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極道大戦争

監督デビューから四半世紀――子供から大人まで幅広い観客に支持され、感動作から時代劇、サバイバル・ホラーまで独自スパイスを加味させつつ見事なエンターテインメントに仕上げる手腕が世界的な評価を集める三池崇史。そんな三池が自身の原点であるVシネマ・スピリッツを甦らせ、あらん限りの暴走を尽くして完成させた究極の映画が『極道大戦争』だ。

低予算、早撮りといった条件を逆手に取り、伝説的な怪作を作り続けてきたVシネマ時代の三池は、高校生ヤクザが主人公の『極道戦国志 不動』(96年)、ヤクザがサイボーグとなって甦る『FULL METAL 極道』(97年)などで注目を集めた。メジャー映画を手がけるようになってからも、驚天動地のラストシーンが今も語り継がれる『DEAD OR ALIVE 犯罪者』(99年)、ヤクザ・ホラーという新ジャンルを生んだ『極道恐怖大劇場 牛頭 GOZU』(03年)でVシネマ魂を忘れていないことを示したが、ここ数年は有名原作をもとにした大作が続いていた。「この辺で一度原点に戻りたい」という三池の言葉に応え、原作なしのオリジナル企画で自由な発想を重視するという製作体制のもと、〈ヤクザ映画+ヴァンパイア映画〉に三池流ブラックユーモアが散りばめられた危険なエンターテインメント大作が誕生した。

さらに、舞台となる古き良き昭和の香りを残す商店街は、日活撮影所に組まれたオープンセット。撮影所内の建物を巧みに装飾して商店街が作りこまれた。ここは三池崇史が助監督時代に常駐していた思い出深い場所でもある。企画から撮影に至るまで、原点回帰が運命づけられていたかのような本作。だが、登場人物のほぼ全員がヤクザ化するという前人未到のエンターテインメントの全貌は、クライマックスまで油断できない。ゆるキャラブームにとどめを刺す謎のキャラクターKAERUくんの正体が明らかになった時、三池映画最高にして日本映画に伝説を残す衝撃が訪れる! これは原点回帰を突き抜けた三池崇史の新境地への到達だ!!

神浦組の組長・神浦に憧れてヤクザになった影山は、ヒットマンに襲撃された組長を護りきれずに死なせてしまう。実はヴァンパイアだった組長は影山に噛みついて後を託すが、ヤクザ・ヴァンパイアがカタギの血を吸うと、カタギはヤクザ化して無限に増殖を重ねてしまう。圧倒的多数となったカタギ・ヤクザVSリアル・ヤクザの戦い、そしてさらなる最強の敵KAERUくんの襲来――。

先読み不可能な物語を背負って立つのは、敏感肌のヤクザ・影山を演じる市原隼人。三池とは『神様のパズル』(08年)以来のコンビとなるが、トレーニングを重ねた屈強な肉体と、鋭い身のこなしは世界標準のアクション・スター誕生を予感させる。影山が思いを寄せるヒロインの杏子に『妖怪大戦争』(05年)以来10年ぶりに三池映画への出演となる成海璃子。大人の色気を感じさせながら影山に寄り添う姿が魅力を放つ。組長・神浦を演じるのはリリー・フランキー。公開順は『神さまの言うとおり』(14年)と前後したが、本作が三池映画初出演となる。『そして父になる』(13年)の親しみやすいお父さんと、『凶悪』(13年)のドス黒い悪人ぶりをミックスさせたかのような〈怖いけどいい人〉を怪演。脚本では男の設定だった神浦組の若頭・膳場には高島礼子。『極道の妻たち』シリーズ(99~05年)とは別の新たなヤクザ像を作り上げている。さらに、青柳翔(劇団EXILE)、渋川清彦、優希美青、でんでんらベテランから若手までが顔を揃え、それぞれの個性を生かしたヤクザ演技を披露。
また、『凶悪』の凶暴すぎる演技も記憶に新しいピエール瀧が、リリーと敵対するヤクザで登場するのも見どころになっている。そして、〈狂犬〉として登場するのが『ザ・レイド GOKUDO』(14年)の全身凶器ぶりで強烈な印象を残したヤヤン・ルヒアン。想像を絶するコスチュームで登場し、市原、リリーと壮絶な死闘を展開する。

1987年2月6日、神奈川県出身。2001年『リリイ・シュシュのすべて』で映画主演デビュー。2003年に『偶然にも最悪な少年』主演(03)で日本アカデミー賞新人賞受賞。その後も、『チェケラッチョ!!』主演(06)、『神様のパズル』主演(08)、『ROOKIES-卒業-』主演(09)、『猿ロック THE MOVIE』主演(10)、『ボックス!』主演(10)、『DOG×POLICE 純白の絆』主演(11)、『「黄金のバンタム」を破った男〜ファイティング原田物語〜』主演(14/CX)など数多くの映画作品、テレビドラマに出演。2014年に、初めて監督、主演したショートフイルム『Buttefly』が「第16回ショートフイルム フイルムフェステバル&アジア」で話題賞を受賞。本作『極道大戦争』での三池崇史監督作品への参加は『神様のパズル』主演(08)以来、2度目の主演となる。 

1992年8月18日、神奈川県出身。8歳で出演したドラマ「TRICK」(00/EX)で主人公の少女時代を演じ注目を集め、『トリック 劇場版』(02)で映画デビュー。『神童』(07)で映画初主演。『あしたの私のつくり方』(07)で第31回山路ふみ子映画賞新人女優賞、第62回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞。代表主演作として、『山形スクリーム』(09)、『罪とか罰とか』(09)、『武士道シックスティーン』(10)、『書道ガールズ!!わたしたちの甲子園』(10)など。近年の出演作として、『地獄でなぜ悪い』(13)、『武士の献立』(13)、『ニシノユキヒコの恋と冒険』(14)、『ストレイヤーズ・クロニクル』(15)などがある。三池崇史監督作品の出演は、『妖怪大戦争』(05)以来となる。

1963年11月4日、福岡県出身。武蔵野美術大学卒業。イラストやデザインのほか、文筆、写真、作詞・作曲、俳優など幅広い分野で活躍する。初の長編小説「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」が2006年本屋大賞を受賞し、220万部を超えるベストセラーに。俳優としては『ぐるりのこと。』(08)でブルーリボン賞新人賞を受賞。2013年公開の『そして父になる』で第37回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、『凶悪』で同優秀助演男優賞など、この年、多数の映画賞を受賞している。2015年は、『トイレのピエタ』、『海街diary』、『野火』、『バクマン。』、『恋人たち』などに出演。三池崇史監督作品として、『神さまの言うとおり』(14)にも出演。公開が前後したが、三池組の現場へは本作が初めて参加となった。

1964年7月25日、神奈川県出身。1988年に女優デビュー。その後、映画、ドラマ、舞台等幅広く活躍。映画では『陽炎』シリーズ、『極道の妻たち』シリーズ、『千年の恋 ひかる源氏物語』(01)、『釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!』(03)、『大奥』(06)、『K-怪人二十面相・伝』(08)、『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(10)、『君が踊る、夏』(10)、『SPACE BATTLESHIPヤマト』(10)などがある。三池崇史監督作品は本作が初参加となり、膳場壮介という若頭に挑戦している。

1985年4月12日、北海道出身。2009年に俳優デビュー。現在は劇団EXILEメンバーとして活躍する。2013年には主演作『渾身 KON-SHIN』がモントリオール世界映画祭に正式招待された。また、同年に行われた第22回日本映画批評家大賞にて『今日、恋をはじめます』で新人賞を受賞。その他の出演作に、映画『サンゴレンジャー』主演(13)、『東京難民』(14)、『呪怨—終わりの始まりー』(14)、テレビドラマ「ファーストクラス」(CX/14)や「美しき罠〜残花繚乱」(TBS/15)などがる。またドラマ「ワイルドヒーローズ」(NTV)にも出演。

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1974年7月2日、群馬県渋川市出身。KEE名義でファッションモデルとして活躍後、1998年『ポルノスター』で映画デビュー。その後数々の映画やドラマに出演。近年の出演作では、『俺俺』(13)、『クローズEXPLODE』(14)、『Starting Over』(14)、『そして泥船はゆく』(14)、『深夜食堂』(15)、『ラブ&ピース』(15)に出演。三池崇史監督作品には、『殺し屋1』(01)、『46億年の恋』(06)、『クローズZERO』(07)に出演している。

1968年10月19日、タシクマラヤ(ジャワ島)生まれ。インドネシアの伝統格闘技プンチャック・シラットに興味を持ち、格闘技と呼吸法の指導者になる。ギャレス・エヴァンス監督のプンチャック・シラットに焦点を当てた映画『ザ・タイガーキッド〜旅立ちの鉄拳〜』(09)のアクション振付を担当し、俳優デビュー。その後もギャレス監督の『ザ・レイド』(12)、『ザ・レイド GOKUDO』(14)と2作品つづけて出演し、アクション振付も任されている。今後の出演作品では、ハリウッドSF大作の続編『Beyond Skyline(原題)』への出演も決定している。

1999年4月5日、福島県出身。「第37回ホリプロタレントスカウトキャラバン2012」でグランプリを受賞。2013年に「雲の階段」(ntv)で連続ドラマデビューを果たし、同年NHK連続テレビ小説「あまちゃん」に出演し、年齢を感じさせない存在感で多くの作品に出演。2015年は主演作『でーれーガールズ』、『暗殺教室』が公開。三池崇史監督作品は『神さまの言うとおり』(14)に続き2作目。また、『ピチレモン』では専属モデルを務める。

1967年4月8日、静岡県出身。1989年石野卓球らと“電気グルーヴ”を結成。ミュージシャンとして活躍する一方、俳優として数々の映画に出演。主な出演作に『ローレライ』(05)、『百万円と苦虫女』(08)、『少年リケンサック』(09)、『モテキ』(11)、『僕達急行-A列車で行こう-』(12)、『ALWAYS三丁目の夕日‘64』(12)など。2013年公開の『凶悪』で第37回日本アカデミー賞優秀助演男優賞ほか映画賞を多数受賞。2015年は『寄生虫 完結編』、『進撃の巨人』などが公開。

1950年1月23日、福岡県出身。81年『の・ようなもの』で映画デビュー。その後、TV、映画、舞台と幅広く活躍。園子温監督『冷たい熱帯魚』(11)にて第35回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめ多くの映画賞を受賞。近年の主な出演作に、『クライマーズハイ』(08)、『母べえ』(08)、『悪人』(10)、『CUT』(11)、『ヒミズ』(12)、『ライク・サムワン・イン・ラブ』(12)、『清須会議』(13)、『TOKYO TRIBE』(14)、『マエストロ!』(15)等がある。

1960年8月24日、大阪府八尾市出身。横浜放送映画専門学院卒業後、今村昌平監督、恩地日出夫監督に師事。1991年『突風!ミニパト隊』で監督デビュー。1995年『新宿黒社会チャイナ・マフィア戦争』が、劇場公開映画の初監督作となる。以来、ジャンルを問わず多種様々な作品を監督し、圧倒的な質と量で日本を代表する監督に。海外でも熱狂的に支持され、ヴェネチア国際映画祭に『十三人の刺客』(10)が、カンヌ国際映画祭に『一命』(11)と『藁の楯 わらのたて』(13)が、ローマ国際映画祭に『悪の教典』(12)と『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』(14)、『神さまの言うとおり』(14)が、それぞれコンペティション部門に出品された。2015年2月には、市川海老蔵と中村獅童が主演の六本木歌舞伎「地球投五郎宇宙荒事」の演出に挑戦し、更なる活動の幅を広げる。

品番:BIXJ-0211
発売日:2015/11/03
価格:5,200円(税抜)
画面:16:9[1080p Hi-Def]シネスコサイズ
音声:日本語ドルビーTrueHD5.1chサラウンド
公開日:2015年06月公開
製作国:日本
製作年:2015

商品詳細

品番:BIBJ-2870
発売日:2015/11/03
価格:4,200円(税抜)
画面:16:9シネスコサイズ
音声:日本語ドルビーデジタル5.1chサラウンド
公開日:2015年06月公開
製作国:日本
製作年:2015

商品詳細