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赤毛で、そばかすだらけで、やせっぽち。お世辞にも美少女とは言えないけれど、豊かな想像力と楽しいおしゃべりで周囲の人々をとりこにしてしまう――。カナダのL.M. モンゴメリが生み出し、世代を超えて愛され続ける少女アンが、スクリーンに帰ってくる!
カナダのプリンス・エドワード島を舞台に、アンが巻き起こす騒動と彼女の成長を描いた不朽の名作「赤毛のアン」は、1908年に出版されて世界的ベストセラーとなった。日本では、翻訳者の村岡花子の半生を描いたTVドラマ「花子とアン」が話題になったことも記憶に新しい。
たびたび映像化・舞台化され、1989年に日本公開されたミーガン・フォローズ主演の『赤毛のアン』も好評を博したが、今回は原作の世界観を伝えるのに最もふさわしい人物のひとり、モンゴメリの孫娘ケイト・マクドナルド・バトラーが製作総指揮に参加していることから、世紀を超え、満を持しての決定版とも言える劇場版となった。
アン役には、オーディションによって選ばれたカナダ出身のエラ・バレンタイン。ミュージカル「レ・ミゼラブル」のトロント公演でコゼットを演じた実力派で、『ザ・モンスター』などの映画でも活躍している。三つ編みの似合う、小説のイメージにぴったりの容姿と年恰好であることが嬉しい。
口下手だがアンをこよなく愛し、よき理解者となるマシュウ役には、ハリウッドの名優マーティン・シーン。『地獄の黙示録』でブレイクし、近年は『ディパーテッド』や息子エミリオ・エステヴェス監督の『星の旅人たち』に出演。TVシリーズ「ザ・ホワイトハウス」の大統領役でファンを増やした。厳格だが愛情深いマリラ役には、カナダ出身の名女優サラ・ボッツフォード。カナダと米国の映画・舞台・TVに出演し、演出も手がける才人だ。性格のまったく異なる兄と妹を、ふたりはそれぞれ軽妙かつ味わい深く演じている。
花が一斉に咲き誇る春から、白銀の冬まで、世界一美しいと言われるプリンス・エドワード島の四季を背景に、カナダの精鋭スタッフが愛情を込めて織り上げたアンの世界。ユーモアと人情味あふれテンポよく描かれる物語は、原作の愛読者にも、本作で初めてアンと出会う人にも、温かい笑いと涙と、清々しい感動をもたらすことだろう。

カナダのプリンス・エドワード島。花が一斉に咲き誇る春、農場を営む年配のマシュウ・クスバート(マーティン・シーン)と妹マリラ(サラ・ボッツフォード)の家、緑の切妻(グリン・ゲイブルス)にひとりの少女がやって来た。夢見がちで楽しいおしゃべりを繰り広げる少女の名はアン・シャーリー(エラ・バレンタイン)。働き手となる11歳の男の子を孤児院から引き取るつもりだった兄妹は戸惑うが、むげに追い返すわけにもいかず、アンに別の引き取り手が見つかるまで家に置くことにする。
翌日からアンは、厳格なマリラに命じられて慣れない家畜の世話などを手伝う一方で、口下手だが聞き上手なマシュウにいろんな話をする。5歳で両親を亡くし、他人の家や孤児院で過酷な生活を送ってきたアン。辛いときに助けになったのが豊かな想像力だったのだ。でも容姿だけはどうしようもない。隣家のお節介なリンド夫人に「やせっぽちで、赤毛で、そばかすだらけ」とけなされたアンは、腹を立てて無礼な態度をとり、謝罪を命じるマリラにまで反抗して部屋に閉じこもってしまう。しかしマシュウがそっと背中を押すと、アンは素直にリンド夫人に謝罪し、丸く収まった。マシュウはすでにアンの心の友だった。
それからもアンは次々と騒動を巻き起こしていく。マリラが頭痛で寝込んだため、教会へひとりで行くことになったアン。道端の花を摘んでは挿すうちに帽子は花の山となり、あとでマリラに恥をかかせることになる。それを機に、アンに同年代の友達が必要だと考えたマリラは、近所のバーリー夫人の美しい娘ダイアナ(ジュリア・ラロンド)を紹介。アンとダイアナは意気投合し、親友になることを誓いあう。
アイスクリームを食べられるとアンが楽しみにしていたピクニックの前日、マリラの大切なブローチがなくなった。あらぬ疑いをかけられ、ピクニックに行きたい一心で嘘の白状をしてマリラをますます怒らせるアン。しかし、その後、マリラはブローチを偶然発見。アンに謝り、温かくピクニックに送り出した。アンにとって初めてのアイスクリームの味はもちろん格別だった。
秋からアンは学校に通えることになったが、待ち焦がれた登校初日に事件は起きた。ハンサムなギルバート・ブライス(ドゥルー・ヘイタオグルー)に赤毛をからかわれたアンが、石板で彼の頭を殴ったのだ。罰として黒板の前に立たされるアン。反省したギルバートが平謝りしても、「絶対に許さない」と宣言する。
ダイアナとの友情も危機に瀕した。マリラの勧めでダイアナをお茶に招いたアンは、イチゴ水と間違えてワインを出し、ダイアナを酔わせてしまったから大変。バーリー夫人からダイアナと遊ぶことを禁じられ絶望的になる。しかし、幸いにも子守の経験が役立った。両親の留守中に病気になったダイアナの妹をアンが適切な処置で助けたので、バーリー夫人は感謝し、アンとダイアナはまた一緒に遊べるようになったのだ。
冬が訪れ、ダイアナや他の子供たちとソリ遊びに興じるアン。だが、意地悪なジョシー・パイの挑発に乗って池の上を歩き、氷が割れて溺れそうになる。間一髪で救助したのは、心臓が弱っているのにアンを案じて駆けつけたマシュウだった。アンをこよなく愛するマシュウは、マリラにも内緒で特別なクリスマス・プレゼントを用意する。アンがずっと欲しがっていた、流行のちょうちん袖のドレスだ。クリスマスのコンサートで、そのドレスを着て妖精の女王を見事に演じるアン。見守るマリラも誇らしげだった。今やアンは、マシュウとマリラにとって家族同然の大切な存在となっていた。
ところが再び春が巡ってきたある日、思わぬ知らせが届き、マシュウとマリラは困惑する。アンの幸せを心から願うふたりが下した決断とは……?

2001年、カナダのオンタリオ州トロント生まれ。市内で上演された「鉄道きょうだい」(11/E・ネズビット原作)で舞台デビューし、主演作「Numbers」(12 )で高い評価を受ける。13年には「レ・ミゼラブル」トロント公演でコゼットなど2役を演じた。
映画では、『殺人の啓示 死を誘う男』(14・未)でスーザン・サランドンと、また『白い沈黙』(14)でライアン・レイノルズとロザリオ・ドーソンと、『スタンドオフ』(16)ではローレンス・フィッシュバーンとトーマス・ジェーンと共演。最新作に『Against the Wild 2: Survive the Serengeti』(16)、『ザ・モンスター』(16/「未体験ゾーンの映画たち2017」で上映)などがある。TVでは、「クイーン・メアリー」(ゲスト出演/14)などでヤング・アーティスト賞に3度ノミネート。
トロントの学校に在籍。仕事と学業を両立させ、歌とダンスを続け、野生生物の保護にも強い関心を持っている。

1951年、カナダのオンタリオ州北部の炭鉱町に生まれ、6歳のとき地元の劇場で初めて聖母マリアを演じる。トロントのヨーク大学で演劇を学び、カナダと米国で活躍している。
映画では、メリル・ストリープ主演『殺意の香り』(82)、ケヴィン・コスナー主演『ガンランナー』(84・未)、ロバート・レッドフォード主演『夜霧のマンハッタン』(86)、ウーピー・ゴールドバーグ主演『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』(86)、また『トレマーズ 4』(04 / OV)、『ザ・フォッ グ』(05)、『逆行』(15)などに出演。監督作『密室』 (97・未)もある。TVでは、カナダの人気シリーズ「E.N.G.」(89~94)に主演したほか、ゲスト出演多数。舞台では、マイク・ニコルズがブロードウェイで演出した「リアル・シング」(84 ~ 85)などに出演し、演出も手がける。劇団「49th Parallel Theatre」の創立者・共同芸術監督でもある。

1940年、米国オハイオ州デイトン生まれ。母はアイルランド移民、父はスペイン出身。ニューヨークの舞台でスタートし、「The Subject Was Roses」(64)でトニー賞にノミネート。『ある戦慄』(67)で映画デビュー。『地獄の黙示録』(79)のウィラード大尉役で一躍世界に知られる。近年はTVシリーズ「ザ・ホワイトハウス」(99~06)の大統領役で人気を博し、ゴールデン・グローブ賞も獲得した。
他の出演作に『ガンジー』(82)、『ウォール街』(87)、『アメリカン・プレジデント』(95)、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(02)、『ディパーテッド』(06)、長男エミリオ・エステヴェスの監督作『ボビー』(06)や『星の旅人たち』(10)、三男チャーリー・シーン主演のTVシリーズ「ハーパー・ボーイズ」の1話(05)など。最新TVシリーズ「グレイス&フランキー」(15~)ではジェーン・フォンダらと共演。核兵器反対や労働者の権利擁護のための活動でも知られている。次男ラモン・エステヴェスは本作の製作総指揮に参加。

カナダのオンタリオ州トロント生まれ。7歳でCMデビュー。TVドラマ「Catch a Christmas Star」(13)でシャノン・エリザベスと共演し、ヤング・アーティスト賞に初ノミネート。その後、人気TVシリーズ「ハートランド物語」の1話(14)や「Odd Squad」の12話(14~16)に出演し、それぞれ高い評価を受けた。
フランス語を流暢に話し、短編映画『Bergère』(14)ではカナダのフランス語圏に住む羊飼いの少女を演じた。趣味は読書、自転車、物語の創作、ピアノ、ローラーブレード、サッカー、兄弟と映画を作ること、近所の友人たちと過ごすこと。

2001年、カナダのサスカチュワン州レジャイナ生まれ。3歳半のとき家族とオンタリオ州トレントンに移住。クインテウエストのマリー・センテニアル・スクール卒業。11年、学校演劇「オズの魔法使」のブリキ男の役で演技初経験。多くのCMや、短編映画『Looks Just Like the Sun』(15)、TVドラマに出演。TVシリーズ「ディファイアンス」の1話(15)では主人公の少年時代を演じた。

多くのTVドラマを監督し、ウィリアム・フォークナー原作「Old Man」(97)でクリストファー賞作品賞、自作脚本による「最後のガンマン 悪名の町」(99)でウエスタン・ヘリテージ賞作品賞を受賞。アンナ・パキン主演「イレーナ・センドラー2500人の命のために」(09)で全米監督組合賞監督賞にノミネートされた。他に「モンタナ・レンジャー」(95)、「ジョージアの風」(00)、「トロイ ザ・ウォーズ」(03/ミニシリーズ)、「ウイニング・シーズン 奇跡のカード」(04)などを監督。脚本も多数手がけている。

出演を兼ねたTVシリーズ「Slings and Arrows」(03~06)の脚本でカナダ・コメディー賞、2度のジェミニ賞、3度のカナダ脚本家組合賞を受賞。他の脚本作品に、ガエル・ガルシア・ベルナル主演のTVシリーズ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」の2話(16)などがある。

1874年11月30日、カナダ東部のプリンス・エドワード島クリフトン(現ニューロンドン)生まれ。ルーシー・モード・モンゴメリ。幼時に母を亡くし、父も島を離れたため、祖父母に育てられる。1908年に出版した「赤毛のアン」がベストセラーとなり一躍世界的な作家に。1911年に牧師ユーアン・マクドナルドと結婚後、本土に移住し、息子ふたりを育てながら「アン」シリーズ他を執筆。1942年4月24日、トロントにて67歳で死去。日本では「赤毛のアン」は1952年に村岡花子の訳で初めて出版された。

L.M. モンゴメリの孫娘。1994年に子孫とプリンス・エドワード島州政府が共同で設立した「赤毛のアン・ライセンス局」の理事会メンバーとして、祖母の文学作品などの遺産の保全と活用に尽力している。著書に「The Anne of Green Gables Cookbook」など。

品番:BIXF-0252
発売日:2017/11/02
価格:4,800円(税抜)
画面:16:9[1080p Hi-Def] ビスタサイズ
字幕:1.日本語字幕 2.日本語吹替用字幕 3.日本語ガイド字幕
音声:
1.英語 DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド
2.日本語 DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド(吹替)
3.日本語 DTS Digital Surround 5.1chサラウンド(音声ガイド付吹替)
公開日:2017年05月公開
製作国:カナダ
製作年:2015

【特典映像】
キャスト&スタッフインタビュー
エラ・バレンタイン&ケイト・マクドナルド・バトラー来日インタビュー
エラ・バレンタイン&岡田結実 日本語吹替収録報告会イベント
岡田結実が語る映画『赤毛のアン』の魅力〈吹替収録後インタビュー〉
日本版予告

バリアフリー対応:視覚障がい者対応音声ガイド・聴覚障がい者字幕ガイド付

商品詳細

品番:BIBF-8265
発売日:2017/11/02
価格:3,900円(税抜)
画面:16:9LB ビスタサイズ
字幕:1.日本語字幕 2.日本語吹替用字幕 3.日本語ガイド字幕
音声:
1.英語 ドルビーデジタル 5.1chサラウンド
2.日本語 ドルビーデジタル 5.1chサラウンド(吹替)
3.日本語 ドルビーデジタル 5.1chサラウンド(音声ガイド付吹替)
公開日:2017年05月公開
製作国:カナダ
製作年:2015

【特典映像】
キャスト&スタッフインタビュー
エラ・バレンタイン&ケイト・マクドナルド・バトラー来日インタビュー
エラ・バレンタイン&岡田結実 日本語吹替収録報告会イベント
岡田結実が語る映画『赤毛のアン』の魅力〈吹替収録後インタビュー〉
日本版予告

バリアフリー対応:視覚障がい者対応音声ガイド・聴覚障がい者字幕ガイド付

商品詳細