近未来の世界。天才プログラマーのコーエン・レス(クリストフ・ヴァルツ)は、コンピューターで世界を支配する大企業、マンコム社で「エンティティ解析」という高度なデータ解析の仕事に就きながら、人生の意味を教えてくれる一本の電話がかかってくる瞬間を待ちわびていた。マンコム社の代表取締役であるマネージメントへの面会を求めていたコーエンは、ある日、上司のジョビー(デヴィッド・シューリス)が開催したパーティにいやいやながら出席する。そこでようやくマネージメントに会うことができた彼は、会社に出勤せず、在宅勤務をしたいと要求する。そのほうが仕事がはかどり、人生の目的を教えてくれる電話を逃すリスクを回避することができると考えていたからだ。マネージメントはこの申し出を渋々認め、コーエンは自身が住む荒廃した教会にこもって仕事を始める。
彼の新たな任務は「ゼロ」という謎の数式を解読する、ハードかつ困難な作業だった。コーエンは何か月もかけてこの仕事に集中するが、一向に答えは見つからず、待望の電話がかかってくる気配もない。ストレスが遂にピークに達し、彼は仕事で使用していた大切なスーパーコンピューターを壊してしまう。
そんなとき、以前ジョビーのパーティーで出会ったミステリアスで魅力的な女性、ベインズリー(メラニー・ティエリー)が不意に彼の元を訪れる。陽気で優しく彼を理解してくれるベインズリーに、人間嫌いのコーエンは次第に心を開き始める。さらに数日後、壊れたコンピューターの修理をしにマネージメントの息子ボブ(ルーカス・ヘッジズ)が現れ、「ゼロ」に隠された驚くべき秘密をコーエンに明かす……
コンピューターに支配された近未来。天才プログラマーのコーエンは、荒廃した教会に一人こもり、「人生の意味」を教えてくれる一本の電話を待ちながら、謎めいた数式「ゼロ」の解明に挑んでいた。ある日、パーティーに連れ出されたコーエンはそこで魅力的な女性ベインズリーと出会う。最初は困惑するコーエンだったが、次第に彼女に惹かれていく。また同じ頃、「ゼロ」の秘密を知る青年ボブとの友情も次第に生まれ始める。閉ざされた世界で、恋と友情を知ったコーエンの人生は大きく変動していく―。映画史に燦然と輝くマスターピース『未来世紀ブラジル』、『12モンキーズ』に続くテリー・ギリアムの新たなる傑作、近未来映画が誕生した。
熱狂的なファンをもつイギリスのコメディグループ“モンティ・パイソン”のメンバーであり、『未来世紀ブラジル』『12モンキーズ』という伝説の傑作から、『ブラザーズ・グリム』『Dr.パルナサスの鏡』というエンターテインメント超大作まで多数の映画を手掛けてきた名匠テリー・ギリアム監督。
これまで、マット・デイモン、ヒース・レジャー、ジョニー・デップ、ブラッド・ピットなどの大スターたちを虜にしてきた監督が、本作では『イングロリアス・バスターズ』『ジャンゴ 繋がれざる者』で2度のアカデミー賞®に輝く名優クリストフ・ヴァルツを主役に迎え、抑圧された世界に生きる男が変化していく様を力強く描き出す。また主人公の相手役には『海の上のピアニスト』『バビロンA.D.』を始め、数多くの映画で活躍するフランスの女優メラニー・ティエリー。そして『ハリー・ポッター』シリーズのデヴィッド・シューリス、ウェス・アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』などに起用された注目の若手ルーカス・ヘッジズ、『007 スカイフォール』のベン・ウィショーなどが物語を導くキーパーソンとして登場している。
混沌とした世界に生きる男の目を通じ「人生に意味を与えてくれるものとは?」「幸せを与えてくれるものは?」という、誰もが感じたことがある永遠の普遍的疑問を提起しながら、観る者の知的好奇心を刺激する本作。同時に、愛の力や人とのつながり、真のコミュニケーションの意義を考えさせつつ、ギリアムらしい風刺的なブラックユーモアとウィットにも包まれた、壮大でドラマチックな、娯楽性も高いハイクオリティな作品に昇華させている。
観た者は鑑賞後に深い余韻に浸りながら、この映画で掲げられた疑問を自分自身にも問いかけることになるだろう。
1956年10月4日オーストリア生まれ、現在はイギリス・ロンドン在住。オーストリアのマックス・ラインハルト・セミナー、ニューヨークのリー・ストラスバーグ・シアター・インスティテュートで演技を学んだ後、77年にTVドラマ「Der Einstand」で俳優デビュー。81年に『トルスタンとイゾルデ』で映画デビューを果たす。2009年、本格ハリウッド・デビューとなったクエンティン・タランティーノ監督『イングロリアス・バスターズ』でのハンス・ランダ大佐役での完璧な演技が世界中で絶賛され、アカデミー賞®、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞の助演男優賞を受賞。カンヌ国際映画祭でも最優秀男優賞を受賞した。そして、再びタランティーノ監督と組んだ『ジャンゴ 繋がれざる者』(12)で2度目のアカデミー賞®助演男優賞に輝いている。本年は『ゼロの未来』のほかに、ティム・バートン監督『ビッグ・アイズ』(14)も日本公開された。その他の主な作品に、ミシェル・ゴンドリー監督『グリーン・ホーネット』(11)、フランシス・ローレンス監督『恋人たちのパレード』(11)、ポール・WS・アンダーソン監督『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(11)、そしてロマン・ポランスキー監督『おとなのけんか』(11)等がある。
1963年03月20日、イギリス・ランカシャー州生まれ。ロンドンのギルドホール音楽演劇学校で演技を学んだ後、93年、マイク・リー監督『ネイキッド』で突出した演技を披露。カンヌ国際映画祭、ロンドン批評家協会賞、全米映画批評家協会賞、ニューヨーク批評家協会賞などで主演男優賞を受賞した。また、アルフォンソ・キュアロン監督に選ばれ『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)にリーマス・ルーピン役で出演。その後、続編の『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(09)、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1&2』(10、11)に同役で出演した。08年には映画界への貢献を讃えられ、英国インディペンデント映画賞でリチャード・ハリス・アワードが贈られた。その他の主な作品に、ジャン・ジャック・アノー監督『セブン・イヤーズ・イン・チベット』(97)、リドリー・スコット監督『キングダム・オブ・ヘブン』(05)、テレンス・マリック監督『ニュー・ワールド』(05)、スティーヴン・スピルバーグ監督『戦火の馬』(11)等がある。
1981年7月17日、フランス・パリ近郊イヴリーヌ県生まれ。98年に、長編映画デビュー作となるジュゼッペ・トルナトーレ監督『海の上のピアニスト』に出演、以降フランス映画を中心に数多くの作品に出演している。主な出演作は、ジュリアン・ルクレルク監督『インストーラー』(07)、マチュー・カソヴィッツ監督『バビロン A.D.』(08)、ジェローム・サル監督『ラルゴ・ウィンチ』(08)、ジェルミナル・アルヴァレス監督『バック・イン・クライム 時空を超えた事件』(13)等があり、『ゼロの未来』撮影後に撮影された、ドゥニ・アルカン監督『昼下がりの背徳』(14)では主演を務めた。
1981年7月17日、フランス・パリ近郊イヴリーヌ県生まれ。98年に、長編映画デビュー作となるジュゼッペ・トルナトーレ監督『海の上のピアニスト』に出演、以降フランス映画を中心に数多くの作品に出演している。主な出演作は、ジュリアン・ルクレルク監督『インストーラー』(07)、マチュー・カソヴィッツ監督『バビロン A.D.』(08)、ジェローム・サル監督『ラルゴ・ウィンチ』(08)、ジェルミナル・アルヴァレス監督『バック・イン・クライム 時空を超えた事件』(13)等があり、『ゼロの未来』撮影後に撮影された、ドゥニ・アルカン監督『昼下がりの背徳』(14)では主演を務めた。
1940年11月22日、アメリカ・ミネソタ州のミネアポリスの近くで生まれる。1960年代にイギリス・ロンドンに移住し、その後、コメディグループ“モンティ・パイソン”のメンバーになり、得意のアニメで貢献。その後、テリー・ジョーンズと共同で『モンティ・パイソン・アンド・ホーリーグレイル』(75)を監督。『モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン』(79)ではプロダクション・デザイナーを務め、さらに俳優、脚本家、そしてアニメーターとしても参加。『モンティ・パイソン/人生狂想曲』(83)では、プロローグとして登場する短編映画『クリムゾン』の特撮とアニメを担当している。
ギリアムの初の単独監督作品は、77年の『ジャバーウォッキー』。その後、ショーン・コネリーとジョン・クリーズ主演のタイムループ映画『バンデッドQ』(81)を撮る。
85年には、今なおカルト的な人気を誇る伝説の傑作『未来世紀ブラジル』を発表し、L.A.批評家協会の最優秀作品賞を受賞。アカデミー賞®では脚本賞と美術賞の2部門にノミネートされた。続いて、ジョン・ネヴィル、ロビン・ウィリアムズ、オリヴァー・リードが出演しローマで撮影した豪華な大作『バロン』(88)を監督。同作はアカデミー賞®で4部門にノミネートされた。その後、3作品をアメリカで製作。ニューヨークを舞台にした、ジェフ・ブリッジスとロビン・ウィリアムズ主演の『フィッシャー・キング』(91)はヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞、ゴールデン・グロ−ブ賞では監督賞にノミネート、更にアカデミー賞®では5部門にノミネートされマーセデス・ルールが助演女優賞を受賞した。続く、『12モンキーズ』(95)には、ブルース・ウィリスとブラッド・ピットが出演し、批評家はじめ世界的に高い評価を得た。
また、ハンター・S・トンプソンの小説を基にした『ラスベガスをやっつけろ』(98)には、ジョニー・デップとベニチオ・デル・トロが出演し、大きな話題となった。2000年、ギリアムはスペインで『ドン・キホーテを殺した男(The Man Who Killed Don Quixote)』の製作を始めるが、過酷な天候と主演俳優の怪我により撮影は中断される。このときの様子を収めたのがドキュメンタリー映画『ロスト・イン・ラ・マンチャ』(01)である。
ギリアムはその後、マット・デイモンとヒース・レジャーを主演に迎え、グリム童話の誕生の謎を描いたエンターテインメント超大作『ブラザーズ・グリム』(05)を発表、世界的に大ヒットとなった。また、同年には「不思議の国のアリス」をベースにしたといわれるファンタジー映画『ローズ・イン・タイドランド』(05)も手掛けた。
そして09年、ヒース・レジャー、クリストファー・プラマー、アンドリュー・ガーフィールドが出演した『Dr.パルナサスの鏡』(09)で監督と共同脚本を担当。しかし、ヒース・レジャーが撮影中に逝去したため、このトニー役をジョニー・デップ、ジュード・ロウ、そしてコリン・ファレルが演じ作品を完成させた。この作品では、アカデミー賞®2部門にノミネートされている。
11年には20分の短編映画「The Wholly Family」(未)を監督、ヨーロピアン・フィルム・アカデミーの最優秀短編映画賞を受賞する。同年5月にはロンドンのイングリッシュ・ナショナル・オペラで上演されたエクトル・ベルリオーズ作曲「ファウストの劫罰」の演出家としてオペラ・デビューも飾っている。今もロンドンに住むギリアムは、現在『ドン・キホーテを殺した男』のプリプロダクションを進めている。
品番:BIXF-0178
発売日:2015/11/03
価格:5,200円(税抜)
画面:16:9[1080p Hi-Def]ビスタサイズ
字幕:1.日本語字幕 2.日本語吹替用字幕
音声:
1.英語 ドルビーTrueHD 5.1chサラウンド
2.日本語 ドルビーTrueHD 5.1chサラウンド(吹替)
公開日:2015年05月公開
製作国:イギリス/ルーマニア/フランス
製作年:2013
ジャンル:洋画
【初回限定特典】
・特製スリーブケース
【特典映像】
<本編DISC>
・『ゼロの未来』の舞台裏
・テリー・ギリアムのロンドン映画祭 Q&A
・予告集
<特典DISC>
・撮影現場の分析(コーエンの教会/街頭/マンコム/仮想ビーチ/公園
/マンコムの大型コンピュータ)
・インタビュー集(脚本家Q&A/プロデューサーQ&A/サンジーヴ・バスカー/エミール・ホスティナ)
・エンティティ解析のVFXについて
・衣装について
・セットについて
・小さな住人たち
・サンディエゴ・コミコン映像
品番:BIBF-2858
発売日:2015/11/03
価格:4,200円(税抜)
画面:16:9LBビスタサイズ
字幕:1.日本語字幕 2.日本語吹替用字幕
音声:
1.英語 ドルビーデジタル 5.1ch サラウンド
2.日本語 ドルビーデジタル 5.1ch サラウンド(吹替)
公開日:2015年05月公開
製作国:イギリス/ルーマニア/フランス
製作年:2013
ジャンル:洋画
【初回限定特典】
・特製スリーブケース
【特典映像】
<本編DISC>
・『ゼロの未来』の舞台裏
・テリー・ギリアムのロンドン映画祭 Q&A
・予告集
<特典DISC>
・撮影現場の分析(コーエンの教会/街頭/マンコム/仮想ビーチ/公園
/マンコムの大型コンピュータ)
・インタビュー集(脚本家Q&A/プロデューサーQ&A/サンジーヴ・バスカー/エミール・ホスティナ)
・エンティティ解析のVFXについて
・衣装について
・セットについて
・小さな住人たち
・サンディエゴ・コミコン映像