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ブレア・ウィッチ

20世紀の終わりが迫った1999年、1本のホラー映画が世界中に震撼させた。ダニエル・マイリック、エドゥアルド・サンチェスという無名の新人監督コンビが、わずか6万ドルという超低予算で撮り上げたそのインディペンデント映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』は、あらゆる観客を未知の恐怖世界へと引きずり込み、2億4800万ドルもの世界興行収入を叩き出したのだ。劇中の登場人物である映画科の大学生が回すカメラの一人称視点、すなわちP.O.V形式を全編に採用した同作品は、いわゆるファウンド・フッテージ映画の先駆けとなり、ホラーの新たな映像表現を切り拓いた。

それから17年、すでに映画史上の伝説となった『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の正統なる続編が完成した。その新たな物語は、大学生のジェームズがインターネット上に投稿されたある不気味な動画の中に、20年前に謎の失踪を遂げた姉ヘザーらしき女性の姿を発見したことから始まる。モンゴメリー大学映画科の学生だったヘザーは、メリーランド州に伝わる〈ブレアの魔女ブレア・ウィッチ〉伝説をめぐるドキュメンタリーを撮るため、ふたりの男子学生とともにブラック・ヒルズの森を訪れ、そのまま消息を絶った。ヘザーが今も生きていると確信し、3人の友人を伴って現地に向かったジェームズは、案内役を志願してきた動画投稿者の若者レインとタリアを加え、ブラック・ヒルズの森に足を踏み入れていくのだが……。

前作ではビデオカメラと16ミルフィルム・カメラの粒子の粗い映像が生々しいリアリティを醸し出していたが、本作はヘッドセットカメラ、HDSLR、GPS、ドローンといった最新のテクノロジーを投入。よりクリアーかつソリッドに研ぎすまされ、圧倒的な臨場感がみなぎるヴィジュアルと音響効果を追求し、現代の最先端をゆくファンドフッテージ・ホラーを生み出した。鬱蒼とした森に潜む邪悪な“何か”の存在をパワフルに強調し、方向感覚も時間感覚も失われた迷宮的世界は、観る者を極限恐怖のまっただ中に巻き込み、怒濤のクライマックスへと突き進んでいく。

また厳重な秘密主義のもとで製作が進められた本作は、当初『The Woods』というワーキングタイトルでアナウンスされていたが、全米公開2ヶ月前の今年7月、サンディエゴで開催されたコミコン・インターナショナルにて『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の続編であることが明かされ、世界中の映画ファンや業界人を驚かせた。そんな極秘プロジェクトのメガホンを執ったのは、『サプライズ』『ザ・ゲスト』のアダム・ウィンガード監督。現在は日本の人気漫画「DEATH NOTE デスノート」のハイウッド・リメイク製作に取り組んでいる新世代スリラーの旗手が、前作へのリスペクトを感じさせ、なおかつ野心的なチャレンジ精神あふれる映像世界を創出した。

大学生ジェームズ(ジェームズ・アレン・マキューン)は、YouTubeで見た奇怪な動画に衝撃を受ける。メリーランド州バーキッツヴィル近郊のブラック・ヒルの森で発見されたというテープに収録され、薄暗い廃屋の内部の様子を捉えたその動画には、ジェームズの姉ヘザーではないかと思われる女性の姿が一瞬映り込んでいたのだ。
20年前、モンゴメリー大学映画科の学生だったヘザーは、〈ブレア・ウィッチ伝説〉←(ブレアの魔女とルビをふる)をめぐるドキュメンタリーを撮るためブラック・ヒルの森を訪れ、ふたりの男子学生とともに消息を絶った。地元の警察やFBIが大規模な捜索を行ったものの3人は見つからず、未だ真相は謎のベールに覆まれたまま。ずっとそのことにわだかまりを抱えて生きてきたジェームズは、生存を確信した姉を捜すため、現地に向かうことを決意する。
ジェームズに同行するのは、魔女や超常現象の類をまったく信じてない友人ピーター(ブランドン・スコット)とその彼女のアシュリー(コルビン・リード)、映画科の学生リサ(カリー・ヘルナンデス)。ヘザー捜索の過程をくまなく記録し、大学の課題作品を撮り上げようと意気込むリサは、頭部に装着する小型カメラや連絡用のトランシーバー、いざ森で迷ったときに飛ばして周囲を見渡せるドローンを調達する。
まずは4人が問題の動画をYouTubeに投稿した同世代の若者、レイン(ウェス・ロビンソン)とタリア(ヴァロリー・カリー)のもとを訪ねる。すると彼らは自分たちも調査隊に参加したいと言い出し、それがテープを発見した場所を教える条件だと主張してきた。ジェームズらは想定外の展開に困惑するが、ふたりの希望を受け入れ、いよいよブラック・ヒルの森に足を踏み入れていく。
一行はレインとタリアのナビゲートに従い、森の奥深くへと進むが、川を渡る際にアシュリーが足にケガを負うアクシデントが発生。さらにテントで眠りについた最初の夜、森から異様な物音や獣のような何かの声が聞こえてくる。そして目覚めると、テントの周りにはいくつもの不気味な人形のようなものが吊るされており、朝のはずなのに時計は午後2時を指していた。
怖じ気づいた一行はひとまず車を止め森の入口に戻ろうとするが、いくら歩いてもそこに戻れない。苛立ちを募らせたピーターらはレイン、タリアの挙動を怪しみ、彼らと袂をわかつことに。やがてジェームズ、ピーター、アシュリー、リサは、鬱蒼とした森の中をさんざんさまよった挙げ句、前夜にキャンプした場所に舞い戻ってしまう。
かくして携帯さえつながらないブラック・ヒルの森で方向感覚も時間感覚も失った一行は、本当にブレアの魔女の呪いに囚われてしまったのか。はたしてジェームズは目的の廃屋にたどり着き、姉ヘザーを見つけ出すことができるのか。得体の知れない恐怖に脅える彼らの行く手には、想像を絶する惨劇が待ち受けていた……。

米・ジョージア州アトランタ生まれ。故郷アトランタで高校のドラマクラブに入り、演劇キャリアをスタート。地元のコミュニティ・シアターやミュージカル・シアターに出演し、映画とTVに移行。いくつかの代役や小さな役を経たのち、AMC放送の「ウォーキング・デッド」シーズン2(11〜12)で演じたジミー役で一躍注目を集め、ロサンゼルスに移住。映画『オーバードライブ』(13)ではドウェン・ジョンソンと共演している。さらにヒットTVシリーズ「シェイムレス 俺たちに恥はない」(14〜15)でマッティ・ベイカー役を務める。その他の主な出演作は、『HOMELAND』(11)、ライフタイムの伝記TV映画『アンナ・ニコル ゴシップに隠された素顔』(13)、『ザ・ブック/CIA大統領特別情報官』(14〜15)など。俳優の傍ら、ミュージシャンとしても活躍。自らの名前を冠した新しいバンドのボーカルを務めている。2016年秋、同バンドのシングル「Damage Boost」がリリースされた。

リドリー・スコット監督に大抜擢され、待機作『Alien:Covenant』(17)で主要な役のひとりを演じている。その他の主な出演作は、ロバート・ロドリゲス監督「フロム・ダスク・ティル・ドーン:ザ・シリーズ」(14)、デイミアン・チャゼル監督の新作『La La Land』(16)など。待機作に、クリスチャン・ペイル、ナタリー・ポートマン、ケイト・ブランシェット共演、テレンス・マリック監督『Weightless』(17)、ニック・ノルティ共演のTVシリーズ「Graves」(16)がある。

ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・アートを卒業後、ロサンゼルスに移り、「グレイズ・アナトミー」(08〜09)でライアン・スポールディングを演じ、注目を集める。その他、「ザ・ミドル 〜中流家族のフツーの幸せ」(11〜12)、「マスターズ・オブ・セックス」(14)、「Stitchers」(15)、「Loosely Exactly Nicole」(16)などに番組にゲスト出演している。映画では、クリストファー・ウォーケン、アル・パチーノ共演『ミッドナイト・ガイズ』(12)、ディズニーアニメ『シュガー・ラッシュ』(12)にカメオ出演し、インディ系作品『Village People』で主役を務めている。高評価のビデオゲーム「The Last of Us」「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」ではキャラクターの声を担当。待機作には、大きな期待が寄せられるTVミニシリーズ「Guerrilla」(17)が控えている。趣味として、IAMAシアターとアミュニション・シアターというロサンゼルスを拠点とする自身のふたつの劇団で舞台作品のプロデュースも手がけている。

今ハリウッドで最も人気を博す俳優のひとり。ユアン・マクレガー監督デビュー作で、1997年ピューリッツァー賞を受賞したフィリップ・ロスの小説が原作の『American Pastoral』(16)でリタ・コーエン役を演じている。TVでは、ベン・エドランドのカルト的コミックスを新解釈で描くアマゾンのパイロット版TV映画「The Tick」が2016年8月19日にプレミア放送された。その他の出演作は、TVシリーズ「ヴェロニカ・マーズ」(05〜06)、「サイク/名探偵はサイキック?」(12)、ケヴィン・ベーコン、ジェームズ・ピュアフォイ共演の「ザ・フォロイング」(13〜14)、「House of Lies」(15~16)など。映画では、大ヒット作『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart 2』(12)に出演している。

ブロードウェイ作品「レント」「American Idiot」「天使にラブ・ソング〜シスター・アクト〜」などに出演。TV・映画の出演作に、TV映画「Words with Girls」(14)、TVシリーズ「Disney Star Darlings」(15/声の出演)、「Kingdom」(16)、「殺人を無罪にする方法」(16)などがある。

米・ケンターッキー州出身。NBC放送の歴史ドラマ「American Dreams」(04)で引きこもりのカール・シャーウッドを演じ、キャリアをスタート。コメディ映画『Dirty Deeds』(05)で映画デビュー。TVシリーズ「MoonIight」(07〜08)の苦悩するバンパイア役で広く知られている。その他、大ヒットシリーズ「ER 救急救命室」(05)、「マルコム in the Middle」(05)、「scrubu 〜恋のお騒がせ病棟」(06)、「ゴースト 〜天国からのささやき」(10)、「スキャンダル 託された秘密」(12)、「MAD MEN マッドメン」(13)、「HAWAII FIVE-0」(14)などに出演。その他の映画作は、『Bondage』(06)、『ディテクティブ』(07)、『Dear Me』(08)、『Player5150』(08)、『Archie’s Final Project』(09)、『The Genesis Code』(10)など。 最近では、短編『Obituaries』(14)にジェームズ・フランコたちアンサンブルキャストとともに出演し、キャメロン・クロウがクリエイターを務める「Roadies」(16)でバンド「レーナード・スキナード」のピアノ奏者ビリー・パウエル役を演じている。

2010年、監督を務めたシリアルキラー・ラブストーリー『ビューティフル・ダイ』(10)がトロント国際映画祭のヴァンガード部門で上映され、ファンタスティックフェストで最優秀監督賞を受賞。その後、ホーム・インベージョン・ホラー『サプライズ』(11)は11年度トロント国際映画祭のミッドナイトマッドネス部門でプレミアム上映され、絶賛を浴びる。その後、高い評価を得たジャンル映画『V/H/S シンドローム』(12)と『V/H/S ネクストレベル』(13)の1エピソードで監督を務めた。同作は12年度、13年度のサンダンス映画祭でプレミアム上映された。さらに全26章のホラーアンソロジー『ABC・オブ・デス』(12)で、『Q is for Quack/アヒル』を監督。14年度サンダンス映画祭のミッドナイト部門でプレミアム上映され好評を博した『ザ・ゲスト』はピクチャーハウスより14年秋に公開された。最近では、TVシリーズ『アウトキャスト』(16〜)のパイロット番組を監督。高く評価され、すでに第2シリーズの製作が決定している。現在、日本の大人気TVアニメ「DEATH NOTE デスノート」(06〜07)のハリウッド映画版で『Death Note』のポストプロダクションに入っている。

品番:BIXF-0244
発売日:2017/05/02
価格:4,800円(税抜)
画面:16:9[1080p Hi-Def]ビスタサイズ
字幕:1.日本語字幕 2.日本語吹替用字幕
音声:1.英語ドルビーTrueHDドルビーアトモス 2.日本語ドルビーTrueHD5.1chサラウンド(吹替)
公開日:2016年12月公開
製作国:アメリカ
製作年:2016

【映像特典】
・不明瞭な死 ~出演者たち~
・真のタイトル ~コミコン2016~
・真の恐怖 ~物語の始まり~
・POV ~視点ショット撮影~
・恐怖の館 ~廃屋セット解説~
・予告集

商品詳細

品番:BIBF-3156
発売日:2017/05/02
価格:3,900円(税抜)
画面:16:9LBビスタサイズ
字幕:1.日本語字幕 2.日本語吹替用字幕
音声:1.英語ドルビーデジタル5.1chサラウンド 2.日本語ドルビーデジタル5.1chサラウンド(吹替)
公開日:2016年12月公開
製作国:アメリカ
製作年:2016

【映像特典】
・真の恐怖 ~物語の始まり~
・POV ~視点ショット撮影~
・恐怖の館 ~廃屋セット解説~
・予告集

商品詳細