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ミラクル・ニール!

それは何でも願いを叶える不思議な力。食べたいもの、取り返したい失敗、はたまた、好きな人を振り向かせたいでもなんでもいい。とにかく頭の中に具体的な夢を思い浮かべ、ICカードで改札を通るみたいに手のひらをシュシュッ!と上下に振ったなら、次の瞬間にはそれはすっかり現実のものとなっている!そんな全人類が憧れるミラクル・パワーへの夢想を、型破りな発想と持ち前のシュールさで描き尽くした英国コメディが誕生した!

そもそも、こんな強大なパワーとなれば、政治家や宗教家、マッドサイエンティスト、世界征服を目論む秘密結社の総統が手にしたほうがよっぽど映画はド派手に盛り上がってくれるはず。けれど本作が主役に選んだのは、大それた夢や希望など何も持たない、ごく平凡な学校教師のニールだ!

宇宙人の気まぐれによってミラクル・パワーを授けられたこの中年男を演じるのは、『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う』などの英国コメディで名を馳せ、さらに『スター・トレック』シリーズや『ミッション:インポッシブル』シリーズといったハリウッド超大作でもお馴染みのサイモン・ペッグ。オジサンなのにどこかキュートで愛おしいそのキャラクターがパワーを持て余して右往左往する姿がもう、おかしくてたまらない!

そして、本作は他にも数々のミラクルに満ちている。いざ主人公が「自分の愛犬とお喋りしたい!」と願う時、そこには2014年に急逝したロビン・ウィリアムズの吹き込んだ声が活き活きと響き渡るのだ!ロビン特有の天真爛漫なキャラクターに思わず笑顔が溢れつつ、エンドクレジットでは彼の喪失を想い「ロビン、ありがとう」呟かずにいられない。

さらに“もうひとつ”の特別なミラクルがある。なんと本作には、コメディ界のビートルズと崇められる英国の伝説的グループ『モンティ・パイソン』の現存メンバーがボイス・アクターとして全員集合を果たしているのだ!とうに70歳を超えた彼らが、なおも名調子で映画を支えてくれる様は、コメディ好きにとってまさに神の降臨にも等しい瞬間と言えるだろう。

監督、脚本を手掛けたのは、彼自身も『モンティ・パイソン』のメンバーであり、かつて『モンティ・パイソン/アンド・ホーリー・グレイル』や『モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン』のメガホンを取ったテリー・ジョーンズ。『アンダーワールド』シリーズの“戦う女性”としてのイメージが強いケイト・ベッキンセールがヒロイン役で登場するのも要チェックだ。

なにはともあれ、笑いは世界を救う。ここに奇しくも実現したコメディ界のレジェンドによるミラクルな共演を、心ゆくまでご堪能あれ!

遥か銀河の彼方。人類の打ち上げた探査機が、宇宙人と遭遇しようとしていた。しかし彼ら(声:モンティ・パイソン)はすぐさま地球を下等惑星と判断し、即時破壊が検討されることに。だが銀河にも法律がある。地球人に一度だけチャンスを与えなければならない。その方法は簡単。無作為に選ばれた人物に全知全能のパワーを与え、その知性と判断力を観察するのだ。運命のルーレットがぐるぐる回り、ようやくその人物が決定。さっそくパワーを授ける青白い光が一直線に発射された!!

その光が今まさに右手に降り注いでいるのをニール(サイモン・ペッグ)は知らない。彼は愛犬デニスと暮らす学校教師。秀でた才能はないが、決して悪人というわけでもない。ちなみに叶わぬ恋と知りながら、階下に住むキャサリン(ケイト・ベッキンセール)に想いを寄せている。

今朝も何も変わらぬ日常が始まる。校長は小言ばかりで、クラスは荒れ放題。ニールは同僚レイ(サンジーヴ・バスカー)に「宇宙人に俺のクラスを破壊してほしいよ」と冗談を言って右手をシュシュッと振ってしまう。次の瞬間、閃光が学校を貫いた。ニールのクラスは破壊され、生徒は全員死亡——。

彼は異変に気付き始める。決定的だったのは、愛犬デニスのウンチに「消えろ」と命じると、トコトコ歩いて自らトイレに流れていったことだった。思わず青ざめるニール。大変!大惨事は俺のせいだ!さっそく「死人よ 生き返れ!」と言うと、今度はあらゆる死人が蘇り。街はゾンビのカーニバル状態に。ああ、全治全能って難しい!言葉を慎重に選んで願わなければ、正しく望みが叶わないのだ。

それから彼の奮闘がはじまる。自分をムキムキボディにしたり、女教師に同僚レイのことを崇拝させたり…。そんな中、ニールはふとキャサリンのことを思い出す。「俺のことを好きになれ!」。すると次の瞬間にチャイムが鳴って、ふたりは甘い一夜を過ごすことに。でも実はこの時、ミラクル・パワーはたまたまメンテナンス中で、彼女は自分の意志でやってきていたのだ。

翌日から事態はさらに粉砕。愛犬デニス(声:ロビン・ウィリアムズ)に喋る能力と思考力を与えたことで、知らなきゃ良かった頭の中が筒抜けとなる。続いてキャサリンのサイコ元カレ、グラント大佐(ロブ・リグル)がアメリカからやってきて、彼女を執拗に追い回し始める。さらに女教師によるトイレへの信仰は今や一大宗教にまで発展しようとしていた!

その模様を天上から眺める宇宙人たち。今にも破壊カウントダウンが始まりそうな勢いだ。果たしてニールは地球を救えるのか!?はたまた、人類はこのまま終末を迎えてしまうのか!?

知的かつシュールな破壊力で時代に
風穴を開けた、コメディ界のビートルズ


1969年10月5日、BBCで新番組が始まった。「Monty Python’s Flying Circus」という、まるで意味不明な言葉が並ぶタイトルに売らずけされるように、その放送はあまりにシュールなスケッチ(日本でいうコント)とその合間をつなぐ奇怪なアニメーションで構成され、取り扱いネタも時事問題、歴史、哲学、それに宗教や同性愛すら盛り込むなどまったくの恐れ知らず。仕掛けたのは、ケンブリッジ大出身の3名(ジョン・クリーズ、グレアム・チャップマン/エリック・アイドル)、オックスフォード大出身の2名(テリー・ジョーンズ/マイケル・ペイリン)、そしてそのいずれにも属さぬアメリカ人1名(テリー・ギリアム)。同番組は先鋭的な表現を求める視聴者を熱狂させ、最終的に第4シーズン(〜1974)まで続いた。
パイソンズは、さらにレコード、書籍、ライブなどあらゆるメディアを巻き込んで時代を席巻。その勢いは国内に留まらずヨーロッパ、そしてアメリカへと飛び火していく。また彼らは長編映画の可能性を追求すべく、アーサー王の聖杯伝説をパロディ化した『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(’74)を製作。続く『モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン』(’79)もヒットを記録し、『モンティ・パイソン/人生狂騒曲』(’83)ではカンヌ映画祭の審査員特別賞を受賞する。
その後、個人活動でも各々が成功を収めながらも、アニバーサリーイヤーにはイベントや特別番組が組まれるなど相変わらずの健在ぶりをアピール。最近は3Dアニメ映画『モンティ・パイソン ある嘘つきの物語〜グレアム・チャップマン自伝〜』(’12)にメンバー4名が声優参加し話題に。2014年には5名全員が集結しロンドンの02アリーナでライブを敢行。公演の模様は映画館やテレビでも中継され、70歳を超えた彼らがいまだ破壊力あふれるコメディ界のアイコンであることを見せつけた。

低予算から超大作まで
快進撃を続けるコメディ新時代の旗手


1970年2月14日、イギリス・グロスター出身。ブリストル大学を卒業後、ロンドンでコメディアンとして活動し、1999年にはTVドラマ「SPACED〜俺たちルームシェアリング〜」にて共同脚本および主演を果たす。さらにエドガー・ライト監督と共同脚本を手掛けた主演映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』(’04)は「エンパイア」誌やチャンネル4で英国史上最高コメディ映画の一本に選出されるほどの高い評価を受けた。
その後も親友ニック・フロスト、ライト監督との仲良し3人組チームは『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン』(’07)、『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』(’13)を世に送り出し、この3作はいずれもファンの絶大なる支持を集めている。また、サイモンとニックは『宇宙人ポール』(’10)で共同脚本と主演を務め、スピルバーグ監督作『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』(’11)にも二人仲良く声優として参加。
さらにサイモンは『ミッション:インポッシブル』や『スター・トレック』シリーズでもすっかりお馴染みの顔に。その勢いは留まるところを知らず、今後も幅広いジャンルでの快進撃が期待される。ちなみに初著書のタイトルは“Nerd Well”

すべての人を笑顔にする、
コメディ界の太陽


1951年7月21日、アメリカ・イリノイ州シカゴ出身。マリン大学、ジュリアード音楽院にて様々な経験を積む。その後、ナイトクラブでスタンダップ・コメディアンとして出演を続ける彼にTVドラマへの出演依頼が舞い込み、TVシリーズ「Mork & Mindy」でその人気は決定的なものとなる。
やがてロビンは映画界へ進出。『ポパイ』(’80)で初主演を飾ると、以後は『ガープの世界』(’82)、『レナードの朝』(’90)、『ミセス・ダウト』(’93)、『パッチ・アダムス トゥール・ストーリー』(’98)などヒット作を連発。心に沁み渡る演技にも定評があり、『グッドモーニング,ベトナム』(’87)、『いまを生きる』(’89)、『フィッシャー・キング』(’91)ではアカデミー賞主演男優賞にノミネート。『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(’97)ではアカデミー賞助演男優賞を獲得した。
2000年代以降も『ナイト ミュージアム』シリーズをはじめ様々な役で観客を魅了。全米コメディツアーもチケットは売り切れ、大盛況を博した。輝かしいキャリアの影でアルコール依存に苦しんだ時期もあった。また晩年は鬱病やパーキンソン病なども発病していたという。そしてついに2014年8月11日死去。享年63歳。世界中が悲しみに包まれた。

1973年7月26日、イギリス・ロンドン出身。オックスフォード大学在学中にケネス・ブラナー監督の『から騒ぎ』(’93)で映画デビュー。その後、『ブロークダウン・パレス』(’99)など様々な映画や舞台作品に関わり、主要キャスト務めた『パール・ハーバー』(’01)で一躍スターの仲間入りに。さらに、『アンダー・ワールド』(’03)での主演を皮切りにアクションヒロインとしての座を不動のものにし、出演作は『ヴァン・ヘルシング』(’04)、『アンダーワールド:エボリューション』(’06)m『ホワイトアウト』(’09)、『アンダーワールド:ビギンズ』(’09)、『ハード・ラッシュ』(’12)『アンダーワールド 覚醒』(’12)、『トータル・リコール』(’12)など数多い。

1963年、イギリス出身。俳優であり脚本家。BBCのヒット・シリーズ「Goodness Gracious Me(原題)」の脚本及び主演で一躍有名になった。出演映画には、『ロンドン・ブルーバード –LASTBODYGUARD-』(’10)、『ゼロの未来』(’13)などがある。記録的視聴率を叩き出して絶賛され、英国アカデミー賞を受賞したテレビドラマ「Indian Doctor(原題)」シリーズに主演した他、ウエストエンドでもエリック・アイドルが手がけた「スパマロット」でアーサー王を演じている。また、脚本を手がけて主演した「The Kumars At No.42(原題)」は世界各国で好評を博し、エミー賞2部門で受賞。2007年にはインド独立60周年を記念したBBCの特別番組で現代インドを旅し、その旅をまとめた著書は「サンデー・タイムズ」紙のベストセラーリスト入りを果たしている。

1970年4月21日、アメリカ出身。海兵隊員だった1997年にキャリアを開始し、ニューヨークのUCBコメディで7年間学ぶ。コメディー・セントラル「ザ・デイリー・ショー」のレポーター役で知られ、2004年から2005年にかけては「サンデー・ナイト・ライブ」にもレギュラー出演した。俳優としては、『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(’09)、『21ジャンプストリート』(’12)などのアメリカのコメディ映画に出演。

映画監督、脚本家、俳優、歴史学者、そしてモンティ・パイソンのメンバーである。長編監督作品には、『モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン』、『モンティ・パイソン/人生狂騒曲』『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』、『Hなえっちな変態SMクラブ』、『エリック・ザ・バイキング/バルハラへの航海』などがある。脚本家としては『ラビリンス/魔王の迷宮』などを手がけた。

品番:BIXF-0226
発売日:2016/10/04
価格:4,800円(税抜)
画面:16:9[1080p Hi-Def]スコープサイズ
字幕:1.日本語字幕 2.日本語吹替用字幕
音声:
1.英語 DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド
2.日本語 DTS-HD Master Audio 2.0chステレオ(吹替)
公開日:2016年04月公開
製作国:イギリス
製作年:2015

【映像特典】
■ミラクル・二ールのすべて
■サイモン・ペッグ インタビュー
■キャストインタビュー byモジョ(犬)

商品詳細

品番:BIBF-3050
発売日:2016/10/04
価格:3,900円(税抜)
画面:16:9LBスコープサイズ
字幕:1.日本語字幕 2.日本語吹替用字幕
音声:
1.英語 ドルビーデジタル 5.1chサラウンド
2.日本語 ドルビーデジタル 2.0chステレオ(吹替)
公開日:2016年04月公開
製作国:イギリス
製作年:2015

【映像特典】
■ミラクル・二ールのすべて
■サイモン・ペッグ インタビュー
■キャストインタビュー byモジョ(犬)

商品詳細