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蒼穹の昴

日本の明治20年頃、清朝第11代皇帝・光緒帝の治世下。若い光緒帝が帝位にあったが、政治の実権は西太后が握っていた。折しも、欧米各国が大陸に進出しようと蠢き、清国の将来をめぐって紫禁城は西太后を中心にした守旧派と光緒帝を立てる改革派の思惑が入り乱れる頃、貧しさから脱する為、宦官の道を選び、宮廷に入り西太后の寵愛を受ける春児(チュンル)こと李春雲(りしゅんうん)と、官吏登用試験"科挙"に首席合格し、高級官僚の道を進み、光緒帝の側近となる梁文秀(りょうぶんしゅう)の二人が数奇な運命によって出会い、兄弟の契りを結ぶ。それぞれのやり方で衰退する清国の立て直しを計る西太后と光緒帝、そのもとに仕える春児、梁文秀たち。やがて紫禁城に運命の時が訪れる。実質的には母子であり、相手を思いやる関係でありながら、陰謀や裏切りの中で西太后と光緒帝の間に決定的な対立、離反が起こり、やがて、彼らは大きな時代の波にのまれていく…。

-西太后を描いた清朝ドラマ作品の多い中国では、日中合作となる本作品がもっとも高い評価を受けていると聞きます。
「西太后に関しては、中国にも日本にも"悪い人"という共通認識があることは感じました。その点を、中国の方がどのように見て下さるのかに興味がありましたね。結果的にはたくさんの中国の方が共感して下さったようで、ひじょうに嬉しく思います」

-他の作品との比較において、もっとも西太后に似ているとの評価もあるようです。
「皆さんがそうおっしゃって下さるのは、イヤではないですよ。自分の先祖をたどれば、モンゴル系なのかしら?(笑)」

-今回の作品では、悪人である部分が強調されがちな西太后というより、ひとりの女性、母としての西太后の姿がより深く描かれているようにも感じます。
「悪者とされている人の、心の奥底であったり、清朝の幕引きを背負わされた権力者の孤独であったり。そこに魅力を感じ、演じてみたいと思ったわけです。何が正しくて、何が良くて、悪いのか。愛の形とは答がないものですから、どのようにでも演じられる面があるはずです。例えば光緒帝への愛にしても、他人のそれとは比べようのない部分がありますよね。そこに、母である顔や、フッと地に戻るような一面を詰め込んでみたいと思ったのは確かです」

-厳しい表情の多い西太后が時おり見せる笑顔に、そうした要素が凝縮されているのでしょうね。
「そうですね。西太后と笑顔とはイメージが結びつかないかもしれませんが、私なりの西太后を感じていただければ嬉しいです」

-収録時のセリフは田中さんが日本語、他の役者が中国語ですね。言語の違いから、現場では相当苦労されたそうですが。
「光緒帝、梁文秀、春児との絡みでは長いシーンも多かったですからね。言葉が通じ合わないことの不便さ、大変さを思い知らされました。何度となくリハーサルを重ねているにもかかわらず、お互いがどのセリフを言っているのか、それがいつ終わったのかもわからないですから。相手のセリフまで全てを覚えていなければ、流れを読み取れないんですね。会話とは、相手のセリフの中に次の自分のセリフのヒントがあるものですから。できるだけ相手の目を見て、息づかいを感じようと心がけたのですが、特に収録開始当初は難しい現場だと実感させられました」

-収録が進むにつれ、そうした言葉の壁は乗り越えられたのでしょうか。
「そうですね。とても大事なシーンを通して、言葉を超え、お互いに通じ合えたなと思える瞬間が何度もありました。お互いの努力、時間がそうさせてくれたのだと思います。辛い収録が続いていただけに、本当に嬉しかったですね。お互いを愛おしく感じられるほど、一体感のある現場になっていきましたから。考えてみれば、中国語を話す相手が横にいて、自分は日本語を話している場に、何の違和感も抱かないのは不思議なことなのですけれど。むしろ、そのほうが落ち着けるとさえ感じましたから。こんなに素敵な息子たちに囲まれて、私はとても幸せです(笑)」

-日中合作ドラマであることを意識された点はありますか?
「原作も日本ではベストセラーになったと聞きましたし、ドラマも日本の視聴者の方に気に入っていただけると思っていました。中国と日本のスタッフ、キャストが一生懸命に協力しながら作り上げた作品なので、絶対に楽しんでもらえるはずです。また、物語で描かれる清朝末期の歴史を通して、中国に少しでも興味を抱いてもらえれば嬉しいです」

-演じられる梁文秀は超エリートですが、反面、とても人間くさいキャラクターでもありますね。
「エリート中のエリートという役柄は、どんな役者でも演じることが難しいですよね。そこで自分なりに、エリートであるがゆえの喜び、怒り、焦り、辛さといったものを演じていったつもりです。登場人物はどれも個性的ですから、一人の人間として自分の人生に照らし合わせてみたとき、その気持ちや人間関係に入り込んでいける作品だとも思います」

-梁文秀のような人物が実在したなら、友人になれそうですか?
「あれだけのエリートが身近にいて、僕のような人間と交流してくれるなら嬉しいですよ。でも、彼が僕をいい友人だと思ってくれるかどうかは…。ちょっと答えにくいですね(笑)。会う機会があるなら、詳しく尋ねてみたいかな?」

-本作は日中合作ドラマということで、プレッシャーは感じられましたか?
「もちろんありましたが、日本の皆さんにも楽しんでいただけるはずだと信じていました。通常の作品にはない苦労、楽しさの両面を経験しながら、全員で一生懸命に頑張った作品ですから。中国と日本のキャスト、スタッフの汗と涙の結晶ですから、ぜひ見て下さい」

-その苦労とはやはり、言語の違いでしょうか。
「言葉が通じない中で芝居をしなければなりませんから。クランクイン後、しばらくの間はコミュニケーションも取りづらく、大変でした。それだけに、田中裕子さんと密接な関係になれたことは嬉しかったです(笑)。撮影中はもちろん、休憩時にお茶を飲んだり、食事をご一緒したり。どれも素晴らしい思い出になりました。個人的に辛かったのは、ハードな収録で時間に追われたことですかね。夏場に、普段の生活ではあり得ない重厚な衣装を着込まなければならなかったことも、キツかったです」

-明るく情熱的なキャラクターが印象的な光緒帝ですが、彼のような人物が身近に実在したならば、友人になりたいと思いますか?

「自分なりに新たな光緒帝を表現したつもりなので、彼個人のキャラクターは嫌いではないです。でも、本音を言えば…。ちょっと遠ざかりたいかも? 自分まで彼の運命に巻き込まれて、悲惨な人生を歩んでしまいかねないですから(笑)」

インタビューコメント動画

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品番 BBBF-9403
発売日 2011/01/07
画面 16:9LB
字幕 1.日本語字幕 2.日本語吹替用字幕
音声 1.中国語ドルビーデジタル2.0chステレオ
   2.日本語ドルビーデジタル2.0chステレオ(吹替)
製作国 日本/中国
製作年 2009

【特典映像】(約49分)
蒼穹の昴への招待

品番 BBBF-9404
発売日 2011/02/04
画面 16:9LB
字幕 1.日本語字幕 2.日本語吹替用字幕
音声 1.中国語ドルビーデジタル2.0chステレオ
   2.日本語ドルビーデジタル2.0chステレオ(吹替)
製作国 日本/中国
製作年 2009

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