強烈な個性を放つ登場人物たちの破天荒な物語で、世界を興奮と感動で揺さぶり続けるデヴィッド・O・ラッセル監督。『ザ・ファイター』ではアカデミー賞®作品賞と監督賞を含む6部門にノミネート、続く『世界にひとつのプレイブック』でも同様に作品賞、監督賞を含む8部門にノミネート、比類なき才能にハリウッドは惜しみない称賛を贈った。
そして待望の最新作では、完成前に発表されたキャラクターヴィジュアル1枚だけで既に話題を独占するという暴挙に出た。オスカー常連の豪華演技派俳優たちが、言葉を失うほどの変貌を遂げたのだ。さらに全世界を驚かせたことは、1979年のアメリカで起きた汚職スキャンダル「アブスキャム事件」をもとにした、これはまさかの実話なのだ！
完全犯罪を続けてきた天才詐欺師アーヴィンと、そのビジネス・パートナーにして愛人のシドニー。遂に逮捕された二人は、FBI捜査官リッチーに自由の身と引き換えに捜査協力を強いられる。それは偽のアラブの大富豪を使って、アトランティック・シティのカジノの利権に群がる政治家とマフィアを罠にハメるという危険な作戦だった。ターゲットはカーマイン市長。しかし、アーヴィンの妻ロザリンが、シドニーへの嫉妬から捜査をブチ壊す動きを見せる。ラスト1秒まで騙し合う5人。果たして、最後に笑うのは誰だ──？
ダメさとカッコよさが共存する不思議な男アーヴィンには『ザ・ファイター』でアカデミー賞®助演男優賞を獲得、『ダークナイト』シリーズで知られるクリスチャン・ベイル、出世を狙うイカれたリッチーには『世界にひとつのプレイブック』で同賞主演男優賞にノミネートされたブラッドリー・クーパー、アーヴィンの自由すぎる妻ロザリンには『世界にひとつのプレイブック』で見事同賞主演女優賞に輝いたジェニファー・ローレンス。セクシーで頭の回転が速い愛人のシドニーには4度の同賞ノミネートを誇る、『マン・オブ・スティール』のエイミー・アダムス、人情に厚いカーマインには2度の同賞ノミネートを果たした、『アベンジャーズ』のジェレミー・レナー。さらに2度のアカデミー受賞を成し遂げた今世紀最高の名優ロバート・デ・ニーロがマフィアのドン役を怪演。
70年代のグラマラスなファッションとインテリア、レッド・ツェッペリン、ローリング・ストーンズ、ドナ・サマー、ポール・マッカートニー&ウイングスなどの音楽にのせて、それぞれの欲望や愛憎が渦巻きながらもユーモアたっぷりに描かれる5人の男女の騙し合いは、人間のおかしさと切なさに満ち溢れている。爽快な幕切れと共に、心のどこかに傷を抱えながらも愛を求めてぶつかり合う彼らに胸を揺さぶられずにいられない──そんな、かつてない予測不能のエンタテインメントが誕生した！
「騙されるより、騙す側になる」子どもの頃、父親がカモにされるのを見て、そう決意したアーヴィンは、詐欺師の道をまっしぐらに歩いて来た。表向きはニューヨークで5軒のクリーニング店を経営しながら、裏で盗品や贋作のアートを売っていた。一方のシドニーは田舎のストリップ・クラブで踊っていたが、唯一の武器である野心だけを抱いてニューヨークを目指す。二人はパーティで出会い、アーヴィンはセクシーで個性的なシドニーに、シドニーは体がブヨブヨで頭は悲惨な一九分けだが「余裕に満ちたところがステキ」なアーヴィンに、ひと目で恋に落ちる。
シドニーこそ運命の女だと信じたアーヴィンは彼女に本業を打ち明け、パートナーにならないかと誘う。銀行からの融資をエサに、手数料を騙し取るのだ。シドニーはロンドンの銀行にコネがある王族になりすますという案を思いつき、見事なイギリスなまりの英語を披露する。“商売”は大繁盛、二人は豪華なオフィスに移り、贅沢な日々を楽しんでいた。だが、二人には大きな障害が一つあった。アーヴィンの妻ロザリン（ジェニファー・ローレンス）だ。シドニーに会う前に、シングルマザーだった彼女と結婚し、幼い息子を養子にしていた。アーヴィンはロザリンの自由奔放な言動に振り回され、毎日ケンカばかりしていたが、彼女に離婚する気はなかった。
ある日、いつものように引っ掛けた男から小切手を受け取ると、いきなりシドニーが逮捕されてしまう。男はFBI捜査官リッチー（ブラッドリー・クーパー）、詐欺の証拠は掴んでいないが、シドニーの身分詐称は証明できた。リッチーは犯罪者よりもブッ飛んだ男だった。アーヴィンに、4人の同業者を売れば無罪放免にすると持ちかける。釈放されたシドニーはアーヴィンと逃げるつもりだったが、アーヴィンが義理の息子の身を案じたために、二人はリッチーの取引に応じることになる。シドニーは“家族”を優先したアーヴィンの愛を疑い、「私たちの関係はウソっぱちよ」と言い放つ。本当に無罪になるのか疑うシドニーは、リッチーに惚れたフリをして彼の心を掴むと宣言する。それはアーヴィンへの当てつけでもあった。
アーヴィンが考えたのは、ニセモノのアラブの大富豪シークを用意して詐欺師仲間に騙させ、その現場を抑えるというシナリオだった。すぐにカールという詐欺師がワナにかかるが、彼はもっと大きな話を持ち出す。ニュージャージー州カムデン市のカーマイン市長（ジェレミー・レナー）を、シークに紹介するというのだ。カーマインは市民を豊かにするために、アトランティック・シティにカジノの建設を進めていたが、ライセンスを買う資金に困り、賄賂に手を出そうとしていた。詐欺師をオトリ捜査で逮捕するというチンケな話が、いつの間にか大物政治家の汚職を暴くというデカいヤマに変わっていた！ リッチーは捜査官としての野望に燃える。
そして、話は最初のプラザ・ホテルに戻る。詐欺師とFBIの奇妙なチームは、カーマインが札束入りのトランクを受け取る場面を録画しようとしていた。だが、焦るリッチーは不信を抱いたカーマインに逃げられてしまう。追いかけたアーヴィンとカーマインは出身地が同じことから意気投合、各々の妻を連れてディナーに出掛け、すっかり打ち解ける。面白くないシドニーは、以前から自分に気があるリッチーを誘い、二人の距離も一気に縮まるのだった。
カーマインがシークのために、建設中のカジノでパーティを開く。メキシコ人捜査官が化けたアラブの大富豪シーク、全米1のカジノ経営者──つまりはマフィアたち、その伝説のドンであるフロリダのテレジオ（ロバート・デ・ニーロ）までが現れた。嫉妬と欲望とそれぞれの目的を秘めたウソつきたちが顔を揃えた。果たして、最後に勝つのは誰だ──！？
87年、スティーブン・スピルバーグ監督の『太陽の帝国』でスクリーンデビューし、たちまち注目される。1996年、ジェーン・カンピオン監督の『ある貴婦人の肖像』で再び存在感を示し、問題作『アメリカン・サイコ』（00/メアリー・ハロン監督）で個性派俳優として成長した姿を見せつける。さらに『バットマン ビギンズ』（05/クリストファー・ノーラン監督）、『ダークナイト』（08）、『ダークナイト ライジング』（12）の3部作でバットマンことブルース・ウェイン役を、『ターミネーター4』（09/マックＧ監督）でジョン・コナー役を演じ、２大人気シリーズの顔を務める。続いて、薬物に依存するかつての名ボクサーを演じるために13キロ減量し、歯並びまで変えて臨んだ『ザ・ファイター』（10/デヴィッド・Ｏ・ラッセル監督）で、アカデミー賞助演男優賞を受賞する。
1999年、TVシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」でデビューし、「エイリアス/2重スパイの女」（01～06）や「NIP/TUCK ハリウッド整形外科医」（07～09）など人気シリーズに出演。『Wet Hot American Summer』（01）で映画デビュー後、『イエスマン“ＹＥＳ”は人生のパスワード』（08）、『そんな彼なら捨てちゃえば？』（09）などコメディ作品に多く出演する。『ハングオーバー！ 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』（09/トッド・フィリップス監督）で大ブレイし、『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』（10/ジョー・カーナハン監督）や、再び『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』（11/トッド・フィリップス監督）などで話題作に出演する。さらに、『世界にひとつのプレイブック』（12/デヴィッド・Ｏ・ラッセル監督）で高く評価され、サテライト賞など数々の賞に輝き、アカデミー賞主演男優賞にも初ノミネートを果たす。
2000年代より映画の助演を重ねて知名度を上げ、『ジェフリー・ダーマー』（02/デヴィッド・ジェイコブソン監督）、『S.W.A.T.』（03/クラーク・ジョンソン監督）、『28週間後』（07/ファン・カルロス・フレスナディー監督）、『ハート・ロッカー』（09/キャスリン・ビグロー監督）、『ザ・タウン』（10/ベン・アフレック監督）、『アベンジャーズ』（12/ジョス・ウィードン監督）、『ボーン・レガシー』（12/トニー・ギルロイ監督）などがある。特に主演した『ハート・ロッカー』は2009年のアカデミー賞作品賞を受賞し、レナー自身もアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。また翌年公開の『ザ・タウン』でもまた高評価され、アカデミー賞助演男優賞などにノミネートされた。
99年の『わたしが美しくなった100の秘密』（レスリー・ミラー監督）でスクリーン・デビュー。『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』（02/スティーヴン・スピルバーグ監督）の出演は、数多くの候補者の中からスピルバーグが見せた彼女のテープがディカプリオの目に留まったことがきっかけという。そして2006年の『ジューンバッグ（原題）』で放送映画批評家協会賞の助演女優賞を獲得し、アカデミー賞助演女優賞にもノミネートされた。以降4度ノミネートされている。その他作品は『魔法にかけられて』（07/ケヴィン・リマ監督）、『サンシャイン・クリーニング』（08/クリスティン・ジェフズ監督）、『ナイト ミュージアム2』（09/ショーン・レヴィ監督）、『ザ・ファイター』（10/デヴィッド・O・ラッセル監督）、『ザ・マスター』（12/ポール・トーマス・アンダーソン監督）、『人生の特等席』（12/ロバート・ロレンツ監督）、『マン・オブ・スティール 』（13/ザック・スナイダー監督）など。
06年のＴＶムービー「Company Town（原題）」でデビューを果たす。『あの日、欲望の大地で』（08/ギジェルモ・アリアガ監督）でヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞（新人俳優賞）に輝く。『ウィンターズ・ボーン』（10/デブラ・グラニク監督）はサンダンス受賞など賞レースを席巻。アカデミー賞主演女優賞ノミネートをはじめ数多くの映画賞で受賞・ノミネートされ、一躍スターダムにのし上がる。その後も『Ｘ-ＭＥＮ：ファースト・ジェネレーション』（11/マシュー・ヴォ―ン監督）、『ハンガー・ゲーム』（12/ゲイリー・ロス監督）、『ハンガー・ゲーム2』（13/フランシス・ローレンス監督）と大ヒットを連発。そして、エキセントリックなヒロインを快演した『世界にひとつのプレイブック』（12/デヴィッド・O・ラッセル監督）でアカデミー賞主演女優賞を獲得した。
1958年ニューヨーク出身。
1994年「Spanking the Monkey」長編デビュー、インディペンデント・スピリット賞を受賞。続く『アメリカの災難』（96）でも同賞にノミネートされた。大物俳優を多数起用した『スリー・キングス』（99）と『ハッカビーズ』（04）はいずれも話題作に。そして、マーク・ウォールバーグを主演に描いた『ザ・ファイター』（10）は、アカデミー賞７部門にノミネートされた。作品賞、監督賞、クリスチャン・ベイルが助演男優賞、メリッサ・レオ、エイミー・アダムスの２人が助演女優賞などの候補に挙がり、クリスチャン･ベイルが最優秀助演男優賞、メリッサ・レオが最優秀助演女優賞を獲得した。また『世界にひとつのプレイブック』（12）では、各映画賞で絶賛され、アカデミー賞では８部門ノミネートされ、作品賞、監督賞、脚色賞、そして４つのすべての俳優部門、ブラッドリー・クーパーが主演男優賞に、ジェニファー・ローレンスが主演女優賞に、ロバート・デ・ニーロが助演男優賞に、ジャッキー・ウィーヴァーが助演男優賞にと、主要キャスト全てをノミネートにのし上げる快挙を成し遂げた。そして名実共に一流フィルム・メーカーの仲間入りを果たした。
品番：BIXF-0134
発売日：2014/07/02
価格：5,200円(税抜)
画面：16:9[1080p Hi-Def]シネスコサイズ(一部特典映像を除く)
字幕：1.日本語字幕 2.吹替用字幕
音声：
1.英語ドルビーTrueHD5.1chサラウンド(Advanced 96k Upsampling)
2.日本語吹替ドルビーTrueHD2.0chステレオ
公開日：2014年01月公開
製作国：アメリカ
製作年：2013
【初回限定特典】
・アウタースリーブケース
【特典Blu-rayディスク】
約108分に及ぶ豪華特典映像!!
・メイキング
・未公開シーン集
・セカンドロール映像集
・NYプレミアQ&A
・キャストインタビュー集
・ショートクリップ集
・予告集
※本編+特典BDディスク2枚組
品番：BIBF-8490
発売日：2014/07/02
価格：4,200円(税抜)
画面：16:9LBシネスコサイズ(一部特典映像を除く)
字幕：1.日本語字幕 2.吹替用字幕
音声：1.英語ドルビーデジタル5.1chサラウンド 2.日本語吹替ドルビーデジタル2.0chステレオ
公開日：2014年01月公開
製作国：アメリカ
製作年：2013
【初回限定特典】
・アウタースリーブケース
【特典DVDディスク】
約108分に及ぶ豪華特典映像!!
・メイキング
・未公開シーン集
・セカンドロール映像集
・NYプレミアQ&A
・キャストインタビュー集
・ショートクリップ集
・予告集
※本編+特典DVDディスク2枚組
