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スマグラー おまえの未来を運べ

『ウォーターボーイズ』(01)で映画初主演を果たして以来、数多くの話題の映画やドラマで主演を飾り、人気、実力ともに他と一線を画す存在として最先端を走リ続けてきた俳優・妻夫木聡。2010年公開の『悪人』では、それまでとは違う文字通り全身全霊の演技で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞などに輝いたのは記憶に新しい。さらに、2011年公開された『マイ・バック・ページ』でも松山ケンイチ相手に苦悩する主人公を好演し、観る者の心を大きく揺さぶった。そんな、俳優としてもひとりの人間としても大きく成長した彼が、現代のアクション・エンターテイメントに初めて挑戦したのが本作、『スマグラー おまえの未来を運べ』だ。

この作品で妻夫木が演じた主人公は25歳のフリーター、砧涼介。理想ばかり高く、何の努力もしないまま、役者になる夢を自ら閉ざした彼は、気がつけば多額の借金を背負わされ、その返済のためにいまは秘密の運送屋(スマグラー)の一員になっていた。その運送屋の仕事は、決して陽の光には晒すことのできない、とんでもなくヤバい“ブツ”の運搬と処理を極秘に行うもの。仕事仲間も依頼主も裏社会に生きる筋金入りのプロばかりで、いずれも強烈な個性を放っていて怖そうだ。当然、失敗は許されない。にも関わらず、砧はその人のよさが災いして、人生最悪の失敗をしてしまう。もはや死を覚悟するしかないのか?

だが、生と死をリアルに感じるその絶体絶命の大ピンチの中、これまで真剣に生きることを放棄してきた彼が、初めて自分で決意し、一世一代の大芝居に打って出る。果たしてその運命は……!?
何者でもない男が何者かになる――
その瞬間の体現に挑戦した妻夫木が、クライマックスで炸裂させる凄まじい形相とほかでは見られないキレのあるアクションは圧巻!最高の興奮とカタルシスを味わえるはずだ。

さらに砧を取り巻く個性的なキャラクターを、それぞれの役柄にピッタリの豪華にして異色のキャストが演じているのも見逃せない。強面で一見怖そうに見えて、実は情に厚いスマグラーのリーダー、ジョーに永瀬正敏。裏社会の便利屋女社長・山岡には松雪泰子。裏組織・田沼組組長の若妻・ちはるを満島ひかりが演じている。また伝説の殺し屋・背骨役で華麗なアクションシーンを披露した安藤政信。加えて、小日向文世、髙嶋政宏、阿部力、我修院達也、テイ龍進、清川均といった実力派俳優が集結し、島田洋八、寺島進、森下能幸、大杉 、松田翔太らが思いがけない役で出演。それぞれの思惑と想いをぶつけ合う役柄と同様に演技バトルを繰り広げ、濃密かつ緊張感のある映画に絶妙な笑いとより一層の輝きを与えている。

原作は、「闇金ウシジマくん」で2011年の小学館漫画賞を受賞し、いま最も注目を集めている真鍋昌平の同名コミック。デビュー以来、社会の底辺に生きる人々の苦悩と喘ぎをリアルな暴力と繊細な心理描写で描き、多くのファンを獲得してきた真鍋だが、初期の代表作「スマグラー」(00)はその中でも10年後の現代をまんまと予見した特に注目すべき作品。コミックが描かれたころにはまだ他人事だった就職難、リストラ、フリーター、ネットカフェ難民が現実のものになったいま、この作品が映画化される意味は大きい。主人公・砧の苦悩と彼が直面する試練を描いた本作のメッセージ、コミックから取り入れられたキレのある台詞の数々が混迷の現代を生きる多くの人々の胸に強く響き、大きな勇気と希望を与えるはずだ。

監督は『茶の味』(04)でカンヌ国際映画祭監督週間のオープニングを飾り、クエンティン・タランティーノ監督『キル・ビルVol.1』(03)のアニメパートを担当するなど、目覚しい活躍を続けている稀代の映像クリエイター、石井克人。妻夫木も「長年一緒に仕事をしたいと思っていた」と語る同監督が、時代の要請とともに、99年のデビュー作『鮫肌男と桃尻女』の鮮烈な世界観を21世紀のスタイルとテクノロジーでバージョン・アップさせて展開させる。こだわり抜かれた衣裳と美術、圧倒的な世界観はそのままに、本作ではハイスピードカメラ“ファントム”とCGを駆使して初めて本格的なアクションに挑戦しているのが大きな話題。石井監督ならではのヴィジュアル的にも刺激的なバトル・シーンに息をのむ。

さらにマーティン・スコセッシ監督『タクシードライバー』(76)を彷彿させるオープニングを始め、名作映画のオマージュが全編を散りばめられ、テレビドラマとは違う映画的なシズル感やはったりをきかせた石井監督の遊び心が随所に見られるのも映画ファンには嬉しい。

また、主題歌「愛をくらえ」をSuperflyが書き下ろし、本作の感動と余韻をより強固なものに。
身につまされるようなストーリーを力強い筆致とコメディの要素、魅惑の競演で笑い飛ばし、観る者を元気にする新時代のアクション・エンターテイメントがついにブルーレイ&DVDで登場。

1999年、世紀末。25歳のフリーター、砧涼介(妻夫木聡)は、工業地帯を走るトラックの車内で、運転をする仏頂面で寡黙なジョー(永瀬正敏)と彼をサポートするお調子者のジジイ(我修院達也)の横に座り、ほんの1ヶ月前のことを回想していた。

砧は『野獣死すべし』(80)の松田優作に憧れ、役者を目指して学生演劇の世界に飛び込んだが、自分の理想とかけ離れた毎日の稽古に嫌気がさし、所属していた劇団を退団。パチスロに明け暮れる自堕落な生活を送っていた。その日もパチスロの負けがこんでいた彼は、張(阿部力)が仕切る中国人グループの儲け話に思わず乗ったのだが、ダマされて、逆に300万円もの借金を背負ってしまう。

その莫大な借金を返済するため、張に連れられて裏社会の便利屋の仕事をしている山岡(松雪泰子)を訪ね、彼女の紹介で、日給5万円の運送屋=スマグラーの仕事をすることになったのだ。
一方、あるホテルの一室。裏組織・田沼組の取引現場に、チャイニーズマフィア最強にして伝説の二人組の殺し屋、背骨(安藤政信)と内臓(テイ龍進)がやってくる。彼らの目的は、組長・田沼春治(島田洋八)の首。圧倒的な強さと速さで組員を葬り去った二人は、難なく田沼組のトップを追い詰めた。

やがてスマグラーたちのトラックはホテルの地下駐車場に入って停車した。見ると隅に7つのリネンカートが置いてある。砧はジジイとカートの1台をトラックの荷台に積み上げるが、その際に、ファスナーが壊れて半開きになったところから中身が転がり出してきてギョッとする。それは田沼組の組長・田沼春治の死体だった。パニックになる砧に、運送を仕切るジョーは「借金まみれのバカに日当5万円のまともな仕事があるか?」と言い放ち、ジジイも「そういう世界に片足を突っ込んでんだよ」と吐き捨てる。

死体を積んだトラックが山あいの道を走っていくが、不当投棄のゴミを避けたために車が路肩に乗り上げて止まってしまう。すると運が悪いことに前方からパトカーがきて、若い警官(松田翔太)が降りて来る。パトカーの車内で同乗していた年配の警官(大杉 )の取り調べを受けるジョー。するとそのとき、ジジイが締め直していたロープが切れ、組長の死体の入ったカートが荷台下の砧の方へ落ちてきた。

万事休す!重さに必死に支える砧。もはやその力も限界に達しかけていたが、砧はこれまでの人生最大の踏ん張りで必死に持ちこたえた!

だが、一難去ってまた一難。カートの中身を不審に思った警官が「中を見せてもらってもいいかな」と言ってきたのだ。これに対して、砧が「あまり触んない方がいいっすよ。コレ全部伝染病患者が使用していたモノなんです」と機転を利かせる。警官たちは慌てて退散。砧のとっさの「演技」で今度こそ最悪の事態を免れた一行。山奥の廃工場に辿り着くとジョーとジジイは、焼却炉に死体や血のついたシーツを事務的に入れて燃やしていくのだった。

田沼組は組長の首が届けられて騒然。怒り狂った幹部の西尾(小日向文世)と河島(髙嶋政宏)、高橋(清川均)の三人衆は山岡の元を訪ね、「3日以内にオヤジを殺ったヤツを探し出せ」と脅しをかける。

ほどなくしてジョーのもとに、山岡から新たな依頼が舞い込むが、それは、想像を絶する代物だった・・・。

25歳。フリーター。役者になる夢を諦め、多額の借金を背負ったために高い時給のバイトを紹介されスマグラー(秘密の運送屋)の一員になる。人生、ずっと逃げて生きてきた。

1980年12月13日、福岡県生まれ。98年にデビューし、01年の初主演映画『ウォーターボーイズ』(矢口史靖監督)で日本アカデミー賞新人俳優賞と優秀主演男優賞を受賞。以後、映画、ドラマ、舞台などで幅広く活躍し、03年の『ジョゼと虎と魚たち』(犬童一心監督)でもキネマ旬報ベストテン最優秀主演男優賞ほかに輝く。09年のNHK大河ドラマ「天地人」(演出:片岡敬司ほか)でその人気を国民的なものにした。自ら主演を熱望した昨年の『悪人』(李相日監督)で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、ブルーリボン賞主演男優賞等を受賞、今年公開された『マイ・バック・ページ』(山下敦弘監督)での熱演も記憶に新しい。そのほかの主な出演映画は『69 sixty nine』(04/李相日監督)、『約三十の嘘』(04/大谷健太郎監督)、『ローレライ』(05/樋口真嗣監督)、『春の雪』(05/行定勲監督)、『涙そうそう』(06/土井裕泰監督)、『どろろ』(07/塩田明彦監督)、『憑神』(07/降旗康男監督)、『ザ・マジックアワー』(08/三谷幸喜監督)、『闇の子供たち』(08/阪本順治監督)、『ブタがいた教室』(08/前田哲監督)、『感染列島』(09/瀬々敬久監督)、『ノーボーイズ,ノークライ』(09/キム・ヨンナム監督)、『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』(09/根岸吉太郎監督)など。待機作に2012年6月公開の『愛と誠』(三池崇史監督)がある。

スマグラーのリーダー的存在。寡黙でヘビースモーカー。言葉は荒いが、仕事は真面目で意外と情に厚い。何気にバイトの砧を気遣っている。

1966年7月15日、宮崎県生まれ。83年に『ションベンライダー』(相米慎二監督)でデビュー。91年に『息子』(山田洋次監督)で日本アカデミー賞、ブルーリボン賞、キネマ旬報賞、日刊スポーツ映画大賞、ほか計6映画賞で、主演、助演男優賞を総ナメにし、『学校Ⅱ』(96/山田洋次監督)と『誘拐』(97/大河原孝夫監督)で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を、そして『隠し剣 鬼の爪』(04/山田洋次監督)で同優秀主演男優賞を受賞。またカンヌ国際映画祭最優秀芸術貢献賞受賞作『ミステリー・トレイン』(89/ジム・ジャームッシュ監督)、ロカルノ国際映画祭グランプリ受賞作『アジアン・ビート(香港編)オータム・ムーン』(91/クララ・ロー監督)、エジンバラ、リミニ両国際映画祭グランプリ、トリノ国際映画祭審査員特別賞受賞作『コールド・フィーバー』(95/フレドリック・トール・フレドリクソン監督)などの海外作品も含め、60本以上の映画に出演している。近作に、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(07/吉田大八監督)、『ゼラチンシルバーLOVE』(08/操上和美監督)など。今年公開された『毎日かあさん』(小林聖太郎監督)では実在のカメラマン、鴨志田穣を好演して早くも日本映画批評家大賞の主演男優賞に輝いている。なお、石井克人作品の出演は00年の『PARTY7』に続いて2度目。写真家としても活躍。

裏社会の便利屋の社長。スマグラーの雇い主であり、その他死体処理の仕事にも定評がある。ゴスロリファッションで眉毛が異常に太い。編み物が趣味。

1972年11月28日、佐賀県生まれ。91年に女優デビュー。以後、数々のドラマ、映画、CMに出演。06年の『フラガール』(李相日監督)では日刊スポーツ映画大賞最優秀主演女優賞、日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞し、08年の『デトロイト・メタル・シティ』(李闘士男監督)、『容疑者Xの献身』(西谷弘監督)では日本アカデミー賞優秀助演女優賞に輝く。そのほかの出演映画は『白鳥麗子でございます!』(95/小椋久雄監督)、『アナザヘヴン』(00/飯田譲治監督)、『MONDAY』(00/SABU監督)、『子ぎつねヘレン』(06/河野圭太監督)、『子宮の記憶/ここにあなたがいる』(07/若松節朗監督)、『余命』(09/生野慈朗監督)、『クヒオ大佐』(09/吉田大八監督)、『沈まぬ太陽』(09/若松節朗監督)、『笑う警官』(09/角川春樹監督)、『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』(10/李闘士男監督)など。また、04年の『夜叉ヶ池』(演出:三池崇史)以来、『キャバレー』(07/演出:松尾スズキ)、『《ゲキ×シネ》五右衛門ロック』(08/演出:いのうえひでのり)、『東京月光魔曲』(09/演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ)など舞台にも活動のフィールドを広げている。本年7月2日公開の『それいけ! アンパンマン すくえ! ココリンと奇跡の星』(矢野博之監督)では声優に挑戦。

田沼組長の若妻。クールで語気もキツいが、素顔は謎だらけ。自分の居場所、欲しいものを手に入れるためなら手段を厭わない。

1985年11月30日、沖縄県出身。97年にダンスヴォーカルユニット「Folder(フォルダー)」(後に「Folder5」)でデビュー、音楽を中心に活動する。97年の『モスラ2 海底の大決戦』(三好邦夫監督)で映画デビュー。05年のTBS『ウルトラマンマックス』(監督:金子修介、三池崇史、実相寺昭雄ほか)で演じたアンドロイドのエリー役で注目を集め、本格的に女優の道を歩み始める。その後、『DEATH NOTE前編・後編』(06/金子修介監督)、『エクステ』(07/園子温監督)などに出演。『プライド』(09/金子修介監督)、『愛のむきだし』(09/園子温監督)、『クヒオ大佐』(09/吉田大八監督)での演技を高く評価されて、モントリオールファンタジア映画祭最優秀女優賞、報知映画賞新人賞、キネマ旬報ベストテン助演女優賞などを受賞。昨年も『食堂かたつむり』(富永まい監督)、『カケラ』(09/安藤モモ子監督)、『川の底からこんにちは』(石井裕也監督)、『悪人』(10/李相日監督)などの出演映画が次々に公開され、日本アカデミー賞優秀助演女優賞、2年連続でモントリオールファンタジア映画祭最優秀女優賞、ヨコハマ映画祭では主演女優賞にも輝いた。2011年は『ラビット・ホラー3D』(清水崇監督)、『一命』(三池崇史監督)の公開された。

伝説の殺し屋。全身に大きな傷がいくつもあり、背中には背骨の刺青が。武器は鉄のヌンチャクで俊敏。生と死について考えを巡らせる内省的な面も。質の良い中国茶が好き。

1975年5月19日、神奈川県生まれ。96年に北野武監督の『キッズ・リターン』で主演デビューし、日本アカデミー賞をはじめ主要映画賞の新人賞を総ナメに。以後、映画を中心に活躍し、『バトル・ロワイアル』(00/深作欣二監督)、『サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS』(01/本広克行監督)、『RED SHADOW 赤影』(01/中野裕之監督)、『69 sixty nine』(04/李相日監督)、『亡国のイージス』(05/阪本順治監督)、『青春☆金属バット』(06/熊切和嘉監督)、『46億年の恋』(06/三池崇史監督)、『ストロベリーショートケイクス』(06/矢崎仁司監督)、『悪夢探偵』(07/塚本晋也監督)、『さくらん』(07/蜷川実花監督)、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(07/三池崇史監督)など、名だたる監督の話題作に次々に出演。09年に陳凱歌(チェン・カイコー)監督の『花の生涯〜梅蘭芳〜』に出演したのを機に、活動のフィールドをアジアに拡大。主演した中国映画『刀見笑(トウジェンシャオ)』《監督:烏爾善(ウーアルサン)》は3月に中国、北米、東南アジアなどで公開。台湾映画の出演作『賽徳克・巴莱(セデック・バレ)』《監督:魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)》も本国で公開された。

中国人のしがないチンピラ。パチスロに“裏ロム”を仕掛けて荒稼ぎをしている。上昇志向が強く金のためなら仲間さえも裏切るズル賢い性格。

1982年2月13日、中国・黒竜江省生まれ。9歳で日本に移住し、その後帰化。00年に北京電影学院に入学。同年、韓国・香港映画『トイレ、どこですか?』(フルーツ・チャン監督)で主演デビュー。05年に日本のドラマ『花より男子』(演出:石井康晴ほか)でF4のひとり、美作あきらを演じて注目される。主な出演映画は『大停電の夜に』(05/源孝志監督)、『イヌゴエ 幸せの肉球』(06/横井健司監督)、『花より男子F』(08/石井康晴監督)、『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』(10/三池崇史監督)、『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』(10/中田秀夫監督)、『これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫』(10/佐藤英明監督)など。台湾や中国の映画にも出演。待機作に『ゴーストライター・ホテル』(伊東寛晃監督)、『ワイルド7』(12年12月23日公開/羽住英一郎監督)がある。中国語圏での芸名は李振冬(リー・ジェンドン)。

ジョーと長年行動をともにしている相棒。無邪気を装っているが、たまにいいことを言う。時々寂しそうな顔をするときも。イカが好物。

1950年、東京都生まれ。57年の映画『異母兄弟』で中村賀津雄の少年時代役でデビュー。80年に「歌手・若人あきら」の芸名でかくし芸として郷ひろみの歌マネをして話題となり、ブレイク。93年に現在の名前に改名し、石井克人監督の『鮫肌男と桃尻女』(98)で超異色のキャラを開拓してからは個性派俳優として活躍するように。石井作品の常連として『PARTY7』(00)、『茶の味』(03)のほか、石井監督が演出したSMAPのPV『FLY』(99)、原作・脚本・音響監督を務めたアニメーション『REDLINE』(10/小池健監督)にも声優として出演している。その他の映画出演作は『千と千尋の神隠し』(01/声/宮崎駿監督)、『ハウルの動く城』(04/声/宮崎駿監督)、『映画 クロサギ』(07/石井康晴監督)、『笑殺会』(11/矢ヶ部高佳監督)など。作詞・作曲・編曲家としても活動をしている。

背骨の相棒。凶暴で肉弾戦を得意とする。背骨を兄のように慕い、お互い切磋琢磨しながら強くなった。少し短絡的なのが欠点。肉が好き。

1973年1月10日、兵庫県生まれ。父は台湾人、母は日本人。俳優になる前はアメリカでテニスプレイヤーとして活躍し、コンソレトーナメントでの優勝経験がある。日本語、英語、北京語を話す。主な出演映画は『DEAD OR ALIVE FINAL』(01/三池崇史監督)、『T.R.Y.』(03/大森一樹監督)、『赤い月』(04/降旗康男監督)、『THE WINDS OF GOD-KAMIKAZE-』(06/今井雅之監督)『大日本人』(07/松本人志監督)、『子猫の涙』(08/森岡利行監督)、『禅ZEN』(09/高橋伴明監督)、『20世紀少年-第2章-最後の希望』(08/堤幸彦監督)、『THE CODE/暗号』(08/林海象監督)、『カイジ 人生逆転ゲーム』(09/佐藤東弥監督)、『ゴールデンスランバー』(09/中村義洋監督)、『東京島』(10/篠崎誠監督)、『死刑台のエレベーター』(10/緒方明監督)など。08年の中国映画『キネマの大地』(向陽監督)で初主演を果たした。待機作に2012年公開の『莫逆家族』(熊切和嘉監督)がある。

田沼組組長。気持ち悪いぐらい明るいかと思えば突然キレるなど、性格の変動が激しい。愛煙家だが、他人の煙草の煙を吸うことを何よりも嫌う。

1950年2月13日、岡山県生まれ。75年、島田洋七と漫才コンビB&Bを結成、漫才ブームの先駆者として圧倒的な人気を得る。その後、ドラマや映画、特撮番組、オリジナルビデオなどで俳優として活動。石井克人監督作品への出演はホテルのいかれた支配人役が好評だった『鮫肌男と桃尻女』(98)、『PARTY7』(00)に続いて本作が3度目で、前者では昔からの友人である我修院達也と初共演。現在も交流は続いている。そのほかの主な出演映画は『真夜中のボクサー』(83/高橋三千綱監督)、『黒い雨』(89/今村昌平監督)、『佐賀のがばいばあちゃん』(06/倉内均監督)、『自虐の詩』(07/堤幸彦監督)など。舞台版「佐賀のがばいばあちゃん」(07/名古屋・中日劇場/演出:島田洋七、池田政之)にも出演。ちなみに現在は伊豆諸島に住んでいる。

田沼組一の狂犬。誰よりも組長に従順だが、口汚く暴れ出したら手がつけられない。変態趣味があり、ときに常軌を逸した行動も・・・。

1965年10月29日、東京生まれ。87年に映画『トットチャンネル』(大森一樹監督)でデビューし、日本アカデミー賞、キネマ旬報ベストテンと毎日映画コンクールの新人賞を受賞。NHKの大河ドラマ「独眼竜政宗」(87/演出:樋口昌弘ほか)や朝の連続テレビ小説「純ちゃんの応援歌」(88/演出:佐藤幹夫)などでお茶の間の人気を得る。また、舞台でもその才能を発揮し、「王様と私」(96/演出:中村哮男)、「双頭の鷲」(99/演出:美輪明宏)、「エリザベート」(00/演出:小池修一郎)、「黒蜥蜴」(03/演出:美輪明宏)、「ベガーズ・オペラ」(05/演出:ジョン・ケアード)などに多数出演。主な出演映画は『ZIPANG』(90/林海象監督)、『新・極道の妻たち』(91/中島貞夫監督)、『寒椿』(92/降旗康男監督)、『残侠 ZANKYO』(99/関本郁夫監督)、『間宮兄弟』(06/森田芳光監督)、『チェスト!』(08/雑賀俊郎監督)、『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』(08/樋口真嗣監督)、『クライマーズ・ハイ』(08/原田眞人監督)、『君が踊る、夏』(10/香月秀之監督)など。

三人衆の中で最も冷静沈着。物腰も柔らかく、状況を瞬時に分析し、ことを荒げずに事態を収拾するが、何かを見極めようとしている様子。

1954年1月23日、北海道生まれ。77年にオンシアター自由劇場に入団。96年の解散後は映像の分野にも活動の場を広げ、独特の存在感で数多くの作品に出演。主な映画出演作は『愛を乞うひと』(98/平山秀幸監督)、『非・バランス』(00/冨樫森監督)、『銀のエンゼル』(04/鈴井貴之監督)、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ(05・07/山崎貴監督)、『UDON』(06/本広克行監督)、『それでもボクはやってない』(07/周防正行監督)、『HERO』(07/鈴木雅之監督)、『僕の彼女はサイボーグ』(08/クァク・ジェヨン監督)、『ザ・マジックアワー』(08/三谷幸喜監督)、『重力ピエロ』(09/森淳一監督)、『20世紀少年-第2章-最後の希望』(08/堤幸彦監督)、『サイドウェイズ』(09/チェリン・グラック監督)、『おとうと』(09/山田洋次監督)、『アウトレイジ』(10/北野武監督)、『必死剣鳥刺し』(10/平山秀幸監督)、『僕と妻の1778の物語』(10/星護監督)、『犬飼さんちの犬』(11/亀井亨監督)など。

河島と西尾の可愛い弟分。河島に彼女をブス呼ばわりされたり、いいように使われて内心イラッとしているが、怖くて逆らえない。

1967年1月14日、山形県生まれ。野外劇でデビュー後、 93年にNHK時代劇『清左衛門残日録』でTV初出演。97年『バウンスkoGALS』(原田眞人監督)で映画デビュー。石井克人監督作品には『鮫肌男と桃尻女』(98) 、『茶の味』(03)等に続いて本作で5作目の出演となる。そのほかの出演作品は『6週間 プライヴェートモーメント』(99/塩屋俊監督)、『Rolling Eggs』(01/矢城潤一監督)、『DAZE』(02/村松亮太郎監督)、『LIGHT MY FIRE』(02/村松亮太郎監督)、『Please Kill Me』(02/矢城潤一監督)、『LOVEHOTELS-ラブホテルズ』(06/村松亮太郎監督)、『HEY JAPANESE ! Do you beliebe PEACE,LOVE and UNDERSTANDING ? 2008/2008年、イマドキジャパニーズよ。愛と平和と理解を信じるかい?』(07/村松亮太郎監督)、『ランブリングハート』(09/村松亮太郎監督)など。

小学生のころに『ドラえもん』に感動し、漫画家を意識するようになる。93年、「GOMES」が主宰する漫画コンテストで『ハトくん』がしりあがり寿賞を受賞してデビュー。その後、グラフィックデザインのアルバイトを経て、98年、『憂鬱滑り台』がアフタヌーン四季賞の四季大賞に輝き、再デビュー。「月刊アフタヌーン」で00年から『スマグラー』、01年からは『THE END』の連載を相次いでスタートさせ、人気を集める。04年からは「ビックコミックスピリッツ」で『闇金ウシジマくん』を不定期で連載中。この作品で第56回(平成22年度)小学館漫画賞一般向け部門を受賞、10年は山田孝之の主演でドラマ化もされて話題になった。代表作はほかに『片隅ノ外』(00〜01)、『暴力ポコペン』(03)など。今夏、背骨と内臓を描く『スマグラー』の新作読み切りを発表。

92年にCMディレクターとしてデビュー。95年に短編『8月の約束』で映画監督としてデビューし、以後『鮫肌男と桃尻女』(99)、『PARTY7』(00)などのヒット作を放ち、世界的に注目される。04年公開の『茶の味』では同年のカンヌ国際映画祭の監督週間で日本映画初のオープニング上映を飾り、世界中の注目を集めた。さらに06年には三木俊一郎、伊志嶺一(ANIKI)との共同監督作品『ナイスの森 The First Contact』を、08年には清水宏監督の『按摩と女』(38)をリメイクした『山のあなた 徳市の恋』を発表。また、03年にはクエンティン・タランティーノ監督『キル・ビルVol.1』のアニメパートを担当。CMディレクターとしても、『KIRIN LEMON BLACK モンスターブラック逆襲編』で06年の第11回オランダアニメーション国際映画祭のCM部門大賞に輝く。10年公開『REDLINE』では企画、原作、キャラクターデザイン、音響監督などを担当。ほかにもSMAPのPV『BIRD MAN FLY』などを手がけるなど、多彩な才能を発揮している。

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品番:BIXJ-0052
発売日:2012/04/27
価格:5,800円(税抜)
画面:16:9ビスタサイズ[1080p Hi-Def]
音声:日本語ドルビーTrueHD5.1chサラウンド
公開日:2011年10月公開
製作国:日本
製作年:2011

【初回生産限定特典】(予定)
○豪華アウターケース&デジパック仕様
○ブックレット


【映像・音声特典】(予定)
〔本編DISC(Blu-ray)〕
○監督と美術・都築雄二によるコメンタリー(音声)
○特報・予告編・TVスポット集
〔特典DISC(DVD)〕
○メイキング
○キャストインタビュー
○完成披露試写会&初日舞台挨拶

商品詳細

品番:BIBJ-8140
発売日:2012/04/27
価格:4,800円(税抜)
画面:16:9LBビスタサイズ
音声:日本語ドルビーデジタル5.1chサラウンド
公開日:2011年10月公開
製作国:日本
製作年:2011

【初回生産限定特典】(予定)
○豪華アウターケース&デジパック仕様
○ブックレット


【映像・音声特典】(予定)
〔本編DISC〕
○監督と美術・都築雄二によるコメンタリー(音声)
○特報・予告編・TVスポット集
〔特典DISC〕
○メイキング
○キャストインタビュー
○完成披露試写会&初日舞台挨拶

商品詳細

品番:BIBJ-8141
発売日:2012/04/27
価格:3,800円(税抜)
画面:16:9LBビスタサイズ
音声:日本語ドルビーデジタル5.1chサラウンド
公開日:2011年10月公開
製作国:日本
製作年:2011

【映像・音声特典】(予定)
○監督と美術・都築雄二によるコメンタリー(音声)
○特報・予告編・TVスポット集

商品詳細