「また、植物を枯らしてしまった」。
バイト先で出会った彼氏・正樹と付き合う一方で、同僚のミツとも流れで関係を持ってしまった梅宮志乃。正樹にそのことがバレ、振られてしまった志乃は、バイトを辞め引っ越しを決意。木造のオンボロアパートで新しい生活をはじめることにした。
引っ越しの手伝いにやってきた親友のナナコとオカマの天ちゃんは、志乃を励ますが、夜、ひとりきりになった志乃の前には正樹の幻影が浮かび上がる。「男なら誰でもいいじゃん。君、そういう女じゃん」と志乃を責める。志乃が後悔の涙をこぼした瞬間、突然、隣室の窓が開き、男が顔をのぞかせ笑った ??その時、志乃の頬をゆらす、さわやかな風が吹いた。志乃は、自分の中で何かが大きく動きだすのを感じていた。
天ちゃんが働くレンタルビデオ店でバイトを紹介してもらった志乃は、面接に訪れて驚く。なんと店長は、昨日出会った男・京志郎だったのだ。気安く接してくる京志郎に対し、慎重に、簡単に好きにならないよう予防線を張る志乃。しかし、それは余計な心配だった。京志郎には、一緒に暮らす女・あかりがいたのだ。
歓迎会で飲み過ぎた志乃は、翌朝、京志郎の部屋で目を覚ます。抱き合って眠る2人をみつけたあかりは激高。あかりをいさめる京志郎を尻目に逃げ出す志乃。しかし、その時、志乃は確信する。自分は店長が好きだ、と。
これまで買っては植物を枯らしてきた志乃だったが、懲りずに花屋で見かけたクワズイモを買う。新しい恋にクワズイモを重ねる。「今度は絶対、枯らしたくない」。
ある夜、バイトからの帰り道、想いが高ぶった志乃は京志郎に告白する。「あかりと別れる気はない」と言うが京志郎の中でも志乃の存在は大きくなりつつあった。そんな中、突如、あかりが姿を消す。行く先はわからず、「あかり」という名前すら偽名だったことがわかり、京志郎は落ち込む。そんな寂しさにつけこむのはどうかと思いつつも、志乃は京志郎と勢いのままに付き合いはじめる。志乃は幸せな毎日を満喫する一方で、いつあかりが帰ってくるのかと不安を抱える。京志郎は志乃に「信じて」と言い、志乃も目の前にいる、京志郎を信じようと、祈るように思う。
天ちゃんが所属する「劇団めばち娘」で衣裳の仕事を手伝うようになった志乃は、めまぐるしい日々を送っていた。一方で、京志郎は友達の見舞いと言い、時々出かけるようになっていた。ある日、京志郎の荷物の中から、1冊の小説「旅の彩光」をみつけた志乃。書いたのはあかりだ。楽しみにしていた2人きりの温泉旅行に出かけるが、志乃はたまらず京志郎がいぬ間に彼の携帯をリダイヤルしてしまう。携帯に出たのは、やっぱり、あかりだった。京志郎の行動がどうしてもゆるせない志乃は別れを決意する。
それから1年。「劇団めばち娘」は人気劇団として頭角を表し、志乃も憧れだった服飾の仕事で生活できるようになっていた。あれから京志郎とは会っていないが新しい男もできていなかった。ある日、ナナコは人気作家となったあかりの最新刊を志乃に渡し、言った。「これって、この女とヒゲ店と志乃の話だよ」「ヒゲは志乃をちゃんと大事に思ってた」と。でも、それが今更分かって何になる? 枯れてしまった植物は元通りにならない。
ライブハウスで行われた「劇団めばち娘」のトークショー。そこに現れたのは、京志郎だった。逃げる志乃と追いかける京志郎。疾走する2人の恋の結末は?
梅宮志乃、25歳。これまでの人生、恋愛も仕事も、流されるまま、なんとなく生きてきた。植物だって、買ってはすぐに枯らしてしまう。こんなの、ダメだって気づいている。きちんと毎日、水をあげて、恋も仕事も植物も、育てられる女になりたい。そう心機一転、引っ越しをしたその夜、新しい隣人とベランダ越しに出会った。彼の笑顔を見た、その瞬間、私の心に……風が、吹いた! 原作は、『テケテケ★ランデブー』『溺れるナイフ』『平凡ポンチ』などエモーショナルでリアルな恋愛マンガの名手として幅広い層から絶大な支持を得る、ジョージ朝倉。『ピース オブ ケイク』(全5巻)は2003~2008年にかけて『フィール・ヤング』(祥伝社)で連載された、著者の代表作のひとつだ。
若さゆえ、無邪気でどこか向こう見ずな恋の空気感。『ピース オブ ケイク』に流れる、 等身大の恋愛感覚を的確に表現するのは難しいのではと当初、映画化は難航した。しかし、この監督なら是非作品をお任せしたいと、ジョージ朝倉が快諾したのが、映画監督・田口トモロヲ。俳優やナレーターとしても活躍する一方、『アイデン&ティティ』『色即ぜねれいしょん』など監督としても高い評価を得てきた。これまで、ロック・ミュージシャン、男子高校生を主人公にほろ苦い青春の1ページを瑞々しく切りとってきた田口監督。今作で25歳・女子のリアルな恋愛映画に挑戦した。
原作では、恋愛に翻弄されてしまう“恋愛ベタ”ぶりが多くの女性たちの共感を集めた主人公・志乃。その志乃を演じるのは、映画、ドラマなどで幅広い役柄を演じ分け、若手ながら実力派として知られる多部未華子。イキイキと恋する女性を体当たりで演じ切り、新しい大人の魅力を開花させている。志乃が新しいバイト先で出会う、店長の京志郎には綾野剛。ミステリアスな今カノ・あかりとハツラツとした志乃の間で気持ちが揺れ動きながらも、どこか能天気で屈託のない愛すべき“ヒゲ店(京志郎のあだ名)”を軽妙に演じていく。多部未華子と綾野剛。初共演となる2人が描き出す、甘く可笑しく切ない、恋のムードは大きな話題を呼んだ。
志乃と京志郎の友人や仲間たちにも贅沢な顔ぶれが揃った。志乃の親友で、彼女にバイト先や劇団の衣裳の仕事を紹介する世話焼きオカマの天ちゃん役の松坂桃李をはじめ、木村文乃、光宗薫、菅田将暉、柄本佑など個性的な若手キャストが揃う。さらに、田口組には欠かせない峯田和伸が本作にも参加。劇中に登場する、「劇団めばち娘」の座長・千葉に扮し、劇中歌「たやすいことよね」「風よ吹け」では、その熱い歌声も披露する。また、主題歌「ピース オブ ケイク ー愛を叫ぼうー」には、圧倒的な歌唱力とマルチな才能で若い女性から支持を得る加藤ミリヤが参加。彼女が、以前からファンだったという峯田をフューチャリングし、女性、男性それぞれの視点から相手への想いを歌う、切ないラブ・ソングを届け、映画のラストに心地よい余韻を与えてくれる。主題歌の作曲のほか、映画に心地よいテンポを与える音楽を手掛けるのは大友良英。
さらに、田口監督がこだわったリアル感漂う東京カルチャー視点で映画を観ても面白い。撮影は、ほとんど高円寺や阿佐ヶ谷などの中央線沿線や下北沢エリアで行われ、生っぽい東京の空気を作品に漂わせる。また、「劇団めばち娘」の劇中劇は、新進気鋭の「劇団鹿殺し」が手掛けるという本格さ。宮藤官九郎、廣木隆一らがゲスト出演しているのも演劇・映画好きなら反応してしまうポイントだろう。田口監督だからこそ描けた、イキイキとした東京の若者たち。その彼らが必死に駆け抜ける恋愛は普遍的な輝きを放つ。「本当の恋」はきれいごとばかりじゃない。カッコ悪いことも、間違っちゃうこともリアルに描いた、恋が本気でしたくなるラブストーリーの登場だ!
1989年1月25日生まれ、東京都出身。
【主な出演作品】
●TVドラマ:連続テレビ小説「つばさ」(09年/NHK)、「デカワンコ」(11年/NTV)、「大奥~誕生[有功・家光篇]」(12年/TBS)、 「ラストホープ」(13年/CX)、「僕のいた時間」(14年/CX)、「永遠の0」(15年/TX)、「ドS刑事」(15年/NTV)
●映画:『HINOKIO』(05年/秋山貴彦監督)、『青空のゆくえ』(05年/長澤雅彦監督)、『夜のピクニック』(06年/長澤雅彦監督)、 『西遊記』(07年/澤田鎌作監督)、『俺は、君のためにこそ死ににいく』(07年/新城卓監督)、『フィッシュストーリー』(09年/中村義洋監督)、 『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(10年/大森立嗣監督)、『君に届け』(10年/熊澤尚人監督)、『源氏物語 千年の謎』(11年/鶴橋康夫監督)、 『ライアーゲーム -再生-』(12年/松山博昭監督)、『映画 深夜食堂』(15年/松岡錠司監督)
1982年1月26日生まれ、岐阜県出身。
【主な出演作品】
●TVドラマ:「最高の離婚」(13年/CX)、「八重の桜」(13年/NHK)、「S-最後の警官-」(14年/TBS)、「すべてがFになる」(14年/CX)
●映画:『ヘルタースケルター』(12年/蜷川実花監督)、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』(12年/大友啓史監督)、『横道世之介』(13年/沖田修一監督)、『ガッチャマン』(13年/佐藤東弥監督)、『白ゆき姫殺人事件』(14年/中村義洋監督)、『そこのみにて光輝く』(14年/呉美保監督)、『ルパン三世』(14年/北村龍平監督)、『ソレダケ / that’s it』(15年/石井岳龍監督)、『新宿スワン』(15年/園子温監督)、『S-最後の警官-THE MOVIE』(15年8月公開/平野俊一監督)、『天空の蜂』(15年9月公開/堤幸彦監督)、『64-ロクヨン-』(16年前編・後編公開予定/瀬々敬久監督)
1988年10月17日生まれ、神奈川県出身
【主な出演作品】
●TVドラマ:連続テレビ小説「梅ちゃん先生」(12年/NHK)
●映画:『僕たちは世界を変えることができない』(11年/深作健太監督)、『ツナグ』(12年/平川雄一朗監督)、『エイプリルフールズ』(15年/石川淳一監督)、『日本のいちばん長い日』(15年/原田眞人監督)、『図書館戦争THE LAST MISSION』(15年10月公開/佐藤信介監督)、『劇場版MOZU』(15年11月公開/羽住英一郎監督)、『人生の約束』(16年公開予定/石橋冠監督)
【主な出演作品】
●TVドラマ:連続テレビ小説「梅ちゃん先生」(12年/NHK)、「明日、ママがいない」(14年/NTV)、「銭の戦争」(15年/KTV)、「マザー・ゲーム」(15年/TBS)
●映画:『アダン』(05年/五十嵐匠監督)、『ポテチ』(12年/中村義洋監督)、『小さいおうち』(14年/山田洋次監督)、『太陽の坐る場所』(14年/矢崎仁司監督)、『くちびるに歌を』(15年/三木孝浩監督)、『イニシエーション・ラブ』(15年/堤幸彦監督)、『十字架』(16年公開予定/五十嵐匠監督)
1993年4月26日生まれ、大阪府出身
【主な出演作品】
●TVドラマ:「私立バカレア高校」(12年/NTV)、「ATARU」(12年/TBS)、連続テレビ小説「まれ」(15年/NHK)
●映画:『劇場版 私立バカレア高校』(12年/窪田崇監督)、『女子カメラ』(12年/向井宗敏監督)、『劇場版ATARU THE FIRST LOVE&THE LAST KILL』(13年/木村ひさし監督)
1993年2月21日生まれ、大阪府出身
【主な出演作品】
●TVドラマ:連続テレビ小説「ごちそうさん」(13年/NHK)、「ちゃんぽん食べたか」(15年/NHK)、「民王」(15年/EX)
●映画:『共喰い』(13年/青山真治監督)、『そこのみにて光輝く』(14年/呉美保監督)、『暗殺教室』(15年/羽住英一郎監督)、『明烏』(15年/福田雄一監督)、『ピンクとグレー』(16年公開予定/行定勲監督)、『二重生活』(16年公開予定/岸善幸監督))
1986年12月16日生まれ、東京都出身
【主な出演作品】
●TVドラマ:「若者たち2014」(14年/CX)、「リキッド」(15年/NHK)、「天皇の料理番」(15年/TBS)
●映画:『美しい夏キリシマ』(03年/黒木和雄監督)、『十七歳の風景~少年は何を見たか』(05年/若松節郎監督)、『臨場-劇場版』(11年/橋本一監督)、『GONIN サーガ』(15年9月公開/石井隆監督) ●舞台:「エドワード2世」(13年/新国立劇場)
1977年12月10日生まれ、山形県出身
ロックバンド「銀杏BOYZ」として活動の傍ら映画・舞台にも出演。
【主な出演作品】
●映画『アイデン&ティティ』(03年/田口トモロヲ監督)、『少年メリケンサック』(09年/宮藤官九郎監督)、『色即ぜねれいしょん』(09年/田口トモロヲ監督)、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(10年/三浦大輔監督)
●舞台『母に欲す』(14年/三浦大輔作・演出)
1957年11月30日生まれ、東京都出身
【監督作品】
『アイデン&ティティ』(03年)、『色即ぜねれいしょん』(09年/新藤兼人賞銀賞受賞)
【主な映画出演作品】
『鉄男』(89年/塚本晋也監督)、『うなぎ』(97年/今村昌平監督)、『御法度』(99年/大島渚監督)、『MASK DE 41』(04年/村本天志監督)、『世界で一番美しい夜』(08年/天願大介監督)、『少年メリケンサック』(09年/宮藤官九郎監督)、『GANTZ』シリーズ(11年/佐藤信介監督)、『探偵はBARにいる』シリーズ(11年・13年/橋本一監督)
【主なテレビ出演作品】
『植物男子ベランダーseason1,2』(14・15年/BSプレミアム)、『プロジェクトX〜挑戦者たち』ナレーション(00〜05年/NHK)
品番:BIXJ-0180
発売日:2016/02/02
価格:5,200円(税抜)
画面:16:9[1080p Hi-Def]ビスタサイズ
音声:日本語 dts-HD Master Audio 5.1chサラウンド
公開日:2015年09月公開
製作国:日本
製作年:2015
【初回限定特典】
ジョージ朝倉先生描き下ろしアウタースリーブケース
◎Blu-ray&DVD共通特典◎
【初回限定特典】
ジョージ朝倉先生描き下ろしアウタースリーブケース
【特典映像】(約101分)
○メイキング
○完成披露プレミア上映会
○「愛を叫ぼう!」ライブ付上映イベント
○初日舞台挨拶
○予告集
品番:BIBJ-2929
発売日:2016/02/02
価格:4,200円(税抜)
画面:16:9LBビスタサイズ
音声:日本語 ドルビーデジタル 5.1chサラウンド
公開日:2015年09月公開
製作国:日本
製作年:2015
【初回限定特典】
ジョージ朝倉先生描き下ろしアウタースリーブケース
◎Blu-ray&DVD共通特典◎
【初回限定特典】
ジョージ朝倉先生描き下ろしアウタースリーブケース
【特典映像】(約101分)
○メイキング
○完成披露プレミア上映会
○「愛を叫ぼう!」ライブ付上映イベント
○初日舞台挨拶
○予告集