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アメリカの麻薬戦争において多大な功績を挙げてきたジョン・ウォートンは、DEA(麻薬取締局)最強の特殊部隊を率いるリーダー。8人の部下を指揮し、麻薬カルテルのアジトへ奇襲作戦を実行したジョンは、見事な戦術で敵の制圧に成功する。しかし一味の隠し金1000万ドルの札束が忽然と消え、ジョンの部下たちが1人ずつ何者かに惨殺される不可解な事件が発生。それはジョンへの恨みを晴らそうとする麻薬組織なのか、それともチーム内の何者かの犯行なのか。ジョンと地元の女性刑事が捜査を繰り広げるなか、チームメンバーは疑心暗鬼に陥り、猟奇的な連続殺人はさらなる異常な展開を見せていくのだった……。

2011年初頭にカリフォルニア州知事の任期を終え、『エクスペンダブルズ』シリーズや『ラストスタンド』『大脱出』でハリウッドへの完全復帰を果たしたアーノルド・シュワルツェネッガー。かつて『ターミネーター』シリーズなどの大ヒット作で放ったカリスマ的な威光はそのままに、演技者として新たな境地を模索するスーパースターが、監督の才能と優れた脚本に惚れ込んで取り組んだ最新主演作が『サボタージュ』だ。
今回、シュワルツェネッガーが演じるのは“ブリーチャー(破壊屋)”の異名を持つ不屈の捜査官。しかし彼に完全無欠のヒーローのイメージを抱く観客は、その先入観を根底から覆されることになるだろう。主人公ジョンは犯罪を憎み、チームの絆を重んじるリーダーだが、屈強な外見からはうかがい知れないダークなトラウマを内に秘め、自ら法を逸脱した行為に手を染めることもある。そんな善と悪の境界が曖昧なキャラクターに扮したシュワルツェネッガーが、人間の矛盾した側面を生々しく体現しながら、未だ衰えを感じさせないパワフルなアクションを披露。その研ぎすまされた一挙一動からまったく目が離せない快作が完成した。

過去の多くのシュワルツェネッガー主演作は、単純明快なプロットの中に炸裂する派手な見せ場がセールスポイントだったが、本作は巧妙なひねりが効いたストーリー展開が魅力のサスペンス・アクションである。麻薬カルテルの隠れ家への突入ミッションを描いた豪快なオープニングから一転、映画は特殊部隊のメンバーの命が狙われる連続殺人ミステリーに変貌。主人公ジョンとメキシコの麻薬組織との隠された因縁が明らかになるなか、チームの内部犯行説が浮上する。殺しのターゲットにされたチームの面々が同時に容疑者でもあるという複雑怪奇な状況のもと、“消えた1000万ドル”の謎を絡めた真相究明のドラマがスリリングに進行していくのだ。
この物語にただならぬ臨場感を吹き込んだのは、ハリウッドきっての警察映画のプロフェッショナルとして名高いデヴィッド・エアーだ。『トレーニング・デイ』『S.W.A.T.』などの脚本を手がけ、P.O.V.の手法を導入した『エンド・オブ・ウォッチ』での演出が絶賛された気鋭監督が、徹底的にリアリティにこだわったキャラクター描写と市街地ロケに挑戦し、息をのむ迫力のこもった銃撃バトル、カー・チェイスの映像化を実現。疾走中の車にカメラを直接据えつけた斬新なショットなどを随所に盛り込み、CGに頼らない体感型のアクション・シーンを創出した。
チームのリーダーで父親的存在でもあるシュワルツェネッガーと、その部下たちを演じる共演者との息の合ったアンサンブルも見応え十分。『アバター』『ターミネーター4』のサム・ワーシントン、『アイアンマン』『プリズナーズ』のテレンス・ハワードらが風貌も性格も個性的なメンバーに扮し、TVシリーズ「キリング/26日間」の主人公サラ・リンデン役で脚光を浴びたミレイユ・イーノスが男勝りでセクシーなチームの紅一点を熱演した。また『シックス・センス』『ゴーストライター』の実力派女優オリヴィア・ウィリアムズが、事件解明に執念を燃やす刑事役でドラマに厚みを加えている。

そして何より見逃せないのが終盤に解き明かされる驚愕の真実と、その先に待ち受ける壮絶なるエンディング。新生・シュワルツェネッガーの並ならぬ意欲が結集した、ずしりと心に響く衝撃を受けとめてほしい。

麻薬取締局(DEA)のジョン・ウォートン(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、アメリカ国内外での麻薬戦争において幾多の功績を挙げ、“破壊屋”の異名を轟かせてきた伝説の捜査官だ。ジョンが隊長を務める特殊部隊には、副リーダー格のモンスター(サム・ワーシントン)を始め、スゴ腕で荒くれ揃いの部下8人が所属。向かうところ敵なしの最強チームは、今日もまた麻薬カルテルのアジトである要塞化された豪邸への奇襲を仕掛けようとしていた。

しかし、この日の作戦にはもうひとつの隠された狙いがあった。カルテルが蓄えた巨額の闇資金2億ドルから1000万ドルの札束をかすめ取り、チーム内で密かに山分けするという“完全犯罪”を遂行するつもりなのだ。あらかじめアジトに潜入していたチームの紅一点、リジー(ミレイユ・イーノス)の誘導によって内部に突入したチームは、激しい銃撃戦の末に敵を制圧。そのさなかにスモーク(マーク・シュレーゲル)が殉死したものの、作戦はすべて思惑通りに完了したと思われた。ところが、退却時に回収するはずだった1000万ドルが忽然と消失。その不正行為を疑われたジョンは内務調査局の取り調べを受け、DEA内での地位と信用を失ってしまう。

半年後、事務職に追いやられていたジョンはようやく処分を解かれ、チームの指揮権を取り戻した。すかさずジョンは気心の知れた部下たちに猛トレーニングを課して再出発を図るが、思わぬ悲劇が発生する。チーム再結成を祝った夜、パイロ(マックス・マーティーニ)が自宅代わりのキャンピングカーもろとも列車にひかれて死亡してしまったのだ。しかも、これはただの事故ではなかった。後日、別のメンバー、ネック(ジョシュ・ホロウェイ)が無惨に切り刻まれた死体に変わり果てて発見され、アトランタ市警の刑事キャロライン(オリヴィア・ウィリアムズ)が連続殺人事件として本格的な捜査を開始する。さらにチームを辞して山小屋にこもっていた元海兵隊員のトライポッド(ケヴィン・ヴァンス)までもが、謎の武装グループに襲撃されて絶命した。

この冷酷非情な手口の連続殺人が、ジョンのチームに恨みを抱く何者かの犯行だということは疑いようがなかった。やがてトライポッドを殺した一味の素性はヒスパニック系の暗殺部隊カイビルと判明し、その背後にメキシコの巨大麻薬組織ガルザの存在が浮上。実は、ジョンとガルザの間には血みどろの因縁があった。2年前、メキシコに乗り込んだジョンのチームはガルザのボスの逮捕に成功したが、組織はその報復としてジョンの妻と息子を誘拐。最愛の家族が処刑される様を記録したビデオを送りつけられたジョンは、それ以来、ガルザへのただならぬ復讐の念を燃やし続けているのだ。

その事情を知ったキャロラインはジョンに同情するが、事態は意外な方向に急展開する。川底からカイビルの暗殺者3人の死体が引き上げられ、検視の結果、連続殺人の実行犯と思われた彼らがそれ以前に抹殺されていたことがわかったのだ。キャロラインの捜査は振り出しに戻り、チームの生き残りであるジョン、モンスター、リジー、シュガー(テレンス・ハワード)、グラインダー(ジョー・マンガニエロ)の5人は動揺を隠せない。一連の犯行を用意周到にカイビルの仕業に見せかけ、タフなメンバー3人を次々と葬った真犯人は、もしやチーム内のだれかではないのか。そんな疑心暗鬼に陥ったチームは、為す術もなく空中分解してしまう。

まもなく第4、第5の犠牲者が出るなか、真犯人の正体を知ったジョンは、キャロラインの協力を得て執念の追跡を展開する。はたしてチームの皆殺しをもくろむ猟奇殺人鬼は、いったい何者なのか。そして消えた1000万ドルの大金はどこにあるのか。一般市民を巻き込んでの凄まじいチェイスの果てに、ついに明らかになる驚愕の真相とは……。

1947年、オーストリア・グラーツ生まれ。15歳の頃からボディビルに打ち込み、ミスター・ユニバースなど数多くのタイトルを獲得。1960年代末に渡米し、『アーノルド・シュワルツェネッガーの超人ヘラクレス』(70・未)で映画デビューした。『コナン・ザ・グレート』(82)、『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』(84)で注目を集め、ジェームズ・キャメロン監督作品『ターミネーター』(84)の殺人サイボーグ役で一躍ブレイク。その後はハリウッドを代表するアクション・スターとして世界的な人気を博し、『コマンドー』(85)、『プレデター』(87)、『トータル・リコール』(90)、『ターミネーター2』(91)、『ラスト・アクション・ヒーロー』(93)、『トゥルーライズ』(94)、『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』(97)、『ターミネーター3』(03)などの大ヒット作を連発した。2003年にはカリフォルニア州知事選挙で勝利を収め、政治家に転身。2011年まで州知事を務め、『エクスペンダブルズ』(10)、『エクスペンダブルズ2』(12)、『ラストスタンド』(13)、『大脱出』(13)で再び俳優業を本格化させた。今後も『エクスペンダブルズ』シリーズと『ターミネーター』シリーズの新作などの企画が多数控えている。

1976年、イギリス・ゴダルミング生まれ。幼少期にオーストラリアへ移り住み、シドニーの国立演劇学院で学ぶ。『タップ・ドッグス』(00)で映画デビューし、『15歳のダイアリー』(04・未)でオーストラリア映画協会賞の主演男優賞を受賞。2009年には『ターミネーター4』の準主役級のキャラクター、マーカス・ライト役を獲得するとともに、ジェームズ・キャメロン監督の強い意向によって歴史的な大ヒット作『アバター』の主人公ジェイク・サリー役に抜擢された。それ以降の主な出演作は『タイタンの戦い』(10)、『キリング・フィールズ 失踪地帯』(11)、『恋と愛の測り方』(11)、『タイタンの逆襲』(12)、『ドリフト』(12)など。

1969年、イリノイ州シカゴ生まれ。本格的な映画デビュー作は『陽のあたる教室』(95)。インディペンデント・スピリット賞の助演男優賞候補になった『ベストマン』(99・未)、『Ray/レイ』(04)、『クラッシュ』(04)などで注目を集めた。ラッパーとしての成功を夢見る主人公を熱演した『ハッスル&フロウ』(05)でアカデミー主演男優賞にノミネート。その後も幅広いジャンルで活躍しており、主な出演作には『ブレイブワン』(07)、『奇跡のシンフォニー』(07)、『ハンティング・パーティ』(07)、『アイアンマン』(08)、『ランナウェイ/逃亡者』(12)、『デッドマン・ダウン』(13)、『大統領の執事の涙』(13)、『プリズナーズ』(13)など。

1976年、ペンシルヴェニア州ピッツバーグ生まれ。カーネギーメロン大学演劇学校を卒業し、『スパイダーマン』(02)に出演。2006年頃から「ラスベガス」「CSI 科学捜査班」「ER 緊急救命室」「ミディアム 霊能者アリソン・デュボア」などのTVシリーズにゲスト出演し、「トゥルー・ブラッド」にはアルシード・ヘルボー役でレギュラー出演した。そのほかの映画出演作には『スパイダーマン3』(07)、『恋愛だけじゃダメかしら?』(12)、『マジック・マイク』(12)など。

1969年、ニューヨーク州キングストン生まれ。1980年代にテレビ界の子役としてキャリアをスタート。その後もテレビを中心に活動する一方、ロバート・ゼメキス監督作品『コンタクト』(97)、スティーヴン・スピルバーグ監督作品『プライベート・ライアン』(98)に出演。2006年スタートの「ザ・ユニット 米軍極秘部隊」のマック・ゲルハルト役でも知られる。近年の出演作は『パシフィック・リム』(13)、『キャプテン・フィリップス』(13)、TVシリーズ「CRISIS ~完全犯罪のシナリオ」など。

1969年、カリフォルニア州サンノゼ生まれ。モデルから俳優へ活動の幅を広げ、2000年代初頭から数多くの映画、テレビ作品に出演。2004年スタートのTVシリーズ「LOST」のソーヤー役で広く知られている。そのほかの主な出演作は『エクスタシー・ワンス・モア 愛をもう一度…』(01・未)、『サーベルタイガー』(02・未)、『草食男子の落とし方』(09・未)、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(11)、『バトル・オブ・ザ・イヤー ダンス世界決戦』(13・未)など。

『エンド・オブ・ウォッチ』(12)に捜査官役で出演。2本目のデヴィッド・エアー監督作品となった本作では軍事コンサルタントを兼任している。エアー監督の次回作『Fury』(14)にも出演。

デヴィッド・エアー監督の前作『エンド・オブ・ウォッチ』(12)にテクニカル・アドバイザーとして参加。俳優として正式にクレジットされたのは本作が初めてとなる。

1975年、テキサス州ヒューストン生まれ。1994年からテレビ作品に出演し、『恋する遺伝子』(01)のヨガ・インストラクター役で映画デビュー。2005年にはブロードウェイの「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」でトニー賞候補になった。キャリアの転機となったのは、2011年スタートのTVシリーズ「キリング/26日間」。この犯罪ドラマで主人公の刑事サラ・リンデンを人間味豊かに好演し、一躍知名度を高めた。そのほかの主な映画出演作は『L.A.ギャング ストーリー』(12)、『ワールド・ウォーZ』(13)、アトム・エゴヤン監督作品『Devil's Knot』(13)、『イフ アイ ステイ 愛が還る場所』(14)など。

1968年、イギリス・ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学とブリストルのオールドヴィク演劇学校で学んだのち、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに参加。ケヴィン・コスナー主演作『ポストマン』(97)のヒロイン役に抜擢されたことで注目され、それ以降は『ゴーストライター』(10)で全米批評家協会賞の助演女優賞を獲得するなど、ハリウッドとイギリスで数多くの話題作に出演している。そのほかの主な出演作は『天才マックスの世界』(98・未)、『シックス・センス』(99)、『ラッキー・ブレイク』(01)、『17歳の肖像』(09)、『ハンナ』(11)、『アンナ・カレーニナ』(12)、『17歳のエンディングノート』(12)、『私が愛した大統領』(12)など。

1968年、イリノイ州シャンペーン生まれ。ロサンゼルスなどで少年期を過ごし、17歳の時に海軍へ入隊。このとき潜水艦の乗組員を務めた経験を生かし、ジョナサン・モストウ監督作品『U−571』(00)の脚本チームに加わった。続いて人気カーアクション・シリーズの第1作『ワイルド・スピード』(01)、デンゼル・ワシントンにアカデミー主演男優賞をもたらした『トレーニング・デイ』(01)の脚本を執筆。さらに『ダーク・スティール』(02・未)、『S.W.A.T.』(03)という硬派なポリス・アクションの脚本を手がけて一流ライターの地位を確立し、クリスチャン・ベイル主演の犯罪映画『バッドタイム』(05・未)で監督デビューを果たす。ジェームズ・エルロイが原案、共同脚本で参加し、キアヌ・リーヴスが主演を務めた監督第2作『フェイクシティ ある男のルール』(08)でも賛辞を獲得。近作『エンド・オブ・ウォッチ』(12)は、自身がよく知るロサンゼルスの犯罪多発地域サウス・セントラルを舞台にした警察ドラマで、P.O.V.を導入したリアルな映像が大反響を呼び起こした。最新作『フューリー』(14)は初の戦争映画で、ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフらが出演する豪華キャスト作品である。

品番:BIXF-0161
発売日:2015/04/02
価格:4,800円(税抜)
画面:16:9[1080p Hi-Def]ビスタサイズ
字幕:1.日本語字幕 2.日本語吹替用字幕
音声:
1.オリジナル英語 DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド
2.日本語吹替 DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド
公開日:2014年11月公開
製作国:アメリカ
製作年:2014

【初回限定特典】
●アウタースリーブ

【映像特典】
●メイキング
●未公開シーン集
●別エンディングシーン(2種)
●予告編+TVスポット集(オリジナル予告、日本版特報、日本版予告、
日本版TVスポット)
●キャスト・スタッフ プロフィール (静止画)
●ビジュアルパンフレット(静止画)

商品詳細

品番:BIBF-2763
発売日:2015/04/02
価格:3,900円(税抜)
画面:16:9LBビスタサイズ
字幕:1.日本語字幕 2.日本語吹替用字幕
音声:
1.オリジナル英語ドルビーデジタル5.1chサラウンド
2.日本語ドルビーデジタル5.1chサラウンド
公開日:2014年11月公開
製作国:アメリカ
製作年:2014

【初回限定特典】
●アウタースリーブ

【映像特典】
●メイキング
●未公開シーン集
●別エンディングシーン(2種)
●予告編+TVスポット集(オリジナル予告、日本版特報、日本版予告、
日本版TVスポット)
●キャスト・スタッフ プロフィール (静止画)
●ビジュアルパンフレット(静止画)

商品詳細