今まで身だしなみに関心を払ってこなかった晴菜は、自分に似合うものがわからぬまま、独自のモテファッションマニュアルを作っていた。当然、洋服を買っても化粧しても失敗ばかり。ヨウは、そんな晴菜が似合うスカートを探し、女性らしく変身させる。
生身の男とデートするべし、とヨウの命令で史也とデートをすることになった晴菜。ヨウの指導を携帯メールで受けながら、ぎこちなくも、いいムードでデートを終える晴菜。晴菜は、初めて恋かもしれないと感じるが、告白をする前にあえなく玉砕、思わず涙を流してしまうのだった…。
「俺が絶対いい男見つけてやる」傷ついた晴菜はヨウに力強く慰められ、「私あきらめないから。次はもっと幸せになれるようにがんばるから」と再び元気を取り戻す。
失恋の痛手で落ち込むも、ヨウのおかげで早くも次の恋へ向けて立ち直った晴菜は、モテ女子の典型の麻美のかわいい仕草を学ぶため、麻美とそのBFの史也、そして自分とヨウとでダブルデートをすることに。しかし、やはり麻美のようにかわいく振る舞えず、どうしても出てしまう体育会系のノリに落ち込む晴菜。そんな晴菜をヨウは「アンタにはアンタのよさがあるから無理することない」と優しく励ます。
ただ漠然と恋に憧れていた晴菜は、ヨウの指導のもと、理想の「恋」を求め、どんどん変わっていく。そんな中、 晴菜は普段はクールなヨウが時折みせる優しさに、 思いがけず惹かれている自分に気づくのだった。彼に自分の気持ちを伝えることはできない。告白したら、約束どおり、モテコーチは即終了、ヨウにもう会えなくなってしまう。そんな苦しい片想いに悩む晴菜に、さらに苦難が! ヨウの中学時代の元カノまこと(岡本玲)が現れ、お人好しの晴菜は、知らず知らずのうちに、ヨウが忘れられないという彼女の恋路に協力するハメに。
タイムリミット迫る!!こうなったら狙い撃ちで候補を指定すべし。
でもなかなかターゲットは現れなくて…。
1965年の創刊以来、「別マ」の愛称で全国の女子中高生に圧倒的に支持されている『別冊マーガレット』(集英社刊)。恋愛登竜門的立ち位置で描かれるその作品の数々は、多くの女性の心の中に今も昔も名作として残り続けている。映像化された作品も数多く、2010年のあまりにピュアに描かれた高校生の恋愛ドラマ『君に届け』の大ヒットも記憶に新しい。そんななか、03年~08年にかけて連載され、1巻から14巻の累計発行部数が640万部を突破した河原和音による大ヒットラブストーリー「高校デビュー」がついに映画化される。
製作は2006年同誌連載の『ラブ★コン』、2008年『ハンサム★スーツ』のスタッフが集結。常にハートウォーミングな物語を斬新かつ奇抜な視点でエンタメ化する製作チームが次に選んだのが、恋に恋い焦がれ、恋に悩む全国の恋愛初心者の想いを乗せた大ヒットコミック「高校デビュー」。クールな恋愛上級者のモテコーチ・ヨウによって恋愛初心者の熱血女子・晴菜が、モテ道を歩み、文字通り恋愛デビューを果たす<ドリーミーな設定>のシンデレラストーリーを、本作も笑いあり、涙ありで軽やかに描き切る。
主演の小宮山ヨウ役には2006年JUNONボーイグランプリ受賞、テレビ、ドラマ、バラエティそして映画と引っ張りだこの溝端淳平。原作のキャラクターを忠実に、心根の優しさだけでなく見た目も完全にクールな二枚目役として演じ、その演技には新境地が垣間見える。相手役・長嶋晴菜役には大型新人、大野いとが抜擢された。原作同様、ピュアでポジティブなキャラクターを等身大の体当たり演技で臨み、まさに女優デビューを果たした。2011年春、新たな恋を始めたい全ての女子に捧げる【恋愛応援】エンタテインメントが待望の映画化!そしていよいよブルーレイ&DVDデビュー!
中学時代、部活一筋ですごした熱血女子・長嶋晴菜は、ひとつ心に決めていた。
「高校生活は、恋に全てを捧げよう!」
異常なほどの恋愛モチベーションの高さとはうらはらに、半年経ってもまったく彼氏ができる気配すらない晴菜。そんな彼女の前に、校内イチ人気の先輩・小宮山ヨウが現れる。直感的に晴菜はヨウに「モテコーチ」を依頼。はじめは断り続けたヨウも、どこかズレてる晴菜の一生懸命さに根負けし、ある条件のもとコーチを引き受けることに。
「俺のこと、絶対に好きになるな。なったらすぐコーチは終了」
ヨウの指導のもと、理想の「恋」を求め、しだいに変わっていく晴菜。しかしやがて、クールなヨウが時折みせる優しさに、晴菜は思いがけず惹かれている自分に気づいてしまうのだが…。
クールなモテコーチ・ヨウと、恋愛初心者・晴菜の苦しくて切なくて嬉しくて楽しい恋愛を、ときには瑞々しく、ときには可笑しく創り上げたのは、『ラブ★コン』『ハンサム★スーツ』のプロデューサー山田雅子。
監督は『ハンサム★スーツ』の英勉。脚本は「THE3名様」シリーズ、「33分探偵」、『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』の福田雄一。一生のうち、一瞬しかないティーンの繊細な気持ちの変化や、誰もが抱えた恋愛の悩みを、持ち味の笑いを交えた小気味良いテンポでポジティブ&ポップに描き切る。
主演は数々の10代恋愛作品『ハルフウェイ』、『赤い糸』などに出演し、テレビ・ドラマ・演劇などで八面六臂の活躍を見せる溝端淳平。小宮山ヨウという原作ファンに圧倒的支持を集めるキャラクターを外見のみならず、内面を含めて役作りに徹し、超二枚目というありそうでなかった新境地に挑戦した。
そして恋愛初心者長嶋晴菜役には本作が映画デビューとなるシンデレラガール大野いと。等身大晴菜そのものの大野は、演技経験ゼロながら体当たりで役に臨み演じ切った。
その他にも「仮面ライダーW」菅田将暉、「ハンマーセッション」逢沢りな、ホリプロ50周年新人俳優オーディション「キャンパスター★H50 with Men’s non-no」審査委員特別賞受賞の古川雄輝、いまや全国区アイドル、AKB48の宮澤佐江など等身大でありながら、ティーンに圧倒的支持を集めるキャストが集結。
長嶋晴菜(大野いと)は、中学時代の365日、土日も夏休みもソフトボールに明け暮れる毎日を送っていた熱血スポ根女子。
中学最後の試合も全力で勝利を勝ち取った晴菜は、これからは恋に生きると堅く決意する。「高校生になったら、恋にすべてを捧げよう!おしゃれな服を着て、かわいい髪型をして、彼を作って、素敵な恋愛をする!」
少女マンガが大好きな晴菜にとって、「恋愛」は、憧れそのものだった。
高校入学して約半年…春が来て、夏が来て、夏休みが終わって秋になった頃。晴菜は、ナンパの有名スポット「ヌク公」前にポツンとひとり佇んでいた。どこかちぐはぐなファッション、そして異常なほど恋したいオーラが全開の晴菜に声をかけるものは誰もいない。高校生になって、恋愛準備OKなのになんで!?ついにはアンケートで声をかけてきた男を全力疾走で追いかけ、恐れられる始末。
そのとき転んで靴を飛ばした晴菜の前に、ひとりの男子が現れる。彼の名は、小宮山ヨウ(溝端淳平)。見るからにモテそうな、風貌、雰囲気のイケメン。「モテそう…」と一言つぶやいた晴菜は、なぜかダッシュでその場を立ち去る……。
自分なりにモテようと努力をするものの一向に彼氏が出来る気配がない晴菜は、親友の真巳(宮澤佐江)に相談する。「独学じゃ限界があるから、どうやったら男ウケするか教えてくれるコーチが必要なんだよ」真巳のアドバイスを聞く晴菜の前に、偶然にも再びヨウが現れたのだ。ヨウは、同じ学校のひと学年先輩だった。このチャンスを逃す手はないと、晴菜は、ヨウを追いかけて、モテのコーチになって欲しいと懇願。ヨウは、はじめは「高校デビューしたような女は面倒臭い」と断り続けたが、どこかズレている晴菜の一生懸命さに根負けし、ある条件のもとコーチを引き受けることに。
「俺のこと、絶対に好きになるな。なったらすぐコーチは終了」
「絶対好きにならない!」
そしてヨウの親友の史也(菅田将暉)、朝丘(古川雄輝)、ヨウの妹の麻美(逢沢りな)も巻き込んでのモテレッスンがスタートする。