノー監督作『マルセイユの決着(おとしまえ)』(07)などがある。

「死後に生はあるか?」の著者で、天才科学者。翼竜事件の犯人として逮捕される。

1950年11月16日生まれ。シャルロット・ゲンズブール主演のクロード・ミレール監督作『小さな泥棒』(88)でスクリーン・デビュー。映画、TVシリーズなどに名脇役として多数出演作している。日本で公開されている主な映画作品に『愛の報酬/シャベール大佐の帰還』(94/イヴ・アンジェロ監督)、『パピヨンの贈りもの』(02/フィリップ・ミュイル監督)、『ひとりぼっちの狩人たち』(05/ベルトラン・タヴェルニエ監督)などがある。

不慮の事故で病に伏す、アデルの双子の妹。

1994年にアラン・マザル監督"Ma soeur chinoise"でスクリーン・デビュー。ラウル・ルイス監督の2作『見出された時―「失われた時を求めて」より―』(99)、"Comédie de l'innocence"(00)に立て続けに出演した。その他の主な映画作品に『潜水服は蝶の夢を見る』(07/ジュリアン・シュナーベル監督)など。

1959年フランス、パリ生まれ。17歳の時に学校を中退、ゴーモン社でニュース映画のアシスタントとして働く。短期間ながらハリウッドで映画製作に関わった後、製作会社を設立、短編映画『最後から2番目の男』(81)で注目される。この短編を長編映画化した『最後の戦い』(83)でアヴォリアッツ映画祭審査員特別賞と批評家大賞を受賞。

その後、『サブウェイ』(84)、『グレート・ブルー』(88)(後に『グラン・ブルー完全版』が公開)、『ニキータ』(90)、『アトランティス』(91)、アメリカ進出第1作『レオン』(94)が立て続けにヒットを記録。続くSF大作『フィフス・エレメント』(97)ではセザール賞監督賞を受賞、『ジャンヌ・ダルク』(99)でも同賞にノミネート。『アンジェラ』(05)で6年ぶりに監督業に復帰以後、『アーサーとミニモイの不思議な国』(06)とその続編『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』(09)でアニメーションという新たなジャンルに挑戦。

またプロデュース作品も数多く、『神風』(86)、『つめたく冷えた月』(91)、『ニル・バイ・マウス』(97)、『Taxi』シリーズ(97、00、03、07)、『ダンサー』(00)、『キス・オブ・ザ・ドラゴン』(01)、『WASABI』(01)、『トランスポーター』シリーズ(02、05、09)、『ダニー・ザ・ドッグ』(05)、『96時間』(08)、『アルティメット』シリーズ(04、09)などを製作。監督作品として"アーサー"シリーズの第3弾となる"Arthur et la guerre des deux mondes"が待機中。

監督作品
1981『最後から2番目の男』
1983『最後の戦い』
1984『サブウェイ』
1988『グレート・ブルー』
1990『ニキータ』
1991『アトランティス』
1994『レオン』
1997『フィフス・エレメント』
1999『ジャンヌ・ダルク』
2005『アンジェラ』
2006『アーサーとミニモイの不思議な国』
2009『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』
2010『アデル』"Arthur et la guerre des deux mondes"
製作作品
1986『神風』 監督:ディディエ・グルッセ
1991『つめたく冷えた月』 監督:パトリック・ブシテー
1993『シルガ』 監督:パトリック・グランペレ
1997『ニル・バイ・マウス』 監督:ゲイリー・オールドマン
『TAXi』 監督:ジェラール・ピレス
2000『TAXi2』 監督:ジェラール・フラヴジック
『イグジット』 監督:オリヴィエ・メガトン
『ダンサー』 監督:フレッド・ギャクソン
2001『YAMAKASI ヤマカシ』 監督:アリエル・ゼトゥン
"15 AOUT"  監督:パトリック・アレッサンドラン(映画祭上映)
『キス・オブ・ザ・ドラゴン』 監督:クリス・ナオ
『WASABI』 監督:ジェラール・フラヴジック
2002『トランスポーター』 監督:ルイ・レテリエ
「ラ・タービュランス」 監督:マノン・ブリアン(劇場未公開)
2003『TAXi③』 監督:ジェラール・フラヴジック
『花咲ける騎士道』 監督:ジェラール・フラヴジック
『ミシェル・ヴァイヨン』 監督:ルイ=パスカル・クーヴレール
2004『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』 監督:オリヴィエ・ダアン
『アルティメット』 監督:ピエール・モレル
『TAXI NY』 監督:ティム・ストーリー
2005『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』 監督:トミー・リー・ジョーンズ
『ダニー・ザ・ドッグ』 監督:ルイ・レテリエ
『トランスポーター2』 監督:ルイ・レテリエ
『リボルバー』 監督:ガイ・リッチー
2006「バンディダス」 監督:ヨアキム・ローニング、エスペン・サンドバーグ(劇場未公開)
2007『TAXi④』 監督:ジェラール・フラヴジック
2008『96時間』 監督:ピエール・モレル
2009「HOME 空から見た地球」 監督:ヤン・アルテュス=ベルトラン(劇場未公開)
『トランスポーター3 アンリミテッド』 監督:オリヴィエ・メガトン
『アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ』 監督:パトリック・アレッサンドラン
   『フィリップ、きみを愛してる!』 監督:ジョン・レクア、グレン・フィカーラ
2010 『パリより愛をこめて』 監督:ピエール・モレル

1959年生まれ。フランス出身。リュック・ベッソン監督作の音楽を長く担当し、これまで『最後の戦い』(83)、『サブウェイ』(84)、『グレート・ブルー』(88)、『ニキータ』(90)、『アトランティス』(91)、『レオン』(94)、『フィフス・エレメント』(97)、『ジャンヌ・ダルク』(99)、『アーサーとミニモイの不思議な国』(06)、『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』(09)に楽曲を提供。また、『007/ゴールデンアイ』(95/マーティン・キャンベル監督)、『ローラーボール』(01/ジョン・マクティアナン監督)、『バレット モンク』(03/ポール・ハンター監督)などの音楽も手がけている。

1957年生まれ。フランス出身。長年リュック・ベッソンとコンビを組み、撮影を担当。本作は『ニキータ』(90)、『レオン』(94)、『フィフス・エレメント』(97)、『ジャンヌ・ダルク』(99)、『アンジェラ』(05)、『アーサーとミニモイの不思議な国』(06)、『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』(09)に続く8作品目。他にも『プロヴァンスの恋』(95/ジャン=ポール・ラプノー監督)、『リディキュール』(95/パトリス・ルコント監督)、『シーズ・ソー・ラヴリー』(97/ニック・カサヴェテス監督)、『黒猫・白猫』(98/エミール・クストリッツァ監督)、『クリムゾン・リバー』(00/マチュー・カソヴィッツ監督)、『ファム・ファタール』(02/ブライアン・デ・パルマ監督)など撮影を多数手がけた実績を持つ。

1963年生まれ。ロバート・アルトマン監督『プレタポルテ』(94)でワードローブ・スーパーバイザーを務め、『王は踊る』(00/ジェラール・コルビオ監督)、『エンパイア・オブ・ウルフ』(05/クリス・ナオン監督)、『潜水服は蝶の夢を見る』(07/ジュリアン・シュナーベル監督)などで衣装を担当。一方、ヨーロッパ・コープ作品も多く手掛け、『YAMAKASI ヤマカシ』(01/アリエル・ゼトゥン監督)、『ダニー・ザ・ドッグ』(05/ルイ・レテリエ監督)、『アーサーとミニモイの不思議な国』(06)、『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』(09/共にリュック・ベッソン監督)、『96時間』(08/ピエール。モレル監督)、『トランスポーター3 アンリミテッド』(08/オリヴィエ・メガトン監督)など、様々なジャンルの作品で活躍している。

1890年代より美術・装置などを手掛け、これまでジャン=マリー・ポワレ監督作『おかしなおかしな訪問者』(93)、『俺たちは天使だ』(95)、『ビジター』(98)や、フランシス・ヴェベール監督作『奇人たちの晩餐会』(98)、『メルシィ!人生』(01)などを手がけ、リュック・ベッソン監督作『ジャンヌ・ダルク』(99)でセザール賞美術賞にノミネート。近年は『トランスポーター』(02/ルイ・レテリエ監督)、『アーサーとミニモイの不思議な国』(06)、『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』(09/共にリュック・ベッソン監督)、『TAXi④』(07/ジェラール・クラヴジック監督)、『96時間』(08/ピエール・モレル監督)などのヨーロッパ・コープ作品を数多く手がける。

ピエール・ブファンにより設立。CGI・特殊効果を専門的に手掛け、CM・映画の分野で活躍。『おかしなおかしな訪問者』(93/ジャン=マリー・ポワレ監督)で特殊効果を開発、『ロスト・チルドレン』(95/ジャン=ピエール・ジュネ監督)での技術がハリウッドにも認められ、デヴィッド・フィンチャー監督作『ファイト・クラブ』(99)、『パニック・ルーム』(02)や、『マトリックス』(99/アンディ&ラリー・ウォシャウスキー監督)、『ヒューマンネイチュア』(01/ミシェル・ゴンドリー監督)、『スパイダーマン3』(07/サム・ライミ監督)などに携わる。リュック・ベッソン監督の『アーサーとミニモイの不思議な国』(06)、『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』(09)ではアニメーション映画に挑戦している。

1946年8月30日生まれ。本名はジャック・タルディ(Jacques Tardi)だが単にタルディとクレジットすることが多い。リヨンとパリで美術とデザインを学んだ後、69年に23歳で劇画家デビュー。初期のエルジェ(「タンタンの冒険旅行」シリーズ他)にみられるような明瞭なラインと、独特のダークな画風が特徴的で、ドライでアイロニカル、ロマン・ノワールなストーリー・テリングで大人の読者からも高い評価を獲得している。76年から描き始められた「アデル・ブラン=セック」Les Avantures extraordinaires d'Adèle Blanc-Sec のシリーズは、07年までに全9巻を発表しているタルディの代表作である。自由な精神で世界中を冒険し男性顔負けの活躍見せるアデルは、フランスでもっとも人気のあるコミック・ヒロインの一人である。

―――ベッソンとのコラボレーションはどうでしたか?

一日に3時間しか睡眠をとらず撮影に全力を注ぎ、家族、スタッフ、キャストのために惜しまず時間を割き、常に集中を絶やさずレンズをから目を離さないスーパーマンが目の前にいるわけですから、私もそれに応えなければなりません。それは素晴らしい経験になりました。リュックとはアデルをつくり上げるために沢山の作業を行いました。歩き方一つにしてもキビキビした歩き方を工夫しました。撮影に入る前にシナリオを全て頭にいれて、特に自分の台詞はこれでもかというくらい何度も練習を繰り返しました。リュックは、「傍で僕が何をしようと惑わされずに台詞を言えるようにならなくてはならない」というんです。それで、私が台詞を言いながら歩いていると、傍でヘンな声を出して私の集中力を削ごうとするのです。彼のいたずらはよく分かっています。

―――アデルのキャラクターについて

リュックのアデルは、より親しみやすいキャラクターだと思います。ヒューマンで、豊かな感性を持ち合わせた人物です。ストーリーが進むにつれて、彼女があることに傷つき、自分の弱みを隠そうとしていることに気づきます。彼女は粘り強く、無遠慮で、ほろりとさせ、率直で、そしてとてもユーモラス、女性版インディ・ジョーンズのような感じです。翼竜にまたがったり、ミイラを目覚めさせたり、石棺でナイル川を下ったり、大統領を救出したりと波乱万丈な冒険を体験する一方、妹とはとても親密で感動的な時間を過ごします。
彼女のように勇敢なヒロインを演じるのはとても気持ちの良いものです。この類の映画では、女性は男性に対して魅力的に描かれるだけでステレオタイプになりがちですし、ほとんどは男性主人公のお飾りとして描かれます。でもリュックの作品では最初から最後までヒロインがストーリーをリードしています。こんなステキな役どころはめったにありません。

―――共演者の俳優陣はどうでしたか?

他の俳優陣の撮影日数はとても短かったので、彼らと交わる時間があまりなかったのが残念です。でも妹のアガットを演じたロールとはとても仲良しになりました。デュールヴーを演じたマチュー・アマルリックとは映画で共演することが夢だったので、今回それが叶いました。でもマチューはラテックスのマスクをつけてメガネをかけていたのでまるで実在感が感じられず、妙な感じでした。エスペランデュー役のジャッキー・ネルセシアンはとても素晴らしい俳優で沢山笑わせてもらいました。本当に良い想い出ばかりです。

―――映画の衣装について

素晴らしい衣装でした。私は映画の中で18着の衣装を着ました。中には当時の版画からインスピレーションを受けたものもありますが、それ以外はオリヴィエ・ベリオがデザインしました。テニスウエアや砂漠で着ていたサファリジャケットがそうです。当時テニスプレーヤーの数はとても限られていたし、そのほとんどは男性だったため、イメージとして残されている資料はごく僅かでした。アデルのコスチュームは、あの時代のファッションと映画が求めるものがうまく融合されたデザインでしたが、衣装が少しずつ出来上がっていくのを見ていると、私が演じるキャラクターが形作られていく過程を間近に感じることができました。

―――好きなシーンは?

テニスのシーンは、美しく優雅に撮れたと思います。1910年代の当時、女性がテニスをするときはさぞかしエレガントだったのでしょう。当時の所作はコーチに付いて学び、フォアハンドストローク、バックハンド、スマッシュ、サーブなどは振りの動作として教えてもらいました。他にも、足を後ろに上げてボールを打ったり、つま先立ちで静止したり…とても複雑なポーズばかりでしたが、美しいシーンになったと思います。
あとは、もちろんアデルが翼竜にまたがるシーンです。リュックがなんと翼竜の調教師を見つけてきたのです。私はもうとっくに絶滅したと思っていたのに (笑)。私は3ヶ月間、安全ベルトやサドルなしで10メートル上空を飛んで徐々にエッフェル塔の上に着陸するというトレーニングを積みました。私は自分を褒めてあげたいと思います。

思えば長い道のりだった。ジャック・タルディの描いたヒロイン、アデルに恋に落ちたのは、今から10年前のことだ。早速タルディに連絡を取ろうとしたが、残念ながら「アデル」の映画化は他の監督で決まっていた。その時は落胆したものの、「偉大な」監督が選ばれていたので安心し、いい作品になることを願った。待ち切れない思いで待ったが、当の映画はいっこうに出来てこない。聞くと、例の監督とも、他の映画関係者ともモメたらしい。原作者は映画化そのものを一切受け付けなくなっていた。私は考え直してほしいと訴えた。何度か実際に会いにも出かけた。まずは彼に安心してもらい、私たちの実績を示した。交渉して待つこと6年。やっと「アデル」の映画化権を手に入れることができた。

"この撮影では私は本当に恵まれていた。
俳優は皆、持てるかぎりの力を発揮し、大いに貢献してくれた"

フランスのTV局、Canal+の異色のお天気キャスター時代から、アンヌ・フォンテーヌ監督作"La Fille de Monaco"(08)でのファブリス・ルキーニとの共演まで、ルイーズには前から注目していた。様々なキャラクターを演じ分けられるのが彼女の魅力だ。それは稀な才能で、次から次へと変装するアデルという役に打ってつけだった。ルイーズに会ってすぐに、私はアデルが見つかったと確信した。ルイーズは思考が柔軟で、機敏で、一瞬のうちにがらりと印象を変えられる。まさにアデルだ。仕事熱心で十分に信頼できるが、事がアデルとなると、一筋縄ではいかなくなる。彼女が自分のやり方を貫き、何があっても曲げないからだ。現場ではスタッフから「会計士」というあだ名で呼ばれていた。絶えず台本や撮影リストをチェックしていたからだ。ルイーズとの仕事は、本当に目を見張るものがあった。

マチューは、本作のために最初に選んだ俳優の1人だ。彼のことは、人間としても俳優としても好きだ。信じられないほどの七変化を見せられる、同世代では突出した才能の持ち主だ。『潜水服は蝶の夢を見る』(07)での演技は秀逸だった。最初にオファーした時、今は監督業に専念するため役者の仕事は休んでいると言われた。私は甘い言葉で子供に聞いてみるよう促した。マチューが息子に話をしたところ、「パパ、何バカなことを言ってるの。「アデル・ブラン=セック」だよ。すごいよ! 出演しなきゃダメだよ」と言われたそうだ。それでマチューは、今回だけ例外的に出演すると快諾してくれた。うまく事が運んでくれた。マチューを迎えた撮影は本当に楽しかった。スクリーンで見ても、すぐにはマチューとは気づかないだろう。顔も認識できなければ、声のトーンまでも変わっている。マチューは並外れた演技力で役になりきった。

ジルと初めて会ったのは、彼の短編映画"Pourkoi... Passkeu"(03)の時だった。それ以来長く付き合いはあったが、彼にはまる役がなかった。今回のカポニ警部は、体型的にジルとかけ離れていない。少しぜい肉を増やせばいい。『レイジング・ブル』(80)でマーティン・スコセッシ監督がロバート・デ・ニーロに命じたように、2ヵ月で体重を30キロ増やしてほしいというわけではない。少し当て物をしただけだ。数回打ち合わせをしただけで、我らのカポニ警部が誕生した。決して簡単に作れる役ではない。あか抜けなくて、切れ味も鋭くはない。いつも一歩遅れを取り、おかしな状況を作り出してしまう。アデルやアデルの追跡と好対照を成す、重要な役どころだ。

ロール・ド・クレルモンはアデルの双子の妹を演じたので、難しかったと思う。芝居では一日中言い争いをして、ケンカしていたが、体つきも顔つきもルイーズとはすごく似ている。ロールとはそれまでは面識がなかったが、うれしい驚きだった。

"優秀なスタッフに声をかけた。ほとんどが昔からの知り合いだ"

撮影監督はティエリー・アルボガスト。『ニキータ』(90)以来、一緒に仕事をしているカメラマンだ。
オリヴィエ・ベリオも素晴らしい衣装を作り出す。ものすごく才能あふれたデザイナーで、"アーサー"シリーズでもチームを組んだので、気心も知れている。
さらに本作では、プロダクションデザインが重要だ。そのため、『ジャンヌ・ダルク』(99)や"アーサー"シリーズに続き、ユーグ・ティサンディエに声をかけた。彼はまずセットの縮小模型を作り、それを使ってカメラアングルを決める。模型があると、天井の高さとか、壁との距離などもわかり易い。ユーグがデジタル技術を駆使して目に見える形にした仮想セットで、撮りたいアングルや使いたいレンズをあらかじめ選ぶのだ。新しい技術で予算も削減できた。実際にカメラに映るセットを効率よく組み立てられるからだ。エジプトに関するリサーチでは、タルディが個人所蔵の資料を解放してくれたので、大いに助かった。彼のマンションにはその時代の書籍や資料がぎっしり詰まっていて、ユーグはそこに通い詰めた。私たちの仕事の質の高さにタルディが感心してくれたことは、彼がアデルのアパートのセットを見た時の反応が物語っているだろう。とても感動的なシーンだった。タルディがセットに到着して、元々は彼の生み出したアデルのアパートに入った。そこで突然、アデル役のルイーズが現れる。緑のドレスを着て、フェザーの帽子をかぶった彼女は、自分のサインを入れた原作本をタルディに渡した。素晴らしい瞬間だった。

映画ごとに体験は異なる。ストーリーも違えば登場人物も違う、役者も違えば出会う人も違うからだ。また、いつ作ったかによっても違う。初めての作品であれば、何もかもが新しい。『最後の戦い』(83)を作ったのは、私が20代の時だった。同じ人間でも、25〜30歳、40歳、50歳では違うものだ。
精神的にも成長し知識も増えると、実体験との間に説明のつかない魔力のようなものが働くことがある。1本の映画を撮り始めるとき、大事なことは、自分が経験をいかに生かしながら、それでもなお新しく新鮮な解釈を持てるかだ。それはいい作品を生み出す上で欠かせない。
本作では、クランクインまでの土台作りにかなり注力し、前段階の準備を大事にした。また今回は妻のヴィルジニーを製作に迎えたおかげで、私は製作から離れ監督に全エネルギーを注ぐことができ、楽しい体験になった。私は要求が厳しい。いつでも自分の持てるかぎりのものをすべて注ぎ込む。この映画を限りなくよいものにしたかった。編集している時は、「楽しい」の一言だった。至高の楽しさだった。

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4,700円(税抜)
品番:BIXF-0030
発売日:2011/01/07
カラー / 107分+特典映像 / 2層
画面:HDワイドスクリーン(2.35:1) 1920×1080p
音声:1.仏語 DTS-HDMasterAudio5.1ch
   2.仏語 DolbyTrueHD5.1ch
   3.日本語 DolbyTrueHD5.1ch
字幕:1.日本語

カラー / 107分+特典映像 / 片面2層
画面:16:9 スコープサイズ スクイーズ収録
音声:1.仏語DTS 5.1ch
   2.仏語Dolby Digital 5.1ch
   3.日本語Dolby Digital 5.1ch
字幕:1.日本語

公開日:2010/07/03
製作国:フランス
製作年:2010

【特典】
映像特典(予定)合計約50分予定 <ブルーレイとDVD共通>
・メイキング(約26分)※
・カトリーヌ・ランジェ『アデルのテーマ』 ミュージック・クリップ
・テーマソング レコーディング風景(トマ・デュトロン&ルイーズ・ブルゴワン)
・未公開シーン集
・原作と映画の比較
・バックステージでのルイーズの1日
・オリジナル予告、日本版予告※

※印はブルーレイのみHD画質になります。

商品詳細

3,200円(税抜)

品番:BIBF-8022
発売日:2011/01/07

スペック・特典は、
上記ブルーレイ&DVDセットのDVDと同じになります。

商品詳細